1905年にアブルッツォ州のジャーナリスト、エミーディオ・アゴスティノーネ(Emidio Agostinone)がブッシ・スル・ティリーノ(Bussi sul Tirino)でそう書き記したと、観光案内のリーフレットに書いてあるのを夫が見て、ぜひこの峡谷を訪ねたいと考え、車でぐるぐると回り、地元の人に尋ねて、そうして、ようやくたどり着いたのが、
Fiume Tirino, Bussi sul Tirino (PE), Abruzzo 18/7/2024
ジャーナリストがポーポリ峡谷(Gola di Popoli)についてそう記したというブッシ・スル・ティリーノ(Bussi sul Tirino)が、山あいの丘の上に立つ興味深い村だとわたしたちが知ったのは、この日、7月18日の夕方に、峡谷と清らかな川の探索を終えて、宿泊地に向かって車を走らせていたときでした。
今になって調べてみると、どうやらポーポリ峡谷(Gole di Popoli)というのは、ペスカーラ川の水源がある峡谷や先のティリーノ川が流れる峡谷などを含む、高峰が連なるグラン・サッソとマイエッラ山脈にはさまれた水の豊かな広い地域を指すようです。ですから、バールの主人が言ったように「高速道路が通っている」のですが、それだけではなく、清流が流れる美しい峡谷が複数ある地域でもあるわけです。