イタリア写真草子 ペルージャ在住、日本語教師のイタリア暮らし・旅・語学だより。

カレンダーああうっかりでも見るの楽しみ 何事も余裕持ち事に当たろう

 昨朝は、新しい年が来たからと、今年のカレンダーを壁に飾りました。

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1/1/2024

 イタリアでは1月6日の主の公現の祭日(Epifania)までクリスマスを祝う期間が続きますので、今はカレンダーがクリスマスツリーと並んでいます。

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Monti Sibillini 3/2/2023

 1月のカレンダーは、去年の2月3日に、一面が雪に覆われたシビッリーニ山脈を夫と歩いたときの写真です。この写真の右手奥に見えるのが、昨日の記事で夕日に赤く染まる様子をご紹介したシビッリーニ山脈の最高峰、ヴェットーレ山です。

 今回は珍しく、昨年中に撮影した写真だけを使ってカレンダーを作りました。

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 表紙は壁にかけても見えることがないからと、トレッキングをするからと化粧もせず、二人とも違う方を向いてはいるものの、個人的に気に入っているこちらの写真を選びました。

 7月30日に、トラジメーノ湖畔のモンテ・デル・ラーゴで撮影した写真です。

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Monte del Lago, Magione (PG), Umbria 30/7/2023

 この日は湖の岸辺に沿って散歩したあと、こちらの展望台まで登って、夫と二人で湖に沈む夕日を見送りました。

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 夕日はオレンジ色の光の帯を投げかけながら、雲の向こうに沈んでいったのですが、

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夕日の光は雲に完全に遮られることはなく、その後も、金色に輝く様子や、

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赤く色づく様子が、雲の色やその向こうに見える光から分かりました。

 それで、燃え上がるような雲と太陽を、夕日が地平線の向こうに沈んでしまうまで見送って、そのあとで撮影したのがカレンダーの表紙の写真です。

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 夫は一眼レフのカメラを持っているものの、重いために持ち歩くことはめったにありません。近年になってスマートフォンを買ってから、夫がスマホで写真を撮影して、チャットアプリなどで皆と共有する機会が増えました。そういうとき、二人でいても夫は自分の世界、と言うよりは友人たちとの世界といるわけなのですが、わたしがカメラで写すときは、夫と二人でいても、ブログに掲載することも念頭に置いて撮影したりしているわけで、そういうとき夫は「仕方ないなあ」と先を歩きながら、こんなふうに感じているのだろうかと思ったりもしています。最近は、二人で出かけて同じ道を歩いても、わたしがウォーキングのためにひたすら歩いていく一方、夫は瞑想しながら、あるいは風景を楽しみながら、ゆっくり歩くことが多いのですが、そんなふうにいっしょにいても、それぞれの時間や自由を互いに尊重することも大切だと感じています。


 閑話休題。さて、去年11月29日の午後11時55分に、サイトで割引が利用できるのはあと5分というぎりぎりになって、無事に作成と注文を終えることができたカレンダーは、わたしたちが1泊の温泉旅行に出発した12月6日の午後には階下の義父宅に届いていたのですが、出かける間際は慌ただしかったため、翌7日に帰宅してから開封しました。出かける前に、壁かけカレンダーと卓上カレンダーが一つずつ入っているはずの梱包のダンボール箱を一目見たとき、嫌な予感はありました。

 イタリアでは、A4がノートやバインダー、プリントの標準的なサイズになっています。わたしは例年、壁かけカレンダーには、写真を掲載する上半分、日付が記入された下半分がそれぞれA4で、開くとA3サイズになるカレンダーを注文しています。確か2、3年前からは、中央ではなく上にリングがあるカレンダーも注文できるようになったので、そのとき一度だけA3サイズで上にリングのあるカレンダーを作ったのですが、閉じれば半分のA4サイズになるカレンダーの方が後でかさばらない上に、湿気のためにカレンダーが丸まってしまうこともないからと、以後は再び閉じればA4、開くとA3サイズになるカレンダーを注文するようになりました。今年のカレンダーにもその閉じればA4サイズになるカレンダーを注文したはず、注文したつもりだったのですが、ところが、カレンダーの入ったダンボール箱はA3サイズでした。

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 うちに帰ってから箱を開けてみたら、なんと片面がA3サイズで、開くとA2サイズというそれは大きいカレンダーだったので驚きました。上の写真で、右が2023年のカレンダー、左が2024年の壁かけカレンダーで、今年のカレンダーは大きさが倍になってしまっています。今はサイト自体のカレンダーサイズの表記が変わって分かりやすくなっているのですが、わたしが注文したときはサイズの表記が紛らわしかったような記憶があります。

 うっかり間違えたのはサイズだけではありません。8月のカレンダー用に選んだのは、左の壁かけカレンダーの写真、9月のシチリア旅行中にカターニアのドゥオーモ前で撮影した写真だったのに、卓上カレンダーでは、8月も9月と同様にトラジメーノ湖で友人たちと撮影した写真を使ってしまっていました。

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Lago Trasimeno, Umbria 24/8/2023

 撮影したのは湖の写真が8月24日、カターニアの写真が9月26日だったのですが、カレンダー全体で、わたしと夫二人だけの写真と家族や友人たちといっしょに写っている写真が交互になるように、8月に撮った湖の写真を9月のカレンダー、9月に撮ったカターニアの写真を8月のカレンダーに選んだ上に、卓上カレンダーを作り始めたときには、真夜中近くなっていたために慌てていたので、8月も9月も同じ写真のカレンダーにしてしまったのです。

