イタリア写真草子 ウンブリア在住、日本語教師のイタリア暮らし・旅・語学だより。

久しぶりに青空のオルヴィエート大聖堂

 昨日は久しぶりに歴史的中心街を、オルヴィエートの大聖堂まで歩きました。

久しぶりに青空のオルヴィエート大聖堂_f0234936_23085746.jpg
Duomo di Orvieto (TR), Umbria 18/11/2023

 北風が雲を吹き払って青空が広がり、ちょうど正午を過ぎたばかりでもあり、

久しぶりに青空のオルヴィエート大聖堂_f0234936_23090192.jpg

大聖堂正面のモザイクの絵も、はっきりと見えました。

 旅行者がオルヴィエートのドゥオーモを見るときは、目抜き通りから大聖堂への道案内に従って歩いていき、

久しぶりに青空のオルヴィエート大聖堂_f0234936_04520651.jpg

 陶器や革製品、ワインなどを売る店やレストランが並ぶドゥオーモ通り(Via del Duomo)を通ると、まずはその奥に大聖堂の正面が見えてきて、

久しぶりに青空のオルヴィエート大聖堂_f0234936_04560979.jpg

さらに進むと、ドゥオーモ広場(Piazza del Duomo)に出て、その全体が見えてくることが多いと思います。今日はわたしもそんなふうに大聖堂まで歩いたのですが、そのときに、この角度からだと正面が光り輝くように見えました。

 このあと、まずは大聖堂の正面に立って上から2枚目の写真を撮り、さらに正面の前を通り過ぎて、観光案内所の前あたりから、冒頭の写真を撮ったのですが、久しぶりに広場を訪ねると、今までとは違うところがありました。

久しぶりに青空のオルヴィエート大聖堂_f0234936_05015223.jpg

 大聖堂の正面の向かいに並ぶ建物の中に、大聖堂および大聖堂付属美術館の入場券を販売する店が、新たにできていたのです。

久しぶりに青空のオルヴィエート大聖堂_f0234936_05051822.jpg

 店の前には、大聖堂(Duomo)大聖堂付属美術館(Museo dell'Opera del Duomo)が開いている時間帯が、イタリア語と英語で書かれています。以前は大聖堂に入るだけで4ユーロだったのが、今は大聖堂と大聖堂付属美術館の共通入場券(Biglietto unico Museo e Museo Modo)が5ユーロとなっています。

 店が大聖堂に向かって右寄りの正面に建っているので、大聖堂正面と側面が窓ガラスに写っています。

久しぶりに青空のオルヴィエート大聖堂_f0234936_05123475.jpeg
4/3/2022

 以前は大聖堂の入場券は、上の写真の右手に見えるソリアーノ宮(Palazzo Soliano)で購入するようになっていました。わたしたちが数年前に初めて入場券を購入したときも、入り口の係の人から「大聖堂付属美術館も訪ねますか」と聞かれたのですが、そのときは時間がなかったので、大聖堂だけ訪ねました。



 去年の3月に大聖堂付属美術館を訪ねると、かつて大聖堂正面にあった美しい聖母子像や


大天使ミカエルの像があるほか、美しい絵画も多く、大聖堂の地下も訪ねることができたので、興味深かったです。

 付属博物館の入り口がどこにあるか分かりにくい上に、かつては入場券の販売所も人目につきにくい場所にあったので、最近になって観光客の目により止まりやすい大聖堂の正面に販売する店を設置して、かつ大聖堂と付属美術館の共通入場券を販売することになったのだと思います。

久しぶりに青空のオルヴィエート大聖堂_f0234936_05485083.jpg

 こうして大聖堂のまわりをしばらく散歩していたら、鐘の音が聞こえました。時計の時間は相変わらず合っていないようですが、正午を過ぎたばかりだったので、



かつて大聖堂建造のために働く人たちに時間を告げていたというマウリッツィオの塔(Torre di Maurizio)の上の機械人形が鐘をついたのだろうかといぶかりながら、夫と待ち合わせていた駐車場へと向かいました。

