イタリア写真草子 ウンブリア在住、日本語教師のイタリア暮らし・旅・語学だより。

バレンタインでもチョコ自制 わたし花粉症 夫は灰の水曜日のため

 昨朝、ふと窓から外を見ると、日曜の町の丘に建つ建物の窓が朝日を反射して、きらりと光っています。

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Perugia, Umbria 14/2/2024

 散歩中などに、遠くの建物の窓が夕日にきらめくのを見かけることは時々あるのですが、この丘で窓が朝日に光るのは、もう17年この家に暮らしているのに初めて見たので、珍しい宝物を見つけたようなうれしい気分になりました。


 イタリアでは、バレンタインデーは夫婦や恋人がいっしょに食事をしたり出かけたりして祝ったり、贈り物をしたりする日です。それも男性が女性に花など何か贈り物をする場合が多いようです。

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 昨日は夫がかわいいハート型のリンツ・リンドールのチョコレートを贈ってくれました。バレンタインデーには、二人で食事を楽しんだり、週末であれば旅行をしたリすることもあるのですが、近年では、お互いに何かちょっとしたものを贈り合うことが多いように思います。わたしもチョコレートを贈ったり、夫の好きなものを料理したりしています。

 健康アプリで食事の記録をするようになってから、ケーキやチョコレートの脂質とカロリーの高さにおののいていて、クリスマスにわたしたちに贈ってくれたお菓子やチョコレートもわたしはほぼ手を出さずに、夫がほとんど食べてしまう状況でした。ですから、小さく少ないチョコレートでありがたいです。リンツのリンドールチョコレートは、夫もわたしも大好きです。「これくらいは君も食べるだろう」と夫が言うので、「いつものように二人で半分こしましょう」と答えました。

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https://www.arpa.umbria.it/AU/pollini-TR-PG-CdC/BollettinoWeb.asp

 晴れた日が続いて、おとといあたりから花粉症の症状が一段と悪化して、鼻づまりのために、眠りの質もかなり下がってしまっています。と言うわけで、四つあるチョコレートのうち、バレンタインデー当日だった昨日は一つ食べたのですが、今日は自粛しています。

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12/2/2024

 日曜に海辺の町から戻ったら、義家族が昼食に食べて残った甘いお菓子をわたしたちにも分けてくれました。ほとんどを夫が食べたのですが、大好きなイチゴと生クリームに魅かれて、月曜日にこのお菓子だけはわたしが食べました。月曜までは雨の日が続いていたので安心していたのですが、火曜以降に花粉症の症状が悪化したのは、以後は晴れた日が続いているためでけではなくて、こんなふうに白砂糖と乳製品を食べたことも原因かもしれません。


 個人授業で日本語を教えている生徒たちも、日本のバレンタインデーに関心があります。それで、昨日も今日も授業中に、こちらのNPO多言語多読のサイトの「日本のバレンタインデー」の小冊子を印刷し、これまで勉強した言葉の復習も兼ねて読んでみました。音声を聴くこともできて、絵もたくさんあるので、内容も分かりやすく、生徒たちも喜んでくれました。

 「日本では、女性が男性にチョコレートをあげます。」という文を読んだとき、主語を示す「が」はよく知っているはずなのに、イタリアではバレンタインの贈り物は男性から女性にすることが多いものだから、迷いなく「男性が女性に贈ります」と訳してしまう生徒もいました。


 昨日はバレンタインデーであると同時に、今年はカトリック教会では灰の水曜日でもあり、ぜいたくを慎み、心身を清めて過ごす四旬節の初日でもありました。灰の水曜日と四旬節中の金曜日は、肉を断たなければいけないのですが、夫は肉だけではなく、自分の好きな甘いものも断って我慢しなければと考えて、リンツのハートのチョコレートは昨日は食べず、今日になってやっと一つ口にしました。

