白鷺飛びマガモ憩うトラジメーノ湖の秋の夕暮れ

　空を一面に覆っていた雲が、夕日の輝きに

Monte del Lago, Magione (PG), Umbria 19/11/2023
まずはほんのりとピンク色になり、

やがて紫色を帯びていく様子が美しかった１１月19日日曜日のトラジメーノ湖（Lago Trasimeno）の夕景については、すでにこちらの記事でもご紹介しています。

　このとき岸辺でずっと夕日の方を見やっていたサギは、クチバシが黄色いのでダイサギ（airone bianco maggiore）だと思われるのですが、

このとき岸辺には、葦の茂みの近くに、クチバシの黒いコサギ（garzetta）もいました。
　わたしが夕日を撮影し始めてしばらくしてから、女性が一人やって来て、上の写真に見えるボートのあたりで写真を撮っていたのですが、さらにしばらく経って、その女性の連れと思われる男性が女性の方へと歩いていったためでしょう、

コサギが飛び去って一面の茜色の中を、

たそがれの空へと向かっていきました。

　湖面に映る夕色も、桃色に少しずつ紫色が混じっていきます。

　このあと、長い間湖も空も見えにくい道を歩いて桟橋に近づいた頃には、雲は暗い灰色になっていたのですが、

地平線近くの空と湖は、なおも沈んだ夕日の光に色づいています。

　そうして、雲の上の空はまだ明るいので、

その空の明かりが雲を通して湖面にも映っています。

　桟橋の先端から岸辺の方へと歩いていたら、

灰色から紫にと色づきつつある湖面をマガモ（germano reale）が泳いでいます。

　駐車場近くの浜辺へと歩いていくと、ポルヴェーセ島（Isola Polvese）の周囲は空も湖も、ピンクと紫色を帯びています。

　風に流れる雲の間から、一目白い月が見えたことを喜んで、夫の待つ駐車場の車へと向かいました。

Articolo scritto da Naoko Ishii

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