イタリア写真草子 ウンブリア在住、日本語教師のイタリア暮らし・旅・語学だより。

猫くつろぐ思い出のレストランでランチメニュー

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 ペルージャの守護聖人の祝日で、仕事も休みだからと遠出した1月29日月曜日は、

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コルフィオリートの高原にあるホテルのレストランで昼ごはんを食べました。

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 肉や魚をグリルで焼くのか、それとも暖房のためか、広間の中央に薪をくべて火を起こせる場所があり、おもしろいなあと思いました。日本の古い民家で、広間の中央にあった囲炉裏とよく似ています。ほぼ開店と同時に入ったので、このときは人が少なかったのですが、以後、次々に客がやって来ました。

 店の人が運んでくれたメニューに目を通したときには、わたしは子羊肉のグリル焼き、夫はラビオリを注文し、二人ともさらにつけ合わせの野菜を頼もうと考えていました。ところが、店内を見回すと、今日のランチメニューが黒板に書かれていて、それぞれ三つずつ書かれた中から、好きなプリモとセコンドを選び、さらにつけ合わせの野菜も頼み、水もついて15ユーロとあります。わたしたちがもともと頼もうとしていた料理は、2品と水だけで15ユーロ前後だったので、ならばお得だし栄養バランスのいい食事ができるからと、二人ともランチメニューを食べることにしました。

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 わたしはラグーソースのカンネッローニと

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小玉ねぎの甘酢煮が載った牛ヒレ肉、炒めたチコリを食べました。パスタが少し固めだったのですが、どれもおいしくて、量もちょうどよかったです。

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 ところが、サルサローザのパスタ、内臓料理、ローストポテトを頼んだ夫は、どの料理も今ひとつだと言っていました。サルサローザについては、ずっと前にベネチア近くでそれはおいしいものを食べたことがあるらしく、以後時々いろんな店で食べるものの、夫は食べるたびに「あのときほどおいしくない」とがっかりしています。ローストポテトは夫が残したものをわたしが食べてみたら、とてもおいしかったのですが、夫によると油の量が多すぎとのことです。


 店を出ようとしたら、ひなたで猫がなんとも幸せそうな顔をして眠っていたというお話は、すでにしています。

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https://www.google.it/maps/

 この日は昼食のあと、モンテラーゴ高原を歩いたのですが、ペルージャ(Perugia)の家を出発したときには、シビッリーニ山脈にあるカステッルッチョ(Castelluccio)の高原付近に行く予定でした。そして、ヴィッソ(Visso)とカステッルッチョの間にあるカステルサンタンジェロ・スル・ネーラの店で、パニーノを作ってもらうつもりだったのですが、朝うちを訪ねてきた義弟たちと話をしたり、ドライブ中に友人から夫に電話があったので車を道路脇に停めて電話で話したりしていたら、その店の朝の営業が終わる午後1時までには到着できなくなってしまいました。

 ヴィッソの手前にあるムッチャ(Muccia)にも、切り売りのピザなどで簡単な昼食が食べられる店はあったのですが、コルフィオリート(Colfiorito)が近づこうというときに夫が、遠い昔に一度泊まったことがあり、近年になって何度か食事もしたこのホテルのレストランで食べてはどうかと言ったので、この思い出のホテルに行ってみることにしたのです。




 わたしは漠然と、2010年6月に結婚記念日を祝ってセーフロやピオーラコに行く途中にコルフィオリートに寄ってこのホテルに泊まったのではないかと思っていたのですが、気になって調べてみたら、2004年6月12日土曜日に、カステッルッチョ(Castelluccio)の高原でヒナゲシの花が一面に咲くのを見てからシビッリーニ山脈の山を登ったあと、翌日はアドリア海に近い、詩人レオパルディの生地、レカナーティ(Recanati)に行こうと考えて、このコルフィオリート(Colfiorito)の宿に泊まったのだということが分かりました。2日間に山を登ってさらにこんなに長距離を車で移動するとは、二人とも元気だったなあと、今になって驚いています。

