イタリア写真草子 ウンブリア在住、日本語教師のイタリア暮らし・旅・語学だより。

ルリチシャ咲き紫陽花ドライフラワーに オルヴィエート崖下周遊コース

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 土曜にオルヴィエート(Orvieto)崖下周遊トレッキングコース(Anello della Rupe)を歩いていたら、

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Orvieto (TR), Umbria 9/3/2024

早くも道端にルリチシャ(borragine)が咲いているところがありました。

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 青い空の色、星の形をした花がきれいで、つぼみもたくさんできています。開いた花は、どこかマントを風になびかせる魔法使いのようにも見えます。

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 ルリチシャの花を見かけたのは、この日駐車場を出発してから、2kmほど歩いた地点です。

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 2週間前はこのあと、上の写真で岩にはめ込まれたように建つ教会の上を通る、崖のすぐ上の見晴らしのいい道を歩いたのですが、土曜日は崖下を歩き続け、教会の前を通りました。

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 この教会のすぐ近くに、昨日の記事でご紹介したモクレンや椿の花が美しい庭があります。

 上の写真の椿の花を撮った頃から、雨足が強くなってきたので、

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 わたしを見て傘の奥さん(signora dell'ombrello)と言った店の人を思い出しながら、魔法の道具をさっと取り出すような気分で傘を取り出して、さしました。

 前方に見える曲がり角を右に曲がると、崖の南西面の下から北面の下へと出て、

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凝灰石の壁をくり抜いて造られた教会の前を通ります。この角を曲がったとたんに、冷たい風が強く吹きつけるようになり、寒く感じたので、教会の扉の前の屋根の下に立って、傘を地面に置き、ウインドブレーカーを着ました。

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 この教会の前あたりからバラ園へと続く道の左手に植えられているアナベルが、地面に植えられたまま自然に乾燥して、ドライフラワーになっています。

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 このトレッキングコースは、あちこちに登り下りがあって、足腰を鍛えてくれるのですが、中でも上の地図で❹と記された、出発から4kmほど歩いた地点からは、かなり急な下り道が長い間続き、しかも木の柵こそあれ、森の中を下っていきます。

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 さらに先に進み、少しだけ坂道を登ると、凝灰石の岩壁が緑のツタに覆われていて、

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そのツタが上から下へと流れるように生える様子や一つひとつの葉に趣があります。

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 さらに先へと進んでいくと、昨日もお話しした倒木とその周囲の地面一面に咲くすみれの花が、道の左手に現れます。

 木の柵のやや下方に見える倒木とすみれのじゅうたんを、ズームを使って撮影した上に、天気も悪かったため、すみれの花が見えにくいのが残念です。

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 大木が枯れてもなお、すみれや緑の葉に命を与え、育てています。

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 この倒木のすぐ近く、他の木々の奥に隠れて、以前はひっそりとあった竹林を、数年前に夫が見つけて、竹林の中を興味深そうに歩いていたのですが、今ではその竹が道のすぐ近くにも次々に育つようになりました。

 このしばらく先にかなり長い登り道があり、途中から坂道がかなり急になる上に、雨で道が濡れていたので足元が滑り、登山靴を履いてはいたものの、登山用ストックを車に置いてきたことを後悔しながら、注意深くゆっくりと登っていきました。

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 その長い坂道を登りきると、まもなくアルボルノス城塞が目前に見えてきます。サン・パトリッツィオの井戸は、このあたりの岩壁の中に築かれています。

 このしばらく先で、石畳の急な坂道を登って、上の写真で前方に見える城塞の門から、歴史的中心街へと戻っていったのでありました。

Articolo scritto da Naoko Ishii

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ブログテーマ:2月3月見頃の花
Commented by koito_hari616 at 2024-03-11 14:28
こんにちは

ルリチシャはボリジの事ですね!
可愛いですね~♪未だタネ蒔きしていないのですが
そろそろ蒔きます
ホント、可愛いです✨
勝手にドライフラワーになったアナベル。。。
色合いがドライになっても惹きつけますね
野生のスミレも咲いている姿を見ると
強いのだなぁ。。。。と
大木は倒れても尚その植物形態を力づけます!
Commented by ciao66 at 2024-03-11 17:50
雨のなかの散歩でも、
魔法のように?魔法のような?
いいものに出会えましたね。
ルリチシャの色彩と、つぼみが可憐ですね♪