 我が家では夫が水曜の晩はテニスの練習がある上に、普段からよくいっしょにお互いの好きなものを食べに行くので、たとえ灰の水曜日と重なってしまわなくても、バレンタインデーだからと言って外食することはなかったかと思うのですが、敬虔なカトリック教徒の中には、灰の水曜日だからと、バレンタインデーの外食や祝いを翌日以降にすることにした人がいるかもしれません。今日授業があった若い生徒は、カトリック教徒ではあっても、昨夕はバレンタインデーを祝って食事をしに行ったと言っていましたけれども。

Articolo scritto da Naoko Ishii

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Commented by funfunniconico at 2024-02-16 09:25
ドキッ!
私も花粉症に悩まされているというのに‥
たった今、チョコレートを食べてしまいました。
私は、かれこれ30年は悩まされていますが、年齢と共に(なのかな?)随分楽になって来ましたよ。
でも、あまりにひどい日は薬を頼ることもありますが。

1枚目の窓からの景色、思わず深呼吸したくなるような素晴らしい眺めですね。
バレンタインデーのことも、色々知ることができました。
日本のバレンタインデーは、なんだか軽々しい感じがしちゃいますね。^^;
リンク先の、ご主人のことを書かれている記事も素敵でした。^^
Commented by ciao66 at 2024-02-16 15:10
花粉症にはチョコは良くない!?それは大変だと思って調べたら、
逆にアレルギーには良いという説も有るようで、
犯人は砂糖のほうではないかと。
https://fdoc.jp/byouki-scope/features/chocolate-hay-fever/
何事も控えめがいいようですね。

「日本のバレンタインデー」の小冊子・・・リンクを拝見しました。
これは楽しみながら勉強出来て、教材にはいいですね♪

ところで・・・
前回の記事で登場していたグラッパチョコレートを明治屋で見つけて、
ペルージャの絵を眺めながら、2粒だけ食べてみました。
食べすぎ注意ですが、一粒29kcalなら食べやすい!
香りがいいですし、美味しかったです。
見つかって良かった♪
Commented by koito_hari616 at 2024-02-16 15:26
こんにちは

リンドールのチョコレートは美味しいですよね
お買い物に今日行きましたが、近くのお店には先日教えて頂いた
ロッテのチョコレート見当たりませんでした
バッカスのお酒のチョコは有りましたが

灰の水曜日は神父様によっても違ったりしますが
シニアの場合は贅沢をしなければよいと。。
なので、自分好きな嗜好品を我慢するとか。。
まぁ。。私はシニアですのでコーヒー1杯は飲みました💦
ご主人さまは敬虔な方でやはりイタリアの方だなぁ。。と
目に浮かびそうです
Commented by katananke05 at 2024-02-17 21:51 x
灰の水曜日の記憶は あまりありませんが 我が家は子供の時に
金曜日はいつも お肉は無しでお魚料理で〜
キリストが十字架につけられた曜日だから、、と言う理由で
まあ 神戸だったから魚は新鮮で豊富だったけどね〜
(母はカトリック)
Commented by milletti_naoko at 2024-02-19 06:44
きゃふぁにこさん、楽になってきているとは、それは本当によかったですね。
わたしは今年はかつてないほど症状がひどいのですが、飛散量が多い時間帯にいつもイトスギの多い散歩道に歩きに出かけいっているためかもしれません。

ありがとうございます。こういう風景がうちの窓から見られるのがありがたいです♪ 以前の記事も読んでくださったのですね。
Commented by milletti_naoko at 2024-02-19 06:49
ciao66さん、そうなんです。問題はチョコが甘く
なるように使われている白砂糖なんです。

なんと見つかったのですね! おいしかったようで
何よりです♪
Commented by milletti_naoko at 2024-02-19 06:51
結うさん、リンドールのチョコ、大好きです♪
ロッテのグラッパチョコレート、ご近所では
売り切れていたのですね。

日本でも神父さんによってこんなふうにという
指示というか助言が違ってくるのですね。
Commented by milletti_naoko at 2024-02-19 06:56
katananke05さん、イタリアでも昔は、金曜日は
肉は断つようにと言われていたそうです。
日本でもそんなふうに金曜日に食事をされていたとは!
by milletti_naoko | 2024-02-16 07:20 | Feste & eventi | Comments(8)