イタリア写真草子 ウンブリア在住、日本語教師のイタリア暮らし・旅・語学だより。

満ちる自然の力と香り花から心身に聖ヨハネの水 きれい紫陽花こんぺいとう

 太陽の力や自然の草花のエネルギーが頂点に達する夏至の頃に、その活力に満ちた花を一晩水に浸し、月明かりのもとに置いておいて、そうしてできた美しく香りの高い聖ヨハネの水(Acqua di San Giovanni)で、翌朝顔や心身を清め、花の香りやエネルギーを受け取る。

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Perugia, Umbria 24/6/2024

 生まれ育った山の小さな村で、「幼い頃から夏至の頃には母さんが聖ヨハネの水を用意してくれて、翌朝心身を清めて、自然のエネルギーをもらっていたんだ」と、大人になった夫が昔のことを思い出して、聖ヨハネの水を久しぶりに自分で準備したのはちょうど今から10年前、2014年の夏至の日のことでした。



 以来、ブログの記事やSNS、寄稿記事でわたしも紹介し、同じ頃からイタリア各地で当時の慣習を思い出して実践しようとして共有する人も増えてきて、この古来の慣習が再び多くの人の間に広まっているのは、すてきなことだと思います。




 洗礼者聖ヨハネを記念する祝祭日が6月24日でちょうど夏至の頃であるために、キリスト教以降には、かつての異民族の夏至を祝う慣習が聖ヨハネの祭りとして受け継がれ、ラッツィオ州のコッレパルドでは今も前夜を盛大に祝い、花をいっぱいに浮かべた大きな聖ヨハネの水を用意しています。ウンブリア州では、聖ヨハネの水で顔や心身を清めて、健やかに生きていけることを願うのですが、地方によっては祭りや聖ヨハネの水に、害から守ってくれるように、豊作であるように、健康でいられるようになど、様々な意味や願う気持ちが込められているようです。

 今年は夏至だった木曜日は太陽がサハラの砂に覆われ、土曜は晴れたものの、日曜からは空が曇り、雨の降る日が続いています。

 昨日は雨の降る午後、夫がテッツィオ山に行って花を摘み、聖ヨハネの水を用意してくれました。冒頭の写真の聖ヨハネの水の花が崩れてしまっているのは、写真を撮ったのがすでに夫が使ったあとだったからです。顔を洗うと、ラベンダーやカレープラントのとてもいい香りが包んでくれました。

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20/6/2024

 5月末に日本から戻ると、きれいに咲いた日本の紫陽花、こんぺいとうの花がわたしを迎えてくれました。

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 6月の初めには、今年はいつになく花のピンクが鮮やかだなと思っていたら、最近では少しずつ色が淡くなっていっているように思います。

 今朝、雨がぱらぱらと降っていたとき、紫陽花が雨水を浴びられるようにと、植木鉢をテラスから庭の地面に移すと、中央の真花も、

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24/6/2024

かわいらしい花を咲かせています。

 これからもしばらくの間、家で紫陽花の花を楽しめることがありがたいです。
 
Articolo scritto da Naoko Ishii

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ブログテーマ:梅雨・アジサイ
by milletti_naoko | 2024-06-24 22:57 | Fiori Piante Animali