Articolo scritto da Naoko Ishii

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Commented by BBpinevalley at 2024-02-06 09:44
Naokoさん、こんにちは♪
美味しいお食事と山歩き、いいですね。
以前に美味しかったお料理って、その印象がこびりついていて、なかなかそれ以上のものには巡り会えないものかなと思います。

ところで、Tuscaniaという田舎に行かれたことはありますか?
ローマから1時間半くらいとのことで、ニュールンベルクの見本市の後、三泊ほどすることに決めました。
何かご存知でしたら、教えていただけると嬉しいです。

Commented by koito_hari616 at 2024-02-06 11:09
こんにちは

何もかも、イタリアの色はお洒落です
アイボリー(に、見える)テーブルに赤いクロス
ただそれだけなのに、お洒落です
それと、スープボールですか?日本で言う所の煮物を入れそうな鉢。。
柄がフィンランドの何とか(⊙_⊙)? っぽいですね
白い器にそれだけが柄物。。。お洒落です
偶々だったのかな??とか思ったりしますが
好きなセンスです♪
Commented by funfunniconico at 2024-02-06 11:21
猫ちゃんが気持ちよさそうに眠っていたレストランですね。
お店の中にもポインセチアのステキな鉢がありましたが、
入り口(?)にも鉢植の植物が並んでいて、ホッコリします。
赤と白を基調とした店内もステキ!
お料理も、画像を拝見しながら、どんなお味か想像し、楽しませていただきました。^^
スープが入っている器なのかしら??
ちょっと日本にもありあそうな、ステキな模様の器ですね。
Commented by milletti_naoko at 2024-02-07 16:33
BBpinevalleyさん、おいしかったなあとずっと思い続けている
味にめぐりあうのは難しいですよね。

一度だけ日帰りで行ったことがあります。
教会も風景も独特で美しいので感動しました。
当日に思いつきで行ったので、あまりあれこれ調べずに出かけたのですが、
古代エトルリア人の墳墓遺跡も近くに多く、凝灰石で築かれて
内部がフレスコ画で飾られた教会がとてもきれいでした。
というわけで、食事は記憶になく、宿泊はしていないのですが、
次の記事にそのときのことを書いてあります。

・花美しき古の里、イタリア トゥスカーニア
 https://cuoreverde.exblog.jp/29659052/
Commented by milletti_naoko at 2024-02-07 16:42
結うさん、確かにそうですね。
明かりがたっぷり入ってくる優しい色の枠の窓と、
広間のつくりもすてきでした♪

そうなんです。こういうボウル、イタリアではあまり
見かけないので、ラーメンを入れるのによさそうだなあ、
味があるなあと思って撮影しました。
Commented by milletti_naoko at 2024-02-07 16:50
きゃふぁにこさん、ずっと昔に泊まったことがある思い出の
レストランで、店の人も温かく居心地がいいんですよ。
花や猫、内装もすてきですよね。

この器には内蔵料理が入っていたのですが、イタリアでは珍しい
デザインとつくりで、わたしもどこか日本を感じさせる器だなあ、
色と模様にも味があって、こういう器ならラーメンもきちんと
入るなあなどと思いながら撮影しました。
Commented by meife-no-shiawase at 2024-02-09 17:32
小玉ねぎの甘酢煮でしたかー
こうやってお肉に乗せるのもいいアイディアですね。
チコリを炒めるのも面白いですね。
今度作ってみたいです―。

内臓料理ですか♪
内蔵好きなので食べてみたいです。
Commented by milletti_naoko at 2024-02-09 17:42
メイフェさん、タマネギの甘酢煮っておいしいですよね♪
赤タマネギの甘酢煮は、去年湖畔のいつものレストランでよく
魚料理に添えられていておいしかったですし、エオリア諸島への
旅行中にも時々食べる機会がありました。
イタリアではチコリは、ゆでて炒めて食べることが多いように
思います。

内臓料理、お好きなんですね! わたしは苦手なのですが、
うちの夫も大好きです。
by milletti_naoko | 2024-02-05 23:44 | Gastronomia | Comments(8)