 カターニアで撮った写真は気に入っているので残念ですし、自分たちの写真のカレンダーがひどく大きいのも何だか気恥ずかしいのですが、いくつもの写真のコラージュになっている月はそれぞれの写真が見やすいという利点もあります。

 というわけで、今年はカレンダーの写真を見るたびに、楽しかった思い出や美しい風景を懐かしみつつ、「慌ててうっかり間違えることのないように、何事も時間に余裕を持ってじっくりと取り組もう」と肝に銘じることといたします。

Articolo scritto da Naoko Ishii

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ブログテーマ:【お年玉プレゼントキャンペーン】年末年始・新春の一枚 2024
Commented by cut-grass93 at 2024-01-03 10:30
自作カレンダーは見ても楽し、プレゼントしても楽し、
描き込んでも楽しいんでしょ。

一眼レフの時代が終わりつつありますね。
一部のマニアックな人たちのカメラになりました。
私も持っていますが外出での撮影はコンデジです。
Commented by katananke05 at 2024-01-03 15:20
なかなか パソコンでこのような
構成も注文するのは
大変と思います〜
手前で一度構成でなくて 校正 チェックできれば良いですけどね〜
でも 反省材料として あるいは 楽しかったこと
また思い出すようにと 考えれば
それもまた「いと おかし〜」ことかと おもいますよ〜

今年も変わらずの よろしくお付き合いのほどを〜
Commented by BBpinevalley at 2024-01-03 17:13
Felice Anno Nuovo!

素敵なカレンダーですね。
一年中、良い思い出写真が眺められて、イイですね。
ご主人との時間を大切にされているのがわかります。
私も見習わなくては。

良いお年をお迎えくださいね。
Commented by minoru2703 at 2024-01-03 22:51
値段も違うんでしょうね
大きい分高いんですよね
でもカレンダーにスケジュール・メモを書いたりする時は大きい方が良いですよ

お見舞いありがとうございました
Commented by zao480 at 2024-01-03 23:40
今年もよろしくお願いします。
イタリアの素敵な風景、楽しみです。
慌ただしい時期はうっかりしちゃうことありますね(;'∀')
Commented by soratokumo214 at 2024-01-04 20:15
外国と日本では、正月の迎え方が違うのですね!いつも夕日が沈む景色を映されていますが、あの景色を眺めている時間は、何を感じていますか?…夕日が良いと思える時間は、若いからかも知れませんね
歳を重ねてくると、朝日の素晴らしさに気づきますよ!!
Commented by milletti_naoko at 2024-01-05 22:04
草刈真っ青さん、毎年作るのは大変ですが、できた
カレンダーは一年中楽しめるので、うれしいです。

一眼レフのカメラは重いですものね、わたしも買う前に
悩んだのですが、出かけた先々でさっと気軽に撮れること、
持ち歩けることを優先してコンパクトカメラにしました。
Commented by milletti_naoko at 2024-01-05 22:09
katananke05さん、気に入ったデザインのカレンダーが見つかると、後は比較的作業が早いのですが、今まで好きだったデザインがなくなってしまったこともあり、デザインを選ぶまでに、そしてそのあとは写真を選ぶのに時間がかかってしまいました。

それが幸い、構成やチェックが後からできるようにはなっているんですよ。時間がないので慌ててしまって失敗しましたが、まあ大きいのもたまにはいいかということにしておきます。

こちらこそ今年もよろしくお願い申し上げます。
Commented by milletti_naoko at 2024-01-05 22:18
BBpinevalleyさん、Felice Anno Nuovo!

イタリアでは基本的に夫婦単位で行動するので、わたしもいっしょに参加することが多くなるのですが、最近は夫だけが参加する趣味の仲間との集まりも増え、それだけに時々辞退することもありますが、できるだけ参加するようにしています。

ありがとうございます。BBpinevalleyさんもどうかよい年をお迎えくださいね。
Commented by milletti_naoko at 2024-01-05 22:26
みのるさん、それが大きかったのに、割引中だったこともあって、過去に半分のサイズを注文したときとほぼ同じ値段だったんですよ。と言っても、今回は送料を別に払ったので、その分を考えると大きいカレンダーは20ユーロほどとなるのですけれども。

おっしゃるようにメモを書いたり写真を見たりするには、大きい方がいいですよね。

どういたしまして。そうかくれぐれもお気をつけてお過ごしくださいね。
Commented by milletti_naoko at 2024-01-05 22:30
zao480さん、ありがとうございます。
こちらこそ新年もよろしくお願い申し上げます。
皆さんの写真と記事で、こちらに暮らし始めてから目にする機会の増えた木々や草花が日本にもあることや、日本では少し姿が違うことなどが分かって、興味深いです。
どうかくれぐれもお体を大切にお過ごしくださいね。
慌てなくて済むように、前もって準備ができるよう、できることは先に済ませておけるように気をつけたいと思います。
それがつい後回しにしてしまいがちでいけないので、今年こそ!
Commented by milletti_naoko at 2024-01-05 22:38
soratokumo214さん、晩は皆とにぎやかに過ごさなければいけないとしても、せめて日本時間の真夜中前には心穏やかに過ごしたいと思っていたのに、結局、レンズ豆スープ作りやら教会の晩課への参列やらで慌ただしくなってしまいました。まあそうやって、皆が誘ってくれていっしょに過ごせることがありがたいのですよね。

我が家は丘の東の急斜面に建っているために、家からは朝日が見えないのですが、時々山の家や出かけた先の山で朝日が見えることがあると、美しいなあと思います。
by milletti_naoko | 2024-01-03 08:13 | Altro | Comments(12)