イタリア写真草子 ウンブリア在住、日本語教師のイタリア暮らし・旅・語学だより。

フィウミチーノ空港からペルージャへスルガの高速バスで

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 5月末に日本から飛行機でローマのフィウミチーノ空港に戻った翌日は、ペルージャのバス会社、スルガ(Sulga)の高速バスの便でペルージャに帰りました。

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Aeroporto di Roma-Fiumicino, Roma, Lazio 31/5/2024 14:17

 フィウミチーノ空港も広いので、バスの発着所をあらかじめバス会社に電話で問い合わせてはいたのですが、

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空港のバスステーションに行くと、電光掲示板があって、出発時刻と目的地、バス会社が分かれば、どの番号のバス停に行けばいいかが分かるようになっていました。

 下から9番目に、14:30発ペルージャ行きのスルガのバスは8番の停留所から出ると書かれていたので、

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そちらに向かうと、そこにも掲示板があって、このペルージャ行きのバスがこの8番のバス停から出るという表示がありました。

 そうなのですが、ここにバス出発時刻の40分以上前に着いたわたしは、わたしと同じようにペルージャに向かう乗客が続々と集まってくるにも関わらず、この8番のバス停にはバスが一向に来ず、一方、すぐ近くの別のバス停にスルガのバスが長い間停まっていたので、「本当にここでいいのだろうか」と不安に思いつつ待ち続けました。それで、出発時間13分前になって、Perugia「ペルージャ」と書かれたスルガのバスがやって来たときには、ほっととしました。

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14:21

 やって来たバスから降りてきた運転手のまわりに大勢が押し寄せたために、入り口付近はとても混雑していたのですが、わたしはバスの乗車券をオンラインで購入し、印刷していたので、その紙の乗車券を見せて、すぐに乗り込むことができました。



 前夜泊まった空港近くのホテルのフロントの人が、メールで送った乗車券を快く無料で印刷してくれたので、助かりました。

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14:36

 フィウミチーノ空港を出発したバスから、そのホテルが見えたときは、なんだかうれしかったです。

 前夜、ITA Airwaysでフィウミチーノ空港に着いて、入国審査を終え、スーツケースを受け取ったあと、ホテル行きのシャトルバスが出る場所を探して、シャトルバスの案内表示に従って歩いていたら、

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30/5/2024 19:48

シャトルバス発着所とバスステーションへの空港の出口が同じところで、

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シャトルバス乗り場からも乗り込んだホテル行きのシャトルバスからもバスステーションが見えたので、空港のバスステーションの場所は、あらかじめ分かっていました。

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 その上、シャトルバス発着所からバスステーションまで歩いてすぐだったので、助かりました。



 さて、スルガ社のペルージャとローマ・フィウミチーノ空港を結ぶバスを、わたしたちは普段はもっぱら、ローマの町に行くときに利用しています。それはこのバスが、ローマのティブルティーナのバスターミナルにも行くからで、

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https://www.sulga.it/wp-content/uploads/FCO-RM-PG-RITORNO-sito-2023.pdf

この日もバスはティブルティーナのバスターミナルにも停まったのですが、そこで問題が発生しました。

 わたし自身は問題なく、バスターミナルのトイレ(70セントに値上がりしていました)に行って再び乗車できたのですが、ティブルティーナからこのバスに乗ってペルージャに行こうと、バスを待っていた大勢の人がいたにも関わらず、バスがほぼ満員だったため、あらかじめ乗車券を予約・購入していた人以外は、一人か二人しか乗り込むことができなかったのです。

 近年ではペルージャ・ローマ間は、電車での移動に加えて、FlixBusを利用するという手もあります。けれども、スルガのバスの料金がいつ買っても同じであるのに対して、FlixBusの料金は、かなり前から買っておくと安い一方、当日が近づくに従って値段が上がり、当日のバス出発間際になってから購入すると、とんでもない高額になりかねません。バスがティブルティーナに着いたのが午後4時頃だったので、その頃であれば、まだ電車の便もあったはずなのに、かなりの人が文句を言い、なかなか立ち去ろうとしませんでした。

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17:24

 乗れなかった人たちが運転手になんとかバスに乗れないものかと詰め寄っていたため、ティブルティーナからの出発が遅れた上に、ローマからウンブリア州へ向かう途中、ちょうど道路工事で車線が少なくなっているところで交通事故があって、バスがなかなか前に進めない状況が続き、この日は40分以上遅れてペルージャに到着しました。

 スルガ社のこの路線は、原則としてペルージャ発、あるいはフィウミチーノ発なので、遅れることがまずない上に、遅れたとしても数分ということが多いのですが、これだけ道路が渋滞していては、どうしようもありません。

