ささやかな抵抗とピザと次回はハンバーガー

　いつものマジョーネのピザ・ハンバーガー店、Cento Passi - Officina di Pizza - で、昨晩はわたしもピザを食べました。

　Palombella rossaというピザの名前は、この店の多くのピザ同様に、映画の題名から取られています。邦題が『赤いシュート』であるこの１９８９年のナンニ・モレッティの作品は、わたしは見たことがないのですが、好きなポルチーニ茸が使われていて、ルーコラやミニトマトなど、野菜も載っていて、スペックもあるのが気に入って、注文しました。具には、水牛のモッツァレッラも使われています。味を見た夫が言っていたようにポルチーニはあまり味が感じられず、キノコがあるためか水がたまっているところが少しだけあったのですが、おいしかったです。ただ、乳製品であるチーズをたくさん食べたためか、今日は花粉症の症状が悪化してしまいました。

　久しぶりにピザを頼んだ理由の一つは、つい最近メニューが変わって、時々食べていたクラシック・ハンバーガーがメニューからなくなったことを残念に思っていたことです。サラダと肉とトマトだけをはさんだクラシック・ハンバーガーは、一度わたしが食べていたときに、隣に座った夫婦が二人とも頼んでいたこともあり、注文する人も多かっただろうと思うのに、メニューから姿を消してしまいました。かつては８.５ユーロだったのが最近は９ユーロに値上がりしていたのですが、今回のメニュー変更で、トマトの代わりにチェダーチーズを使ったチーズバーガーが、この店の基本のハンバーガーとなりました。値段は１０ユーロです。花粉症の時期にはチーズを避けたくもあり、チェダーチーズが加わると、ハンバーガーのカロリーと脂質がさらに増えてしまいます。しかも、わたしが「クラシック・ハンバーガーがメニューになくなったのが残念です」と言ったら、店の若者は「チーズ抜きで注文すればいいじゃありませんか」と答えたのですが、それでは食べもしないチーズの料金を払うことになります。

　チーズだけを加えたチーズバーガーには魅力を感じないのですが、かりかりベーコンや炒めた赤玉ねぎなども加えたハンバーガー、New York Storiesは大好きです。

　昨夕は家を出る前に、かつて食べたときの記録をもとに、このハンバーガーとサラダを食べた場合の摂取カロリーを参照しました。このハンバーガーを食べると、タンパク質と脂質の割合がかなり高くなる一方で、炭水化物がひどく少なくなっています。最近になって、１日の摂取カロリーのうち、炭水化物エネルギーの割合が５０%を切ってしまうと、翌朝、骨格筋率が減って、体脂肪率が増える傾向があることに気づきました。炭水化物の割合が少ないのは、わたしがパンを残しているためでもあり、フライドポテトの代わりにサラダを頼み、パンを全部食べてしまえば、摂取エネルギーはさらに増えてしまいますが、夕食や１日の食事全体に占める炭水化物エネルギーの割合は、５０%以上にしやすくなると思います。

　閑話休題。昨夕は、ピザであれば炭水化物の割合が増やせると考えて、ピザを選んだのですが、ピザの端までは食べきれずに残してしまうので、炭水化物の割合はそれほど高くならず、また、脂質もやはり高く、チーズの摂取量が多くなってしまいました。
　乳製品であるチーズをたくさん食べたため、今日はさらに花粉症の症状が悪化し、また、せっかくいい調子に落とし込めていた体脂肪率もまた増えてしまいましたので、次回からはピザではなく、お気に入りのおいしいハンバーガー、New York Storiesを食べるつもりでいます。カロリーが高くてもタンパク質もたくさん取れるので、食べた翌日の骨格筋率の減りが少ない傾向があり、そうして、もう少しパンを食べる量を増やせば、摂取カロリーは増えますが、脂質エネルギーの割合は減らせるからです。

　先週友人たちと食べた店、50's RistoBurgerなら、スモークサーモンと野菜たっぷりのピザがあって、

肉やチーズの代わりに、具として好きなサーモンが載っていて、全体のカロリーも低めなのですが、行きつけのピザ・ハンバーガー店には、スモークサーモンのピザはないのでありました。
　閑話休題。いつもの店では、やっぱり好きなハンバーガーを気にせずに食べて、せめてはフライドポテトの代わりにサラダを頼み、翌日から運動と食事に心がければいいということにしようと、あれこれ数値を見た上で決めたわたしでありました。

Articolo scritto da Naoko Ishii

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