夕色の空と雲映すトラジメー湖きれい 夕日 雲に隠れていても

　日曜日だったおとといは、夫の長年の友人の６０歳の誕生日を祝う盛大な宴に、わたしも夫と共にレストランに招待されて、彼女の家族や大勢の友人たちと共に、誕生日を祝いました。入り口で皆がスプマンテやジュースを飲んでいたときに、日本でも還暦と言って特別なお祝いなんですよと言い、皆に尋ねられて、干支と十干について話したら、「わたしが生まれた年の動物は何かしら」と聞かれて答えたりしました。おいしい食事とおしゃべりが楽しく、友人の笑顔がうれしかったお祝いの宴が終わり、解散したのは午後６時過ぎでした。たくさん食べたから歩かなければ、じゃあトラジメーノ湖に行こうと、祝いの会場からそのまま車でモンテ・デル・ラーゴに行きました。まぶしく輝いていた夕日は、わたしたちが車で湖へと向かっている間に、灰色の大きな雲の向こうに沈んでしまいました。

Monte del Lago, Magione (PG), Umbria 22/9/2024
　モンテ・デル・ラーゴに着いて、桟橋の先端へと歩いていき、右手を見やると、

　空と雲が湖面に映ってきれいです。
　この写真を撮ったときには、夕日を隠してしまった灰色の雲を写そうという意図もあったと思うのですが、今写真を選んでいたら、ワンちゃんがお風呂に浸かって、大きな口を開けて「いい湯だなあ」と言っているように見えました。

　水辺に映る岸辺の木々や雲が、印象派の絵画のようです。

　いつもならモンテ・デル・ラーゴを歩くときは、桟橋のたもとから岸辺沿いの散歩道を通っていくのですが、この日は、奥に見える館や中心街がある高みまで、階段を登っていきました。
　革靴を履いていたので、砂利道を歩いては靴が傷んでしまうと考えたからです。

　桟橋をたもとへと戻っていたら、一羽のサギが飛び立っていくのが見えました。

　中心街を歩くと、建物の間から湖が見えるところがそこかしこにあります。

　雲に隠れて見えない夕日が地平線に近づき、

空も湖も赤らみ始めました。

　中心街の高みから坂を下っていくと、北東の空がピンクに色づいています。
　一方、歩こうと考えていた石畳やアスファルトの道の先には、灰色の空と湖が広がるばかりです。

　そこで、この階段の先には砂利道があることを知りつつも、ピンクの空と湖が見える方へと下っていくことにしました。

　木々の向こうはピンクの光に満ちています。

　岸辺まで歩いて、湖が見えるところまで歩いていくと、南の空は灰色の雲に覆われて暗いのですが、

右手を見やると、岸辺の雲がピンクに染まり、日の光に燃えるように色づく雲が、木々の向こうからのぞいています。
　ひょっとしたらこの木々に隠れた雲が見えるのではないかと、

石の浜へと下ってみました。明るい光に満ちた雲が湖面に映ってきれいです。

　このときには夕日も、相変わらず大きな雲に隠れてはいましたが、雲の間からまぶしい光を放っていました。
　このあと桟橋へと戻っていくと、次第に雲が灰色を帯びていきました。そうして、どうやら夕日が再び雲から顔を出すことはなさそうだったので、日の入りの時刻まで待たずに、そのまま散歩を終えて、家への帰途に着きました。
　こういう夕空や湖の風景も独特の趣があっていいなあと思いました。
************************************************************************************Cagnolino che si rilassa nelle terme,così sembrava una nuvola grigia sopra il Lago Trasimeno.Monte del Lago, Magione (PG), Umbria 22/9/2024*************************************************************************************

Articolo scritto da Naoko Ishii

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