イタリア写真草子 ウンブリア在住、日本語教師のイタリア暮らし・旅・語学だより。

今年も歌うペルージャで「きよしこのよる」日本語の授業

 クリスマス前の最後の授業だからと、今日は夫婦で日本語を学ぶ若い二人の授業で、「きよしこのよる」を教えて、何度かいっしょに歌いました。


 二人とも喜んで歌を学び、大きな声で楽しんで歌ってくれたので、わたしもうれしかったです。

 今年も次のリンク先の記事にあるプリントを配って、初級には難しい歌詞の中でも、この言葉は押さえておきたいという言葉は、復習も兼ねて勉強しました。

 イタリア語でもよく耳にするクリスマスの歌で、メロディーになじみがあり、生徒が喜んでくれることが多いのですが、一度、歌を学ぼうと準備をして行ったら、生徒がキリスト教徒ではなくて歌も知らないということがあったので、今回はあらかじめ、日本語版の「Astro del Ciel」、「Silent Night」を学んで歌うことに興味はありますか、キリスト教徒ですかと尋ね、「二人ともそうです。日本語で歌えるのが楽しみです」という返事をもらっていました。

 かつて年末年始の余興で、日本語はまったく知らないイタリア人の友人の子供たちに「きよしこのよる」を教えて皆でいっしょに歌ったら、親たちが驚いて拍手をしてくれたので、子供たちもとても誇らしそうだったことがあります。

 上のリンク先の記事では、イタリア語で「きよしこのよる」の歌を紹介し、歌詞の全訳や語注も添えてあります。イタリアの人で日本語を学んでいる人や日本に興味がある人、あるいはそういう子供、あるいはお父さんやお母さんが日本人でイタリアで育つ子供たちをご存じでしたら、よろしかったらぜひクリスマスの歌をいっしょに歌ってみてください。きっと喜んでくれることと思います。

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 先日、エミリア・ロマーニャからの帰りに立ち寄ったラヴェルナ修道院の小さな礼拝堂にも、キリスト生誕の場面を描いたアンドレーア・デッラ・ロッビアとその工房による美しい作品がありました。

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  いつもは山歩きを兼ねて、ラヴェルナ修道院を頂く岩山の裾を取り囲む森を歩いて修道院へと向かっているのですが、

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Santuario della Verna, Chiusi della Verna (AR), Toscana 7/12/2023

この日は時間がなかったので、参詣路の長い坂道を登って行きました。坂道の途中には、こんなふうに岩壁の上に建つ修道院が見える眺めのいいところもあります。

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 きっぱりと葉を落とした木々の間を行く道を、青空の下ひたすら歩いて修道院に向かうのは、日本の寺社で長いながい階段を上ってお参りをすることに通じるものがあるように思います。歩きながら登りながら、雑念を払って心を清めていき、そういう清々しい心で参詣をすることができるように思うのです。

Articolo scritto da Naoko Ishii

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ブログテーマ:クリスマス
Commented by cut-grass93 at 2023-12-20 08:43
葉っぱを落とし切った修道院の景色が美しいです。
Commented by milletti_naoko at 2023-12-20 17:44
草刈真っ青さん、ありがとうございます。
冬のこういう景色も特に青空の下は美しいなあと、
太陽の下、歩くのを楽しむことができました。
Commented by ciao66 at 2023-12-21 09:47
長い坂道の参道にも意味が有るのですね。
歩いているうちに日常の世界から、天上そばの清らかな世界へ・・・
なるほど、神社も教会もお寺もみなそうですね!

礼拝堂のレリーフ、優しい黄色と背景の落ち着いた青の色彩がとても美しいです。

なじみのある音楽を外国語で歌ういうのは、なるほど楽しく学べるとてもいいアイデアですね♪
Commented by koito_hari616 at 2023-12-21 11:40
こんにちは

先日、久しぶりに近く?でもないですが、足を延ばして
隣の市まで行きました
チョットサビれた商店街が有りました
でも、久しく聴けなかった商店街のこの時期の
諸人こぞりて が流れていました
一緒に小さく口ずさみました、とても嬉しかったですよ

青いご降誕の壁画とは。。。あまり見たことは有りません
こちらの修道院には美がありますね。。
イエズスさまが飼葉桶に。。。それでも笑っておられるのが
美しいです
Commented by meife-no-shiawase at 2023-12-21 16:03
お子さんたちの誇らしげな様子、見たかったです。
そういうところでも文化交流。
素敵なことをされていっらっしゃいますね、なおこさん♪

ちょっと違いますが、台湾では日本のカラオケを歌うのが好きな方が多いです。
日本語学校でも日語カラオケコースがあったりします。
歌から外国語に興味を持つというのもありますね♪
Commented by pothos9070 at 2023-12-21 16:03
修道院の作品は美しいですね♪
クリスマスらしい、ってこういうことを言うんでしょうね。
「きよしこのよる」…昔は歌ったなぁ^^ゞ
Commented by milletti_naoko at 2023-12-22 03:01
ciao66さん、なるほどそういう考え方もありますね。
確かに高いところは天に近いですもの。

ラヴェルナの修道院にはあちこちにこういう美しい陶器の装飾があるんですよ。

メロディーを知っている歌は、歌いやすいのがいいなあと思います。
Commented by milletti_naoko at 2023-12-22 03:06
結うさん、こんにちは。

諸人こぞりて、懐かしいです。日本で通っていた英語で聖書を学ぶ
クラスで、クリスマスの頃によく歌いました。

確かににこにこと、笑顔で皆にあいさつをしていますね。
色づかいや絵も美しい作品ですが、幼子イエスのこの表情には、
結うさんのコメントがきっかけで、初めて気づきました!
Commented by milletti_naoko at 2023-12-22 03:11
メイフェさん、ありがとうございます。
あの頃の子供たちも、今は大学に通う年齢になり、年の過ぎる
はやさを実感しています。

なんと日本のカラオケを歌うのが好きな方が多いとは、
台湾ではそれだけ日本の歌が知られているんですね。

わたしの教え子の一人が、日本の古いポップスが好きでよく
聞いているというので驚いたところです。

マラソン、よかったですね! 応援しています。
かき氷の汽車がうまくできていることに驚いていたら、
すべて食べられる上においしくもあると知って、また
びっくりしました。
Commented by milletti_naoko at 2023-12-22 03:13
ぽとすさん、ありがとうございます♪
この日は時間がなくて見られなかったのですが、
きっと今は生誕場面も境内に飾られていることと思います。
敬虔な人が大勢訪れるすてきな森に囲まれた修道院です。
Commented by katananke05 at 2023-12-23 10:37 x
日本のお寺や神社の参道周りはお店がいっぱいで 俗世とまだまだ繋がってる感じがしますが
修道院の参道は きっぱり清らかな彼方へと 昇華されていく
雰囲気ですね〜
全く趣が違い それもまた 面白いです〜
Commented by milletti_naoko at 2023-12-23 19:32
katananke05さん、確かにこの修道院の参詣路の雰囲気は
独特ですね。アッシジの聖フランチェスコ大聖堂・修道院への
道にも、そう言えばお土産屋さんは多いですもの。
ラヴェルナは修道院の境内にお土産物屋があるんですよ。
少し離れた村の中心街にもホテルや店が並んでいるのですが、
この参詣路は左側は国立の自然公園、右手も自然公園だったり
手前の方は一般住宅の庭だったりするので、店がないの
ではないのかと思います。
by milletti_naoko | 2023-12-20 06:28 | Insegnare Giapponese | Comments(12)