先週の ITA Airwaysでの初めての旅は、わたしにとって久しぶりの帰国のための長距離飛行で、エコノミークラスの座席はこんなに狭かっただろうかと驚きました。前に座っていた男性がかなり下へと座席の背もたれを始終倒していて、食事のときでさえ、2度目からはこちらから頼んで下げてもらったのですが、自ら意識しては背もたれを元に戻さないような人だったので、余計に狭く感じられたのかもしれません。
というわけで身動きが難しく、機内での写真は撮れていません。トイレに行きやすいようにと後方かつ通路側の席を選んだため、窓からの景色を撮れるわけでもないからと、カメラを手元に置いていなかったからでもありますし、カメラケースが移動中に壊れてしまったためでもあります。
わたしは松山まで乗り継ぐため旅が長くなることもあり、最初から日本への直行便であるイタリア航空(この日本語名は機長さんが日本着陸の際にアナウンスで言っていたので初めて知りました)を選びました。去年の夏に申請したイタリア市民の家族用滞在証の更新がまだできていないので、ヨーロッパの他国の空港は経由できないという事情もありました。
昨夜会った英国留学経験のある友達から、航空会社が飛行機の経由地を変更したために自分自身が困ったこともあれば、他の友人たちでそれが理由で国外退去となった人もいると聞きましたので、直行便にして本当によかったと思いました。ちなみに、出発の前日に、同僚の一人から、ソウル経由で帰国して、ソウル空港でひどく迷った上に財布か何か貴重品を紛失して大変だったという話を聞き、やはり何かのときに自分が言語や事情を知っている土地の空港の方が安心だなと思いました。かつて夫と日本を訪ねたときエミレーツ航空を利用したことがあり、そのときは移動にはひどく時間がかかったものの、旅自体は快適だったのをぼんやりと覚えてはいるのですけれども。
ちなみに、航空会社による路線の変更のために、入国審査で問題があった空港として真っ先に名前が出たのは、イタリア人配偶者を持つイタリア在住の日本人が、以前にイタリアの家族用滞在証が紙製であるがために、不当に入国拒否や搭乗拒否で泣いたことの多いあのフィンランドでした。
飛行機は定刻どおり、イタリア時間午後2時55分(日本時間午後9時55分)にフィウミチーノ空港を出発し、日本時間午前10時25分(イタリア時間午前3時25分)に到着しました。食事は、出発約2時間後の午後4時25分(日本時間午前0時25分)に早めの夕食、東京に到着する2時間ほど前に朝食が提供されました。夕食はわたしは和食を選び、ごはんに少々塩辛いしょうゆ味で料理した鶏肉と、野菜や果物、しょうゆ入りの袋が添えられていて、味はいまひとつだったのですが、イタリア料理の食事を頼んだ隣の男性はおいしいと言っていました。朝食は、卵焼きとトマト入りの小さいパニーノと各個包装の甘いビスケットやその他のスナック、お菓子を、大きめの紙袋に入れて、皆に配ってくれていました。こちらはおいしかったです。
とここで、朝食が入った紙袋に入っていた数々の食品を、食べきれずに一部は残していたことを思い出し、写真に写してこちらに載せておきます。後部座席を選んだのは、飛行機の最後尾付近には水などの飲み物が置いてあって自由に飲めるようになっているため、水をしばしば飲めるからでもあリました。朝食配布の数時間前に水を飲みに行くと、水の傍らにブレサオラとチーズ、ルーコラ入りの小さいパニーノや、ビスケットやスナック類が、「ご自由にお取りください」といったふうに置かれていたので、小腹がすいたときのためにと少し取っておきました。ですから、上の写真の中にはそのときに取ったスナックもあるかもしれません。
映画を見ようとしたら、イヤホンの性能のためか音声がどうも聞き取りづらく、出発前の朝に3時間しか寝ていなかったこともあって、時差ぼけ対策のためにもと機内で眠ろうと試みたのですが、スマートウォッチの睡眠の記録を見ると、1時間弱ほどの睡眠を2度取れた程度でした。
よかれあしかれイタリアのサービスとはこういうものということに慣れているためもあるかもしれませんが、客室乗務員の皆は概して親切で、何かあればすぐに対応したり質問に答えてくれたりしていたので、好感が持てました。
機内アナウンスの日本語が上手だなあと感心しながら聞いたのですが、ひょっとしたら単に、言葉が分からなくてもあらゆる言語でのアナウンスをきちんと言えるように、特訓を受けているのかもしれません。
長旅の末、ローマ出発の翌日、5月16日木曜日に到着した東京は、朝には雨が降っていました。飛行機を降りてすぐのところで日本航空の方が3人並んであいさつをされていたので、念のために尋ねてみたら、イタリア航空でローマから東京に到着し、羽田空港で国内線に乗り継ぐ場合は、ITAエアウェイズで航空券を購入する際に、日本国内での移動にJALを選んだ場合でも、ANAの場合と同様に、イタリア航空ではチェックインが不可能で、羽田空港でいったん荷物を受け取って税関を通り、羽田空港の国内線のカウンターでチェックインをして、再度荷物を預ける必要があるのだと教えてくれました。
イタリア関係の掲示板で皆さんに質問して経験談をお聞きしたところ、イタリア航空と全日空の提携や、オンラインでの切符購入、チェックインや荷物の受け取りについて、時期やそれぞれの方によって若干違いがあるようですので、今回のわたしの場合について、どなたかのご参考になるかと書いておきます。
わたしが今回、5月15日ローマのフィウミチーノ空港発・5月16日東京の羽田空港経由松山空港行きの往復航空券を、ITA Airwaysのサイトで購入したのは出発10日前の5月6日で、往復便の航空券の料金は1199.68ユーロでした。国際線の座席指定をするには席の位置などに応じて変わる追加料金を払う必要があるイタリア航空の便で、往復とも一番料金が安い29ユーロの座席を指定したため、56ユーロの追加となり、合計1265.67ユーロを支払いました。
日本国内で利用する全日空の羽田・松山間の往復便については、幸いこのオンラインでの航空券購入時に、イタリア航空のサイトで無料で座席を指定することができたので、短距離の旅だからと窓際の席を選びました。おかげでこんなふうに、羽田空港を出発しようとする飛行機の機内から、国内線へと乗り継いだ第2ターミナルの写真を撮影することができました。
わたしが日本の国内線についてもイタリア航空のサイトで乗り継ぎ便として航空券を購入したのは、万一国際線の出発日時が変更になった場合に、国内線をキャンセルして新たに予約し直さなければならず、その際に費用が別途かかってしまうことを心配してのことでした。一方、同一の飛行機ですべて予約しておけば、何らかの事情で国際便が変更になっても、国内便の変更費用はかかりません。掲示板で問い合わせたとき、国内線と国際線を別に予約されていて、日本国内の便がキャンセルになり、乗り継ぎの国際便の日時を変更するのに、多額の追加料金を要求されて苦労をされたという方もいらっしゃったので、日本の国内便も国際便と同じ航空会社で航空券を購入しておいて本当によかったと思いました。
Articolo scritto da Naoko Ishii
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