クリスマスの前日、12月24日日曜日は、シビッリーニ山脈の山か、そのただなかにあるカステッルッチョの高原を歩こうと、朝うちを車で出発しました。
Castelluccio di Norcia, Norcia (PG), Umbria 24/12/2023
そして、ふもとの村、ノルチャへの到着が正午を過ぎてしまったので、先に昼食を食べてから、山を歩くことにしました。
一時期は一面が雪になったというカステッルッチョの高原も、気温が高かったこの日はいっさい雪がありませんでした。
2021年の12月には、山も高原もすっかり白い雪に覆われていたというのにです。夫はがっかりしていましたが、暖かくて歩きやすかったので、わたしは助かりました。
Norcia (PG), Umbria
ノルチャは、古代ローマのその昔から生ハムやサラミなど、肉の加工食品がおいしいことで知られる村で、歴史的中心街には「おいしいから」と、夫が気に入ってよく食べたり買ったりしている店もあります。
この日はけれども、昨年友人たちといっしょに食べてわたしが気に入っていた郷土料理のレストラン、Ristorante Granaro del Monteで食べることにしました。
日本語では「ヌルシアのベネディクトゥス」として知られているノルチャの聖ベネデット(San Benedetto di Norcia)の生地ノルチャのラテン語名、ヌルシアを冠したビール、Birra Nursiaを夫は注文しました。
ラベルには、「聖ベネデットが生まれた村、ノルチャに暮らす修道士たちが、修道院古来の伝統に従い、最良の原料を用いてこのビールの下ごしらえをしています。」と書かれています。
とてもおいしいと、夫が喜んでいました。わたしはビールをはじめ、炭酸飲料は好きではないので、飲みませんでした。
夫はレストランの名を冠したコースメニュー、Menu del Granaroを注文しました。プリモは、tagliatelle alla norcina tradizionaleです。ノルチーナと言うと、一般には生クリームを使うという印象があるのですが、発祥の地、ノルチャの伝統では、羊乳のリコッタを使っていて、サルシッチャや塩漬けの頬肉も重くならぬ程度に軽く加えてあり、驚くほどあっさりとしていて、おいしかったです。
夫がパスタを食べていたとき、わたしはいろいろな野菜が山盛りのサラダを食べました。そして、夫もわたしも自分の皿の料理を4分の1ほど残しておいて、最後に皿を交換して食べました。
予想していたより、野菜の種類も量もはるかに多かったので、ありがたかったです。
続いて、このところ会食や外食が多く、そういうときは肉ばかり食べることになりがちなので、わたしはやはりこのあたりの特産物であるマス料理を食べました。夫はコース料理のセコンド、豚のヒレ肉とサルシッチャを食べました。どちらにも青菜とロースト・ポテトが添えてありました。
マス料理は覚えていたよりはあっさりしすぎていたのですが、オリーブオイルと塩をかけるとおいしくて、何よりもおなかに重たくない食事ができてよかったです。
夫のコースの締めのデザートはティラミスでした。わたしも少し味見をしたのですが、とてもおいしかったです。
店のメニューと料金の一覧は、こちらのページで読むことができますし、店頭にも掲示されています。
ノルチャの歴史的中心街を訪ねて、聖ベネデット教会の再建が進んでいるのを見て、ほっとしたのは、この食事のあとのことでした。
Articolo scritto da Naoko Ishii
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