アスパラガス育ちスミレ・プリムラの花咲くテッツィオ山

　イタリアでは休日になっている復活祭（Paasquetta）翌日の月曜日は、俗にパスクエッタ（Pasquetta）と呼ばれ、皆で海や山に繰り出して、野外で食べる慣習があります。ところが、今年のパスクエッタだった４月１日月曜日は、昼過ぎから大雨となり夕方まで降り続けるという予報が出ていました。

Perugia, Umbria 1/4/2024
　そこで、リミニの友人たちは山の家に昼食の頃に到着する予定だったので、昼を過ぎて雨が降る前に、テッツィオ山（Monte Tezio）を少し登り、皆に食べてもらおうと、野生のアスパラガス（asparagi selvatici）も少しですが摘んで帰りました。

　朝、山の家へと向かう途中にも、満開の美しい桜をあちこちで見ることができました。イタリアの在来種の桜は、花が白く、サクランボが実ります。

　この日は友人たちの到着前にミジャーナに行って、掃除をして昼食のしたくをしました。わたしはその前にペルージャでウォーキングをするつもりで早起きしたのですが、夫が早く出かけたがっているのを見て、テッツィオ山の家に行って、山をいつもと同じく５０分ほど歩くことにしました。

　家を出てすぐに、あちこちの道端に生える野生のアスパラガスが目に入ったのですが、帰りに下るときに摘むことにして、山を登っていきます。

　こんなかわいらしい野の花も咲いていました。
25/3/2023
　しばらく登っていくと、プロコーピオ城（Castello di Procopio）の向こうに、テベレ川が流れる平野や、その向こうに連なる青い山並みが見える眺めのいいところがあるのですが、
1/4/2024
この日もサハラ砂漠から飛んできた砂が空を覆っていて、平野も山も見えませんでした。先の写真は、２０２３年３月２５日に友人たちとテッツィオ山を登ったときに撮影したものです。

　このあと、森の中に入っていくと、季節が過ぎつつあるスミレが、

今も咲いているところがありました。

　プリムラも咲いていました。

　ヘラボレスの花には種が育ちつつあります。

　３０分ほど山を歩き、右手に花盛りの

セイヨウサンシュが咲くのが見えるところまで登ってから、来た道を引き返し、

掃除や昼食のしたくをしなければいけないので時間がないからと、山に分け行ってアスパラガスを探すことはせず、歩く途中に目についた

アスパラガスだけを摘んで、山の家に戻りました。
　友人たちとは火曜日の午後にテッツィオ山を歩くことができ、そのときに皆も野生のアスパラガスをたくさん収穫したので、夕食に卵といっしょに料理して食べました。
　火曜には山を下って歩き、月曜にわたしが登った道は歩かなかったので、月曜の朝に歩いてスミレやプリムラを見ておくことができてよかったです。

Articolo scritto da Naoko Ishii

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