イタリア写真草子 ウンブリア在住、日本語教師のイタリア暮らし・旅・語学だより。

水に映る夕日に赤い雪のヴェットーレ山と白い月 新春のお慶びを申し上げます

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 12月24日日曜日に、ノルチャでの昼食のあと、カステッルッチョの高原を歩くと、歩き終える頃にちょうど夕日が傾き始め、

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Castelluccio di Norcia, Norcia (PG), Umbria 24/12/2023

シビッリーニ山脈の最高峰、ヴェットーレ山(Monte Vettore、2476m)が夕日に赤らみ、その上に輝く白い月と共に大きな水たまりに映って、それは美しいので感嘆しました。

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 この日は、カステッルッチョの村を頂く丘のふもとの駐車場へと、ノルチャから峠を越えて車で向かっている間には、白い月がヴェットーレ山の右手に見えました。

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 けれども、わたしが歩き始めた場所からは、月は山に隠れて見えませんでした。

 春には群生する自生の口紅水仙、夏には高原を彩るひなげしの赤とヤグルマギクの青、冬には一面の雪景色が美しいカステッルッチョの高原も、気温が高いために一度は積もった雪が溶けてしまったこの日は、風景にあまり期待せずに歩いたので、まずは雪を頂くヴェットーレ山が青空と共に、水たまりにきれいに映っているのを見て、喜びました。

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 トレッキングを終えて車に戻り、夫の姿が見えないので先の道を再び歩くと、赤く染まるヴェットーレ山の上に、白い月が現れています。

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 しかも、その月と赤い雪を頂く山を、水たまりが鏡のように映し出しています。

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 こんなに美しい風景を愛でることができるとはと、さらにしばらく先へと進みました。水たまりの大きさや形、場所によって、月と山の映り方が違うからです。

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 山がいっそう赤くなり、雪もピンク色になっていきます。

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 山の赤が深まる一方、前方の山が投げかける影も長くなり、ヴェットーレ山のふもとを覆う影が少しずつ上へと伸びていきます。

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 途中で夫の姿が見えたので、水たまりに映る赤い山と月がきれいだからと呼び寄せて、さらにしばらくの間、二人で夕景を眺めたり撮影したりしました。

 赤がより鮮やかになるヴェットーレ山をいつまでも見ていたい思いもあったものの、ふもとから伸びていた影がもうかなり山の高みまで来ていたこともあり、

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時々後ろを振り返りながら、車の方へと引き返しました。

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 赤い山と月は、夫の車にもまた映っていました。

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謹んで新春のお慶びを申し上げます

 
 昨日、大晦日は、朝から夕食にと8人分のレンズ豆のスープを、カステッルッチョの伝統のレシピに従って野菜をたっぷり使い、さらにサルシッチャも一人に一つずつ加えてじっくりと煮込みました。昼食には、そばの麺つゆを顆粒だしの素を使って作るために、あれこれレシピを調べて、念願の年越しそばを食べました。

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Basilica di Santa Maria degli Angeli, Assisi (PG), Umbria

 夕方は夫の希望・発案で、アッシジ郊外のサンタ・マリーア・デッリ・アンジェリ教会を訪ねました。

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 併設の修道院で開催中の世界のプレゼーペ展を毎年楽しみにしているので、今年も見られてうれしかったです。友人たちもこのプレゼーペ展は初めて見たとのことで、喜んでくれました。

 上のプレゼーペはカンパーニア州のもので、州都がナポリだけあって、左下では窯でピザ職人と思われる人がピザを焼いています。

 午後7時15分からは教会で晩課(vespri)に参列し、修道士や他の信者と共に歌ったので、帰宅が午後8時半頃になり、それからすぐに新年を迎えて祝う夕食の会の準備が始まりました。レンズ豆スープがおいしかったと、そうして、「消化できるか心配していたわたしも、まったく問題なく食べられた」と皆が喜んでくれたので、うれしかったです。義父や遠来の友人、義弟夫婦たちとは夕食後もおしゃべりが続き、午前0時に新年を迎えてスプマンテで乾杯したあと、お開きが午前1時半となり、今朝も昼食は遠来の友人たちが作ってくれたアルプスの郷土料理を皆でいっしょに食べたので、日本時間で1月1日であった間には、記事を投稿できずに終わりました。

 この数日は、クリスマスや新年のあいさつを機に、以前に教えた生徒たちともあれこれ話やメッセージを交わし、お互いの近況も知ることができました。

 今はすっかり発行が滞っているイタリア語学習メルマガの副教材的な位置づけで、イタリアの文化や暮らし、風景を知ってもらおうと始めたこのブログも、今年で14年目になります。今はブログは、わたし自身が伝えるばかりではなく、浦島太郎になってしまいがちな日本のことを、趣味も年齢層もお仕事もさまざまの方たちの目や記事を通して知ることができる貴重な窓でもあり、言葉を交わし心を通わせることができる交流の場ともなってくれています。

 新しい年が、皆さんにとってうれしいことの多い年となりますように。

 今年もどうかよろしくお願い申し上げます。


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Rosso il Monte Vettore e bianca la luna sopra
entrambi riflessi nelle pozzanghere
Lo spettacolo del tramonto anche a Castelluccio
Castelluccio di Norcia, Norcia (PG), Umbria 24/12/2023
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Articolo scritto da Naoko Ishii

