イタリア写真草子 ウンブリア在住、日本語教師のイタリア暮らし・旅・語学だより。

夜もきれいチヴィタ・ディ・バニョレージョへ橋を渡って

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 6月7日金曜日、夕日が沈む頃にバニョレージョ(Bagnoregio)の東の端の展望台から、峡谷とチヴィタ・ディ・バニョレージョ(Civita di Bagnoregio)の眺めを楽しみ、

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Civita di Bagnoregio, Bagnoregio (VT), Lazio 7/6/2024

友人たちと写真を撮り合っていたら、オーストラリアからの旅行者に写真を写してほしいと頼まれたので、機会をとらえて、

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わたしたち4人の写真を撮影してもらいました。おかげでいい記念写真ができました。

 長距離周遊トレッキングコース、Via dei Tusci「エトルリア人の道」を、わたしたちは6月4日から5日間かけてゆっくりと歩いたのですが、この日は4日目の行程を歩き終えてバニョレージョに到着、宿泊し、翌朝もチヴィタ・ディ・バニョレージョへと橋を渡っていくことになっていました。

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 そうなのですが、この日の晩もせっかくだからと、早めの夕食を終えたあと、展望台からの見晴らしを楽しんでから、橋を渡ってチヴィタを訪ねることになりました。

 まずは、バニョレージョの町を頂く凝灰石の岩壁に設けられた階段を下っていきます。

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 たそがれの空の下、照明が照らし始めたチビタ・ディ・バニョレージョへと向かっていきます。

 空が暗くなるにつれて、この赤い光がチヴィタを頂く崖全体を包んでいきます。断崖を照らす赤い光がおどろおどろしい雰囲気を醸し出し、ダンテが『神曲』で描いた地獄を彷彿とさせるように感じてしまうのは、わたしだけでしょうか。

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 橋を渡ってチヴィタへと登っていきます。

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 入り口の大きな門をくぐるとそこには、

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凝灰石の石で築かれた風情ある町並みがあります。

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  レストランが夕食を食べる人でにぎわう時間帯だったので、村を歩く人は数えるほどで、

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おかげで風景をじっくりと楽しみながら散歩することができました。

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 街灯が照らし出す通りで、ジャスミンやバラ、

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紫陽花など、さまざまな花が咲いています。

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 家や街角を、花や緑がきれいに彩っています。

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 こうして、夜のチヴィタの散策をしばらく楽しんでから、猛暑が予想される翌日は早く起きて出発しなければならないからと、

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再び橋を渡ってバニョレージョの宿へと戻りました。

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 橋を下って後ろをふり返ると、そのときには紺碧の空の下、チヴィタの城壁も断崖も、赤い光にすっかり包まれていました。

 この日はトレッキングの行程を17km歩いたあと、宿で一休みしてから、こんなふうに夜も散歩をしたので、今確認したら、1日に35638歩、22.9km歩いたとHuaweiヘルスケアアプリの記録にあり、今になって驚いています。

Articolo scritto da Naoko Ishii

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ブログテーマ:私の推し活!~推しは○○です~
Commented by nonkonogoro at 2024-06-19 22:00
チヴィタ

夜景のせいもあって
とても幻想的な場所ですね。
お城ではないのですね。
橋でつながった限界集落?

検索したら
「天空の城ラピュタ」のモデルだと書かれていました。
Commented by cenepaseri at 2024-06-20 09:29
とっても素敵な景色ですね、イタリアの美しい景色をありがとうございます。
絵にしたくなる様な天空の城ですね、
山々で見せて頂いたお花畑も美しいです。美しい物を残そうとする人々に感謝ですね〜^^
Commented by tawrajyennu at 2024-06-20 15:38
チヴィタ・ディ・バニョレージョ
懐かしいです。2016年に行きました。
友人のブログで観て、どうしても行きたかったところです。
この中のバールでこの土地で作られたというワインを飲んだのが思いだされました。
最後の赤い光に包まれた写真、とっても素敵です。
それにしても1日で35000歩以上ってすごいですね。
Commented by ciao66 at 2024-06-20 19:40
1日に35638歩、26.66km歩いたとは、すごいですね!
足が棒になったりはしなかったでしょうか?
神曲の地獄を思わせるというライトアップは効果的ですね。
ライトアップが無ければ真っ黒けで、面白みはないかも。
渡っていく道はかなりのアップダウンで、
昼の光景とはだいぶイメージが違いますね。
「エトルリア人の道」の続きがどんなのか、楽しみにしています。
Commented by koito_hari616 at 2024-06-20 20:17
こんにちは