Articolo scritto da Naoko Ishii

↓ 記事がいいなと思ったら、ランキング応援のクリックをいただけると、うれしいです。
↓ Cliccate sulle icone dei 2 Blog Ranking, grazie :-)
にほんブログ村 海外生活ブログ イタリア情報へ  

Commented by cut-grass93 at 2023-11-20 08:25
季節によって開館時間が変化するのは日本にはない習慣です。
係員の雇用契約はどうなっているんでしょう。
修道士が係員をやってるのなら雇用は無関係なのかな。
Commented by koito_hari616 at 2023-11-20 14:39
こんにちは

過去のリンク先を見て 大天使ミカエル像のことや
マグダラのマリアの事などを丁寧に説明されている
なおこさんに感謝です
もし、こちらの大聖堂に行けたら必ず見たいと思いました

私はフレスコ画はあんまり好まないのですが
何だかマンガチックな感じがして、でもかなり歴史が有り
今見なくては。。と、思います(修復が難しいのでしょう)

Commented by ciao66 at 2023-11-20 15:06
大きな建物の場合は姿は見えれども、
どこから入るのかわからない場合が有りますね。
解りやすくなったのは素晴らしいことです。
鐘の音が時刻に合わないのはいただけず、
それはイタリアらしいかもしれませんが・・・
Commented by milletti_naoko at 2023-11-20 19:36
草刈真っ青さん、オルヴィエートの大聖堂は、外からの光で
内部の装飾などを鑑賞するようになっているので、外が暗くなってしまうと
訪ねる人が少なくなる上に干渉がしづらいからかなあとふと思いました。
曇っている日と晴れている日では、祭壇のフレスコがなどの見え方もかなり
違ってきます。日が暮れたら照明がつくのかもしれませんけれど……

係員は開館時間が終わったら、きっと他にする仕事があるのではないかなあと
推察いたします。
Commented by milletti_naoko at 2023-11-20 19:40
結うさん、こんにちは。
過去記事も興味を持って読んでくださったと知って、わたしの方こそ
うれしいです。ありがとうございます♪ 機会があればぜひいらしてください。

フレスコ画も、時代や地域によってかなり差があるので、見比べてみるのも
おもしろいかもしれませんね。
Commented by わんこたいち at 2023-11-20 21:18 x
12月半ばにイタリアにいきますが、チビタ、オリビェートが
コースに入っているので、検索していて、こちらをみつけました。
どちらも、かなりあるきそうなので体力つけねばど思いました。
素敵な景色、町並みが楽しみになりました。
Commented by katananke05 at 2023-11-20 22:14 x
イタリアはあちこちに立派な大聖堂がありますね、、
まあ日本でも 昔の大きな都市?には 立派な寺や神社があるのと
同じかもですが、、

鐘の音が時刻と合ってないのは
知らないと戸惑いますね〜
昔ローマで 朝ホテルに
7時だったか 知らせる鐘の音が響いて つくずく さすがイタリアと
思いましたよ〜
Commented by milletti_naoko at 2023-11-20 22:51
わんこいたちさん、まもなくこちらに来られるんですね!
それは楽しみですね。その頃には町もクリスマスの装いに
なっていることでしょう。
Commented by milletti_naoko at 2023-11-20 22:59
katananke05さん、建造に3世紀以上かかったこの大聖堂は、
いつかまたお話ししようと考えているのですが、ボルセーナの奇跡を
記念するために築かれたもので、大聖堂の一角にはその奇跡ゆかりの
フレスコ画が一面に描かれた礼拝堂もあるんですよ。

教会の鐘は正確なことが多いのですが、この鐘が合っていないのは
やっぱり困りますよね。
by milletti_naoko | 2023-11-19 23:09 | Umbria | Comments(9)