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ブログテーマ:【お年玉プレゼントキャンペーン】年末年始・新春の一枚 2024
Commented by yuta at 2024-01-02 08:15 x
あけましておめでとうございます。
今年もよろしくお願いします。
うわ〜 きれですね。
赤く染まる雪山は始めて見ました。
年越しそばを食べられてよかったですね。
ご主人も食べられましたか?
日本は年が明けて神社仏閣へ参拝しますが、
欧米は年明けをカウントダウンですね。
新年のミサもありますか?
Commented by toshis_photoblog at 2024-01-02 09:45
なおこさん、あけましておめでとうございます。
いつも素敵なイタリアの風景を届けていただきありがとうございます。
そして、この日のヴェットーレ山荘厳です。見入ってしまいました。
今年もよろしくお願いします。
Commented by cut-grass93 at 2024-01-02 10:01
これはまるで火星の風景です。
山に木が無い、火山だからですかね。

日本は正月から大荒れ。
ことしはどうなるんでしょう。

政治が乱れると大地震が起きる。
村山政権下の阪神淡路
菅直人政権下の東北大地震津波
そして岸田政権の野と地震

大変なことになりました。
Commented by nonkonogoro at 2024-01-02 10:14
naokoさんは
素敵なイタリアンの年末年始を過ごされたのですね。
私は いつも通り 家族で おせちとスキ焼を楽しみました。
飲み物は 主にワインです。

石川県の地震の速報は すでに伝わっているでしょうね。
自然災害は 突然降ってくるので 防ぎようがなく。。。
29年前の阪神淡路大震災を思い出して 辛い思いがしました。
今年も あれこれ起きるでしょうが
楽しくブログでのお付き合いできますよう~
よろしくお願い致します。。。
Commented by milletti_naoko at 2024-01-02 18:31
yutaさん、明けましておめでとうございます。
ありがとうございます。雪のない冬の高原で、
こんなにきれいな夕景が見られるとは思わず、感嘆しました。
夫も年越しそばを食べたんですよ。
新年を迎える前にミサをする教会も多いです。
Commented by milletti_naoko at 2024-01-02 18:37
toshiさん、明けましておめでとうございます。
ありがとうございます。出かけた先々で撮影される
朝日を浴びて赤らんでいく山、雪山などの風景、そして
最近では日本の各地の紅葉がなんと見事なのだろうと
お写真を楽しみに拝見しています。
夕日でこんなに山が美しくなるとはと感嘆しました。
こちらこそ今年もよろしくお願いします。
Commented by milletti_naoko at 2024-01-02 18:42
草刈真っ青さん、山に木がないのは放牧されている羊や牛たちが
木が育つ前に食べてしまうからなんですよ。

どうかよい方向に国を導いてくれる政治家に政権が交代し、
地震や津波の被害がこれ以上広がりませんように。
Commented by milletti_naoko at 2024-01-02 18:45
のんさん、ありがとうございます。すき焼きにお節をご家族と、
おいしく穏やかな年末年始を楽しまれたのですね。
おお、ワインを飲まれたんですね。

今朝の日本のニュースで亡くなった方もいらっしゃると知りました。
どうかこれ以上揺れや津波が襲うことなく、大きな被害がありませんように。

こちらこそ新年もよろしくお願い申し上げます。
Commented by みーは at 2024-01-02 19:36 x
なおこさま
明けましておめでとうございます!
私は昔から外国びいきだったものでお正月になんの感情もなかったのですが、最近になって「日本のお正月っていいもんだな」と思うようになりました。日本人としてすてきなことです。
お蕎麦は美味しく出来ましたか?朱い色のお山がキレイですねえ。そんな風に自然に親しむ暮らしというのはきっと目には見えないけれど、ストレスなども癒されるのでしょうね。
なおこさんは日本に戻られたりすることはあまりないのですか?そういえば私も海外に住んでいた頃はあまり帰りたいと思ってはいなかったなあ。馴染んでしまうとそこがホームになってしまうタイプでした(笑)
Commented by ciao66 at 2024-01-02 19:49
池の中にある月がとても不思議ですね。
地球の光景ではなく、火星の景色のような?
赤茶けた色彩が、そのように見えたのかもしれませんが。
Commented by milletti_naoko at 2024-01-03 00:57
みーはさん、明けましておめでとうございます!
厳かに迎えて家族で祝い初詣をする日本の新年やお正月、イタリアに長く
暮らすようになった今となってはとても懐かしいですし、大切な慣習・伝統
だと思います。おそばは見つけたレシピでおいしくできてうれしかったです♪

みーはさんもそうすると長い間外国に暮らしていらしたんですね!
Commented by milletti_naoko at 2024-01-03 00:59
ciao66さん、あちこちにできた大きな水たまりに、
赤く色づいた山がきれいに映り込んでいました。
確かに赤というと火星ですよね。
わたしは赤富士ならぬ赤ヴェットーレ、逆さ富士ならぬ
逆さヴェットーレだ、きれいだなあと思って眺めていました。
Commented by soratokumo214 at 2024-01-05 07:14
ブログ14年目ですか!故郷が浦島太郎にならないように頑張り屋の直子さんに今年も送信します。そちらの赤ベェトーレ山❔に、似ているのは赤富士と言って、早起きと天候のみで見られますが・・・
Commented by milletti_naoko at 2024-01-05 22:02
soratokumo214さん、ありがとうございます。
こちらでもこんなに山が赤いのはそれほどしばしば見られる現象ではないと思います。
シビッリーニ山脈では以前に朝に赤い山も見たことがあるのですが、富士山は朝早くに赤い山が見えることがあるのですね。
by milletti_naoko | 2024-01-02 03:55 | Umbria | Comments(14)