わけあって暑いのにラーメン脂肪落とせと冷やし中華風

　ペルージャでは昨夕雨が降り、かなり気温が下がったものの、今日は朝から晴天でまた猛暑となりました。そうなのですが、今日は買い物から帰ったのが午後１時半過ぎと遅く、わたし一人での昼食だったので、暑いにも関わらず、こちらのラーメンを作って食べることにしました。

　映画、『ラーメンガール』を見て、一時期夫がひどくラーメンを食べたがっていたものの、ペルージャ近辺ではおいしいラーメンを食べられる店がないので、去年日本食品をオンラインでたくさん購入し、ミラノの店から取り寄せたときに、このとんこつ風ラーメンやしょうゆラーメンも夫のために購入していました。

　ところが夫ときたら、「ラーメンのスープはおいしいけれども、麺が細長い」と、冬にしょうゆラーメンを作ったときに、あまりうれしそうな顔をしませんでした。夫の家族はタッリャテッレなどの長い麺やスパゲッティなどの細長い麺が好きなのに、どういうわけか夫は長い麺が苦手で、特に細長い麺は嫌がるのです。にも関わらず、映画で見て麺が細長いと知りつつ「ラーメンが食べたい」とあれほど言っていたのに、夫のためにと購入したしょうゆラーメンを喜びませんでした。

　同じ五木食品のラーメンである東京ゆずしょうゆラーメンの二人前は、スープが個別包装ではなかったので、この九州とんこつ風ラーメンもそうであると思い込み、「夫は嫌がるし、わたしだけ一人分を作って食べるのは難しいし」と考えて食べずにいるうちに暑い夏になってしまいました。そうして、昨日になって、７月半ばだった消費期限を過ぎていることに気づきました。
　そこで今日は午後１時半に帰宅して、これからごはんを鍋で炊いていては遅くなるというとき、即席ラーメンならすぐに食べられると思いついたのです。

　８月に入ってから、夜遅く外食を食べる機会が多くなり、特に１４日から１７日まで海辺の友人宅で過ごして以降は、それまでなら旅行からの帰宅後に食事と運動に気をつけて数日後には落とせていた体重と体脂肪率が増えてしまいました。それで調べてみたら、体脂肪を落とすには、たくさんの野菜とキノコを食べるのがいいようです。そこで、今日はラーメンを作ったあと、麺だけ皿に取り分け、その上に豆腐とマッシュルームと生野菜をたっぷり盛りつけました。
　作りたては熱かったラーメンも、あれこれ野菜を準備しているうちに冷え、鍋に残したスープもぬるくなりました。そうして盛りつけ終わってから、スープを皿の上から回しかけました。
　やっぱりラーメンは熱いのをゆで卵や肉、料理した野菜と食べるのがおいしいなあと思いつつも、気になっていたラーメンをとりあえず一人前消費し、野菜もたんぱく質もたっぷりで、脂肪分の少ない食事ができたので、よしとすることにいたします。イタリア国旗の３色も取り入れられたことですし。
　こんなふうに食べるときは、ラーメンスープではなく、自分で冷やし中華のタレを作ってかけた方がおいしいという当たり前のことも分かりました。

　ラーメンとして食べるなら、具には豆腐より卵の方がいいことは分かっていたのですが、昨日の夕食に夫の好きな母の味、トマトの卵炒めを作ったばかりですし、最近はうちの鶏が産む卵の数がめっきり減っているのです。
　残りの一人前は、もう少し涼しくなって熱いものがおいしい季節になってから、ラーメンらしい具を入れて、ラーメンらしく楽しむつもりでいます。

Articolo scritto da Naoko Ishii

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