４７年ぶりイタリア男子テニス世界一おめでとう、豪を下しデビスカップ・ファイナルズ優勝

　「ぼくらは世界のチャンピオンだ！」（Siamo campioni del mondo!"）と、飛び跳ねながら、デビスカップを前に声をそろえて歌う男子テニスのイタリア代表が、笑顔と喜びに満ちています。

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— FITP (@federtennis) November 26, 2023

　イタリア時間で昨夜の午後８時過ぎに、シングル２試合目でヤニック・シナーがオーストラリア代表のアレックス・デノミーに２セットで勝利を収め、デビスカップ・ファイナルズでのイタリアの優勝が決まったときには、スペインの試合会場で、そしてテレビの前で、大勢が同じように歓声を上げ、飛び上がって喜んだことと思います。

引用元：https://www.daviscup.com/en/news/332862.aspx

　男子テニスの国別対抗戦、デビスカップ・ファイナルズに、イタリアが前回出場したのは２５年前の１９９８年、イタリアの優勝は１９７６年に次いで２度目で、しかも４７年ぶりです。

🏆En manos 🇮🇹 por segunda vez #DavisCupFinals | @federtennis pic.twitter.com/a23OTYGZB4

— Copa Davis (@CopaDavis) November 26, 2023

　それだけにとりわけ長年イタリアのテニスを応援している人たちには、とりわけ感慨深いものがあったことと思います。にわかイタリアテニスファンのわたしでさえ、優勝が決まった瞬間や歓喜する選手たちの様子、表彰式を見て、目がうるみました。

　決勝戦では、シングルスの１試合目で、イタリアのマッテーオ・アルナルディが苦戦し、特に第二セットではミスも多く、どうなることかと心配したのですが、第三セットで調子を取り戻して、オーストラリアのアレクシ・ポプリンを破りました。解説者の中には、この時点ですでに「天変地異でも起きない限り、シナーが負けることはないだろうから、この勝利でイタリアの優勝は決まった」と言う人もいたのですが、やはり試合では何が起きるか分かりませんから、ヤニック・シナーがみごとに勝利をあげたとき、イタリアの優勝が決まったときには、大勢が喜びの声を上げたことと思います。

　負傷のためにデビスカップに選手としては参加できなかったマッテオ・ベレッティーニも、スペイン、マラガの会場に駆けつけ、選手たちを応援し、助言も与えて、イタリアの勝利に大いに貢献したとのことで、ヤニック・シナーも優勝確定の直後に、ベレッティーニの支援の大きさを語り、感謝しています。

　けがに長く苦しみ、現在は世界ランキング９１であるべレッティーニは２７歳で、２０２２年１月に自己最高の世界ランキング６位を達成しています。

　イタリア代表は、ベレッティーニが復帰すれば、またさらなる活躍を見せてくれることでしょう。これからも楽しみです。

Articolo scritto da Naoko Ishii

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