誘惑のいちご・生クリーム湖畔で写真展見て散歩する前に

　土曜日の午後、友人の写真展に行こうと、トラジメーノ湖畔の村、パッシンニャーノ（Passignano）に向かったときは、無料高速道路を降りてすぐのところにあるUna sosta di zuccheroに寄りました。わたしはコーヒーだけ飲むつもりだったのですが、

たっぷりの生クリームにイチゴとラズベリーを添えたこちらのシュークリームを見て、思わず注文しました。イチゴは半分に切ってあって小さかったのですが、それでも生クリームとの相性は抜群で、このシュークリームは、中に生クリームとカスタードクリームが入っている上に、上にもたっぷり生クリームがかけてあって、とてもおいしかったです。

　コーヒーに注いだミルクで、小さなハートが描かれていたのもうれしかったです。夫もカンノーロとコーヒーを頼み、合計６.２０ユーロでした。この店のお菓子やケーキは自家製でおいしいので、二人ともすっかり満足したのですが、レシートを発行しなかったので、ああこれは可能な限り脱税しようと考えているのだなあと、残念でした。レシートがないと明細も分からず、会計に間違いがないかも確認できないわけですから、レシートをくださいと言えばよかったと、今になって後悔しています。何も言わなくてもレシートをすぐに発行する店の方が多いのですから。

　写真展を訪ねたあとは、せっかくだからと、パッシンニャーノでトラジメーノ湖（Lago Trasimeno）の岸辺に沿って歩きました。脂肪も砂糖もたっぷりの生クリームを食べたのは、後でしっかり歩けばいいと考えていたからでもあったのです。

　歩き始めたときには空が曇っていたのですが、

ちょうど岸辺の遊歩道の端まで歩いて引き返し始めた頃から太陽が顔を出し、水面に青空と雲が映り、湖面がきらめいてとてもきれいでした。何度も足を止めては写真を撮ったので、わずか４km余りを１時間以上かけてゆっくり歩いたのですが、久しぶりにパッシンニャーノで湖畔を歩くことができて、うれしかったです。

Articolo scritto da Naoko Ishii

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