素敵なところですね
赤くライトアップされているのは地獄を潜り抜けて
花に彩られている頂上に上る?
やはり、カトリックの教えのような。。。思いがしました
それにしても35638歩。。お気をつけて下さい♪
Commented by milletti_naoko at 2024-06-21 00:19
のんさん、相次ぐ地震と土砂崩れのために、今では人工的に築かれた
橋によってバニョレージョと結ばれていますが、かつては土地がつながっていて、
地面の上の道を通って行き来することができたそうです。

バニョレージョへと行ける細い道がわずかに残っていたのも崩れ落ちて、
人も少なくなり、それで死にゆく町と言われるようになったものの、
今ではその魅力のために観光客は年々増えているとのことです。

久しぶりに訪ねて、夜の独特の風情も美しいと思いました。
Commented by Kanako at 2024-06-21 00:23 x
Naokoさん、こんにちは。
数週間前に私もそこに立って写真を撮りました。絶対行きたかったところでした。感動です。ちょうどお昼過ぎだったのですが、結構すいていてゆっくり散策できました。
夜も神秘的ですね。
白い花がたくさん咲いていて、とてもいい匂いがしてました。ウンブリア州ではよく見かけたのですが何の花なんでしょうか?
Commented by milletti_naoko at 2024-06-21 00:38
Kanakoさんもチヴィタを訪問されたんですね!
お昼過ぎも5月は過ごしやすく、花もたくさん咲いていたことでしょうね。
白い花はひょっとしたらジャスミンかもしれませんね。
Commented by milletti_naoko at 2024-06-21 00:40
cenepaseriさん、こちらこそうれしいコメントをありがとうございます。
夕日が沈む頃、そうしてたそがれて空が青くなっていく頃のチヴィタも
独特の風情があって美しいなあと思いました。

山や山に咲く花も大好きです。どうかいつまでも美しい自然や花が残って
いきますように。
Commented by milletti_naoko at 2024-06-21 00:47
タワラジェンヌさんも2016年に訪問されたんですね!
ぜひ訪ねたいと思っていた場所に行けて、本当によかったですね。
土地で作られたバールを村のバールで飲まれて、いい思い出も
できましたね。

ふり返ったら、断崖がさらに赤い色に包まれていたので驚きました!
かつては巡礼でもっと距離を歩いたこともあるのですが、距離を
歩数にするとかなりになるので驚きました。
Commented by milletti_naoko at 2024-06-21 01:00
ciao66さん、それが歩数は、スマートウォッチもスマホもほぼ同じ数値を示すので、
これで間違いないと思うのですが、Huaweiヘルスケアがこの日に歩いた距離を
26.6kmと表示するページもあるし、22.9kmと表示するページも実はあるのに
後で気づいて、やはりこの後者のほうが実際に歩いた距離に近いのではないかと思って、
本文を訂正しました。このときは大丈夫だったのですが、5日間たくさん歩いて
さすがに疲れがたまって、6月9日はウォーキングを休みました。

ありがとうございます。エトルリア人の道、途中までの記事も旅行中の投稿で
写真が少ないので、続きも、それからそれまでの行程のさらに詳しい記事も
書けたらと考えているのですが、まずは翻訳の仕事を終えなければ!
Commented by milletti_naoko at 2024-06-21 01:04
結うさん、こんにちは。なるほど、そういう考え方もできますね。
おっしゃるように、登っていくと花と風景の美しい場所にたどり着けるのですから。
この頃も日中はかなり暑いので、朝は早起きして涼しいうちに出発していたのですが、
最近はサハラ砂漠からの砂が空を覆い、気温も湿度も高いので、サウナの中を
歩くような気分でウォーキングをしています。ありがとうございます。
Commented by katananke05 at 2024-06-22 09:28 x
山の中の 秘境的場所にオーストラリアからの観光客??と驚いたら 有名な名所なのですね〜
ライトアップや長い美しい橋や
設備が整ってますものね〜
それにしても3万5〜6千歩
よく歩けますね〜
旅行したら思わずの歩数になるのはわかりますが我らはせいぜい2万歩くらいですよ〜  すごい〜
Commented by milletti_naoko at 2024-06-22 16:44
katananke05さん、日本の方向けのツアーでも組まれていることのある
人気の多い場所なんですよ。

以前は巡礼で30km近く歩いていたので、それに比べると距離が少ないの
ですが、歩数にすると多いですよね。

足だけを使って移動する長距離トレッキング周遊コースで、早めに着いたおかげで
夜はまた歩く元気が出たので、結果的にこんなに歩くことになりました。
by milletti_naoko | 2024-06-19 21:46 | Via dei Tusci | Comments(14)