イタリア写真草子 ウンブリア在住、日本語教師のイタリア暮らし・旅・語学だより。

酷暑続くペルージャ炎天下で夫はテニスわたしは暑くなりすぎる前にウォーキング

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 イタリア中部では相変わらず酷暑が続き、ペルージャでは観測所によると午後3時半の時点で、気温が38.4度とのことです。にも関わらず、今朝夫は「仕事のあと、午後2時半から金曜恒例のテニスの練習試合に行く」と言って出かけました。

 夫のテニス仲間は、わたしたちのアブルッツォ旅行中も、39度の炎天下でテニスをしたという強者ぞろいです。

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Perugia, Umbria 2/8/2024

 テニス仲間たちの都合から、毎週金曜日の午後2時半からテニスコートを予約していて、コートを使わなくても料金を払う必要があるためもあり、猛暑でも練習に出かけるのですが、夫ももう60代も半ばにさしかかっていますので、無理はしないように願いたいところです。

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 一方わたしは、幸いこの夏の仕事はもっぱら在宅でできるので、できるだけ朝10時頃までにウォーキングに出かけて、気温が30度を超えすぎないうちに家に戻れるようにしています。

 わたしはたいていの場合、上の写真で前方に見えるサッカー競技場の右手の道、あるいは、写真には写っていない小川をはさんでさらに右にある道を通って、競技場を通り過ぎた先にある車道まで歩き、

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横断歩道を渡って、つい最近もイノシシに出会った鉄道駅近くを通り、映画館の広い駐車場の奥まで歩いてから来た道を引き返し、5km余りを歩いています。

 けれども最近は日の光が焼けつけるように熱く、この横断歩道の先の道には日陰が少ないため、横断歩道は渡らずに、あちこちで日陰を選んで、脇道にそれて歩くようになりました。

 たとえば、上から2枚目の写真の左手の、白い車が数台駐車されている道は、プラタナス並木があって影を落としてくれるので、この脇道を日陰が続くところまで歩いて引き返したり、

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 先の写真で横断歩道がある車道沿いに立つ並木が落としてくれる日陰を歩いたりしています。

 日の光を避けて陰から陰へと渡り歩く、なんて、なんだか忍者か悪人か妖怪人間ベムか、人知れぬ事情を抱えた人みたいだなと、そんなことを一人考えたりしながら。

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 今朝もそんなふうに、できるだけ日陰の多いところを選んで歩いていたら、バスケットコートの近くに、こんな絵が描かれているのに気づきました。つい最近まで大勢の若者たちが試合や練習に励んでいたコートのすぐ近くの壁に描かれています。

 ですからバスケットボールにかける情熱や猛暑を表しているように感じられました。

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 ほとんど雨が降らず、ひどく暑い日が続いているために、まだ夏だというのに枯れ葉がたくさん積もっているところもあります。

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 小川の水も涸れ始めていて、川床の地面が見えるところがあります。

 脇にスギナがたくさん育っているので、春にはきっとツクシもあったと思うのですが、この小川の傍らではスギナは何度も目にしているのに、まだツクシを見たことがありません。

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 この数日のお気に入りは、帰り道にこちらの森の中のような道を通って坂道を上っていくことです。木々が生い茂っているので、このゆるやかな道を登っている間は涼しい上に、山を歩いているような気分が楽しめます。

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 と言っても、坂を登りきる手前から、道には太陽が降り注ぎ始めるのですが、こんなふうにペルージャの歴史的中心街の町並みが、マウンテンバイク練習場と木々の向こうに見えてくるので、この見晴らしも楽しみです。

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 下り道には日陰が少ないのですが、オリーブ畑があり、今年はこの畑のオリーブは不作のようなのですが、実がなっている木もあります。

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 坂道を下りきると、ノラニンジン(carota selvatica)の花が一面に咲いているところがあります。

 そうして、その日当たりのいい道をしばらく進むと、

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こちらのイトスギ並木があります。アーチェリー場を取り囲むように植えられたイトスギ(cipresso)の並木の前には、さらに

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月桂樹(alloro)の生垣が植えられています。アーチェリーの練習をする人が、のぞき込む人に煩わされることなく集中できるように、こうしてイトスギや月桂樹が植えられていると思うのですが、夏はそのおかげで、ちょうどわたしが歩く時間帯に、このあたりだけはほぼ日の光のささない涼しい日陰の道がしばらく続きます。

 けれども、この日陰に行き着く前には、しばらくひなたを歩かなければいけません。そのために、わたしもこの日陰の心地いい道に気づけたのは最近のことです。涼しい上に日もささず、人通りも少ないので、この頃ではこの道を誰か他の人と出会うまで2、3度往復して、歩く距離を稼いでいます。人と会ってしまったら、とりあえずさらに先まで歩いて再び引き返してこの日陰の道を歩くこともあります。

