桃色の夕焼けもきれい黄葉のトラジメーノ湖

　日曜は夕方、久しぶりにトラジメーノ湖（Lago Trasimeno）の東の湖畔にあるモンテ・デル・ラーゴ（Monte del Lago）に、岸辺の散歩道を歩きに行きました。

Lago Trasimeno, Monte del Lago, Magione (PG), Umbria 19/11/2023
　雲が多いのですが、金色の日の光がやわらかく降り注いで、きれいです。

　岸辺の木々の黄葉が進んでいます。

　ポプラの木々も緑の草も、金色の葉に包まれています。

　向こうの岸辺の木々も紅葉しています。この日は歩き始めたのが３時４０分で、トッリチェッラの桟橋まで歩いていては日の入りまでにモンテ・デル・ラーゴに戻れないため、２.７km歩いてから来た道を引き返しました。

　この浜辺の近くを歩いていたとき、空と湖が夕日に色づくのが散歩道から見えたので、浜の方へと歩いて行きました。モンテ・デル・ラーゴの湖畔の散歩道は、木々や葦の茂みがあるためにトラジメーノ湖が見えないところが多く、秋分をとうに過ぎて冬至へと向かっている今は、この浜、あるいは桟橋の近くからでなければ夕日が沈むところが見えないからです。
　白いサギも夕日の方を見やっています。


　雲と湖の間の空が金色に輝き、雲と湖をほんのりと桜色に染めていきます。

　北の湖畔に浮かぶ２島、左からマッジョーレ島（Isola Maggiore）とミノーレ島（Isole Minore）も、柔らかなピンクに包まれています。

　夕日が地平線の向こうに沈み始め、岸辺の草も赤く染まります。

　まぶしく輝く夕日の前を、サギが飛んでいきます。

　灰色だった雲と湖に、桃色が広がっていきます。

　この美しい夕色の空と湖をいつまでも眺めていたかったのですが、モンテ・デル・ラーゴの桟橋近くにある駐車場まで戻るには、まだ１５分ほど歩かなければいけません。

　向こうの空を覆う雲がピンクに染まり夕日に輝く様子を、木々の向こうに見やりながら、まだ雲が色づいているうちに桟橋に戻れるよう願いながら、歩いていきます。

　桟橋まで戻ったときには、残念ながら雲はもう紫がかった灰色になっていましたが、夕日が沈んだあたりの空と湖は金色にきらめいていました。

　そうして、その湖面をマガモたちが泳いでいました。

　わたしが桟橋の先端まで歩いていって、風景を眺めたり写真を撮ったりしている間に、雲はいっそう紫に、地平線近くの空はオレンジ色になり、湖もその空の色と光をそのままに映していました。
　日の入りから２、３０分後に、空の雲が鮮やかなピンクになることが時々あるので、この日もそれを期待していたのですが、もうたそがれが来ているようだと分かり、久しぶりに湖できれいな夕景を見られたことを喜びながら、ペルージャへの帰途につきました。

今日いち「ハピネス」だった事

Articolo scritto da Naoko Ishii

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