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 今日、この記事を書くにあたって写真を選んでいたら、バスのフロントガラスに、ペルージャのあとにバスが行って停まる町の名前を書いた紙が張られているのに気づきました。

 上から3番目の写真に写る掲示板には、スルガ社のペルージャ行きのバスと並んで、ラヴェンナ行きのバスも同じく8番停留所から出ると書かれています。

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https://www.sulga.it/wp-content/uploads/TARIFFARIO-Ravenna-dal-15novembre2023-1.pdf

 それで、スルガ社のサイトで確認してみると、スルガには、フィウミチーノ空港を午後2時半に出るラヴェンナ方面行きのバスもあります。

 フィウミチーノ空港・ティブルティーナ駅・ペルージャでの発着時間を、このラヴェンナ行きのバスとペルージャ行きのバスで同じにしてあるのは、あらかじめ予約する人が少なくてバスが1台で足りる場合は、バスを2台使わずに、1台で間に合わせるためなのでしょう。空港の電光掲示板の表示からしても、バスの前に置かれた地名が紙に書かれていることからも、そんなふうに予想されます。この日、5月31日は、予約状況から見てバスを1台しか走らせなかったのに、予約なしで乗ろうとした人が大勢いたために、多くの人が乗れなかったのでしょう。ティブルティーナで苦情を言う人々に、運転手も「予約がないので、バス会社の方もそんなに大勢が利用するとは考えず、バスはこの1台だけなんです」と応じていました。

 そう言えば数年前に、わたしたちがバスをペルージャで降りようというときに、本来はチッタ・ディ・カステッロに行くはず、つまりラヴェンナ行きのバスに乗るはずだった外国人の若者が間違ってこのペルージャが最終目的地のバスに乗ってしまったことに運転手が気づいて、なんとか若者がチッタ・ディ・カステッロまで行けるようにと手配のための電話をかけているのを聞いたこともあります。

 というわけで、スルガのバスに乗るなら予約をしておいた方がいいですよということ、そして、ローマのフィウミチーノ空港におけるスルガ社のペルージャ行きのバスの発着所への行き方をお伝えしようと、この記事を書いてみました。もちろん、いつも8番停留所から出るとは限らないので、バスステーションに着いたら必ず電光掲示板を見ること、さらに出発時刻が近づいたら、場所が変わっていないかともう一度確認することが不可欠です。

Articolo scritto da Naoko Ishii

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Commented by pothos9070 at 2024-09-18 18:12
なかなか複雑なバス事情なんですね。
スルガってネーミングが日本の駿河湾を思い起こさせて
なんとなく親しみを覚えました♪
私は家から最寄りの鉄道の駅までのバス以外
滅多にバスに乗らない人なので、こんなお話しを伺うと
もし自分がこのバスに乗らないといけない状況なら
ずいぶんドキドキしてしまうと思います(笑)
ま、イタリアに行くことはまず無いので安心していますけど^^;
Commented by katananke05 at 2024-09-18 22:55 x
我が街の駅前からバスも 我らが長蛇の列を作っていても離れたところに止まっているのに 出発の5〜6分前にしか 停車場に来ません〜
というのはその間が ドライバーの休憩時間ということだそうで
あるとき 並んでいた男性が説明していました、、
なるほど そういうこともあるのかとm、、
寒い時や暑い時には 早く車内に入りたいですが仕方ないですね〜
Commented by milletti_naoko at 2024-09-19 16:10
ぽとすさん、そうなんです。カタカナで書くと日本の駿河みたいですよね。
ペルージャの大きなバス会社で働いていたバスの運転手さんたちが、
その会社の労働状況などに不満があり、自分たちで組合という形で立ち上げた
会社なので、基本的にはストライキがないと、運転手さんから遠い昔に聞いたことがあります。
実はこのバス、昔むかしは空港の広い駐車場から出発していて、かつてはその駐車場内に
駐車しているバスを探し出して乗り込まなければいけなかったので、こういう形で
乗り場が分かりやすくなって助かりました。
Commented by milletti_naoko at 2024-09-19 16:13
katananke05さん、確かに運転手さんたちの休憩時間の確保は、
乗るわたしたちの安全のためにも大切ですよね。
コメントを機に、昨年の旅行であらかじめ乗車券を買わなかったばかりに、
長時間待ったのにバスを乗り過ごしたことを思い出しました!
これもいつか記事にしたいと思います。
港の係員が、乗車時に運転手から買えばいいと言っていて、
オンラインではどう調べても売り場が当時は分からなかったのですが、
せっかくの旅先での貴重な時間を、本数の少ないバスの待ち時間に
費やすことになり残念でした。
by milletti_naoko | 2024-09-18 00:18 | Viaggi | Comments(4)