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 今日もそうやって何度かこの道を往復していたら、傍らを電車が通っていきました。

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 暑いからというよりは、日に焼けたいと考えてのことでしょう。最近は、上半身裸で歩いたり走ったりする男性が時々いるので、目のやりどころに少し困りながら歩くこともあります。

 スマートウォッチにGPS機能が内蔵されているおかげで、こんなふうに日陰を選んであちこちで脇道にそれたり、同じ道を何度も行ったり来たりしても、日課の5kmをきちんと歩くことができるのがありがたいです。

 さて、そろそろ夫がテニスの試合を終えて帰宅する頃でしょうか。紫外線が強すぎる時間帯を避けようと、午後になってから回した洗濯機もそろそろ洗濯を終えたようですから、わたしは洗濯物を干すことにいたします。

Articolo scritto da Naoko Ishii

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Commented by nonkonogoro at 2024-08-03 07:53
イタリアの方は 日焼けしたいので
日傘など使われないと思います。
私は いつも帽子を愛用していますが
さすがに今年の暑さは 尋常ではないので
日傘を使っています。
かなり効果はあります。

でも イタリアで 日傘をさすのは
度胸が要りますよね。

うちのアオギリの葉が 突然黄変して 落下しています。
近所の街路樹の葉っぱも 秋の紅葉のように 落下していました。
Commented by getteng at 2024-08-03 08:16
naokoさん
昨日は何度あるのか図るのも面倒でしたが、暑気あたりですかね、食欲も呑欲も失せ、空腹で腹が鳴っているのが分かるのですが、そのまま寝ました。
やはり、冬の方がいいのかな?
Commented by meife-no-shiawase at 2024-08-03 15:37
日本では毎日熱中症で病院に運ばれる人が増えているようです。
お写真を拝見する限りでは、イタリアも可なり暑そう・・・
こちらも暑いです。なので、もう日中はほとんど外に出ないようにしています。
朝ランも、今は夜ランにしています。
それでも温まったコンクリートから結構暑さがきます。

なおこさんもあまり暑い日には気を付けてくださいね!
Commented by ciao66 at 2024-08-04 15:20
日陰の多いところを選んで歩いて、陰から陰へと渡り歩く・・・
今の時期の散歩はこうなりますよね!

拝見して、日陰の有る新しいルートが、
跡をたどったように良く判りました。
行ったり来たりも有りなんですね!
大きな木陰の並木道に始まって、
丘へ登る木陰の気持ちよさそうな道が続いて、
ちょっと日向でも眺めのいいところも有り、
なかなか変化に富んでいますね♪

あとひと月もすれば少しは涼しくなるでしょうか?
何とかこの夏を元気にやり過ごしたいものですね!
Commented by milletti_naoko at 2024-08-07 22:00
のんさん、肌が白くてすぐ赤くなるので日を避けなければという人も
イタリアにも少数ではあってもいるのですが、確かに日焼けを好む人が
今では多いです。

なるほど、わたしも帽子をかぶっていたら汗をかくので、日陰では取る
こともあるのですが、日傘ならその必要もありませんよね。

日本でもそんなふうに夏の盛りに葉が変色して落ちたりしているのですね!
Commented by milletti_naoko at 2024-08-07 22:03
gettengさん、それは大変でしたね。
今は体調が戻っているといいのですが。
どうかくれぐれもお体を大切にお過ごしくださいね。
Commented by milletti_naoko at 2024-08-07 22:08
メイフェさん、暑い日が続くと、日本は湿度も高いですから、
熱中症の危険も高くなりますよね。
イタリアもペルージャを含む中部は今日からまたしばらく
40度近い高温になる日が続くとのことで、わたしも必要なとき
以外はできるだけ外出しないようにしています。午後9時を過ぎても
30度を超えていたりしますし…… 朝、気温が30度になる前を
目指して早めにウォーキングを終え、買い物もそのあとに済ませました。
その頃はまだ影が長いので、スーパーの駐車場の日陰に駐車できて
ほっとしました。

どうかくれぐれもお体を大切にお過ごしくださいね。
Commented by milletti_naoko at 2024-08-07 22:11
ciao66さん、こちらは日差しが強いからか、日陰とひなたの温度差が
かなりあるように思います。今日も陰から陰へと歩きました。

あちこち脇に逸れたり歩く場所を変えたりして、楽しんでいます。
もっと朝早くうちを出ることができれば、涼しいうちに歩けるのですが。
by milletti_naoko | 2024-08-02 23:28 | Umbria | Comments(8)