カステッルッチョ高原見晴らしノルチャ名物の生ハムのパニーノで昼食

　生ハム、サラミなど、豚肉加工品の名産地、ノルチャ（Norcia）の中でも、生ハムがとりわけおいしいのはこの店だと、数年前に地元の人に教えてもらって以来、

Norcia (PG), Umbria 28/7/2024
ノルチャに来ると、夫は中心街にあるこちらの店、Norcineria Ansuini Mastro Peppeで、登山用にパニーノを作ってもらったり、家に持ち帰るための生ハムなどを買ったりしています。入り口前の傘の下でイノシシがポーズを取っているのは、店ではイノシシ肉の加工品も扱っているからです。

　土曜の晩はノルチャに泊まり、翌朝この店で生ハム（prosciutto crudo）のパニーノを作ってもらって、登山中の昼食に食べました。塩辛いと夫は言っていましたが、山も暑くて歩くと汗が流れるので、塩分も補給できて、ちょうどよかったです。

　カステッルッチョの高原、ピアン・グランデ（Pian Grande）とその周囲にそびえるシビッリーニ山脈（Monti Sibillini）の高峰、丘の上のカステッルッチョの風景を楽しみながら、パニーノを食べました。


　７月も末となり、レンズマメなどの収穫も進んでいるために、６月下旬から７月初めにかけて美しかったであろう高原を彩る野の花も、いっしょに刈り取られてしまっています。

　それでも、緑の高原もまた美しく、カステッルッチョ・ディ・ノルチャ（Castelluccio di Norcia）の後方に連なる山も、歩いたことのある山ばかりなので、「あれがパラッツォ・ボルゲーセ山（Palazzo Borghese）、その向こうがポルケ山（Monte Porche）」、「そのすぐ先に見えるのはカッティーヴォ峠（Paasso Cattivo）だよね」、「峠はもっと先で、その手前にまだ他の山の頂があるみたいよ」などと、かつての登山の思い出をふり返りながら眺めました。夫は記憶をたどりながら、わたしは登山地図も見ながら、そうやっておしゃべりをしました。

Articolo scritto da Naoko Ishii

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