そして、凝灰石の岩壁が緑のツタに覆われている光景は
崖の凹凸の変化も有ってダイナミックで美しいですね。
Commented by milletti_naoko at 2024-03-11 18:32
結うさん、こんにちは。そうなんです!
結うさんが書かれた記事をきっかけに、ペルージャでも
確か4月頃に咲くはずだと思いつつ、今年は暖冬で
早く咲き始めているからと注意しながら歩いています。
ペルージャではまだ姿が見えないのですが、
オルヴィエートはやはり南方にあって暖かいからでしょう、
もう咲き始めていました。
植物って可憐で、たくましいですね。
Commented by katananke05 at 2024-03-11 22:25 x
どういう薬効があるかわすれたけど
ボリジー 私も植えてたことありです〜
かわいい花ですね〜
もうスミレがこんなに咲いてるのですね〜
私の横浜よりも そちらはあたたかいのでしょうか、、
Commented by gerneremake at 2024-03-11 23:37
borragineポリジは我が家でも毎年咲いてくれます♪ 零れ種です。
サラダに散らしたり、砂糖の中に入れておいたり、葉っぱはきゅうりの味と言われてますが〜
棘ぽいのであまり使いません。
花の頃にはミツバチがブンブンと飛んでくるんですよ。
そうそう宿根のルッコラにも飛んできます♪
Commented by milletti_naoko at 2024-03-12 02:58
ciao66さん、時々ぱらぱらと雨が降りましたが、
花がたくさん咲いていて、見つけながら歩くのが楽しかったです。
ありがとうございます。ルリチシャも岩を覆うツタもきれい
でした。共感してくださったと知って、うれしいです。
Commented by milletti_naoko at 2024-03-12 03:00
katananke05さんもお庭で育てていらしたことがあるのですね!
色も姿も可愛らしい花ですよね。
わたしももうこんなにすみれが咲いているとはと驚きました。
オルヴィエートはペルージャよりかなり南にあるので、
季節が進むのも少し早いようです。
Commented by milletti_naoko at 2024-03-12 03:02
gerneremakeさんのお庭にもこの花が咲いているんですね!
わたしもサラダに入れるという話を聞いたことがあります。
何でも好みがありますよね。
ミツバチが集うお庭というのはいいですね。
Commented by gerneremake at 2024-03-12 14:23
いやいや数匹ならうれしいのですが〜
害はないと分かっていても〜ブンブンと少し怖いです。
今日はパソコンで見せてもらい映像(写真)に感動です。
この歳でイタリアへのチャンスは無いかと〜
でも写真で書(描く)いて頂く写真で訪問しているかのようです。
ポリジの時が最初で、一箇所だったのですが、
ルッコラは地に這うように広がって、黄色い花が咲き乱れた時は、恐怖さえ!
どこへ蜜を運んでいるのか?
夫にDIY頼んだのですが、
ミツバチの巣箱を買う方が早そうです。
紫陽花のドライきれいですね。
花びらがそのまま大切にドライされたみたいで初めてみました。
写真の捉え方が良かったのかもしれないですよね。
美しいですね。
この歳でイタリア旅行は売りでしょう。
いつもブログを楽しみにしています。
これからもよろしくお願いします。
Commented by milletti_naoko at 2024-03-12 18:33
gerneremakeさん、あらそんなにミツバチがいるのですね!
そう言えば先日、山の家でトラクターで草刈りをしていた夫が、
うっかり養蜂箱にぶつかって蜜蜂に取り囲まれて、頭や顔など
数箇所刺されてしまったことがあります。幸い腫れて痛んだものの
大事に至らずに済んだのですが、何があるか分かりませんものね。

紫陽花の花はこんなふうに、地面に根を下ろしたまま、ドライ
フラワーになっているのを見かけることがたまにあるんですよ。
ありがとうございます。

こちらこそ、これからもよろしくお願い申し上げます。
by milletti_naoko | 2024-03-11 08:42 | Umbria | Comments(10)