イタリア写真草子 ウンブリア在住、日本語教師のイタリア暮らし・旅・語学だより。

イタリアじゃもう使えない英国の旧紙幣とあまりにも高い自動車保険

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 今年は帰国したり、あてにしていた某お役所の翻訳の報酬が予想の半額以下だったり、にも関わらず短期間ではあれあちこち旅行に出かけたりして金欠気味です。自動車保険の更新が近づき、いくらだったっけと調べると、2022年には549.06ユーロ、2023年には560.06ユーロ払っていました。

 そんなには払う余裕がないと困っていて、そう言えば手持ちのイギリスの紙幣をユーロに両替すればいいと思いつきました。日本円もあるのですが、円安の今ユーロに替えるのは避けたいところです。2011年12月にロンドンに旅行したときに空港で両替して手に入れたポンド紙幣が、かなり残っているのです。



 そのとき両替した紙幣がほとんど残ってしまったのは、たいていの場合はカードでの支払いが可能で、そうして新婚旅行でスコットランドに行ったときに残っていたポンド紙幣もあったので、それも利用したためです。



 もうずいぶん前からペルージャからはロンドンへの直行便があり、

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https://airport.umbria.it/index.php/ita/orari-partenze

2011年にロンドンに行ったときもライアンエアーでペルージャから直接ロンドンへと飛行機で飛びました。

 それで、いつかまたこのポンドを使う日が来るかもしれないと、旅の予定もないまま置いてあったのですが、物価の高いイギリスにそんなに行きたいという気持ちは今はもうありません。

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 それで、さあ、この英国紙幣をユーロに両替するのはペルージャではどこがお得だろうかと調べて初めて、この古いエリザベス女王の紙幣が使えたのは2022年9月末までのことで、今ではロンドンのイングランド銀行に行って両替する以外には、この紙幣を活かす道がないことが発覚しました。日本ではいつになっても古い紙幣も使えるので、まさかそんなことが起こるとは思いもしませんでした。

 というわけで、今後もっと懐に余裕が出てきたら、このお金を両替するべくまたロンドンに行ってみようかなと思ったりしたのでありました。

 閑話休題。自動車保険については、わたしはこの数年無事故で、等級もイタリアでは最もよい等級、1となっています。愛車のトヨタのアイゴは夫の車より小さい上、走行距離も最近では年に3千キロメートルと極めて少ない上に、ブラックボックスまで搭載しています。夫の車がカングーだった頃は、エアコンがなかったので夏はわたしのアイゴで遠くまで出かけていましたが、夫が新しい車を買ってからはもっぱら夫の車で旅行に出かけるため、今は走行距離がひどく少ないのです。にも関わらず同じ保険会社で夫の方が100ユーロも料金が安いとは何事でしょう。



 というわけで、昨晩友人たちも交えての夕食の際に皆から自動車保険についてあれこれ情報を聞き、この数日オンラインであれこれ調べた上で、今からいつもの保険会社に行って見積もりを聞き、夫が言うようにこれ以上の値下げができないかどうか聞いてみて、それでもひどく高いようであれば今年は他社にしようかとも考えています。

 携帯電話や家のインターネットの契約でもそうなのですが、同じ業者に居続けるとどんどん値上がりしていく一方、他の業者が「新規契約者には割引」を提供するということが保険会社でもあるのです。一度よそに乗り換えて、また来年戻った方が、どちらの会社でも割引が受けられるようにも思いますし、インターネットで見積もりを出した2社はどちらも割引込みで420ユーロ前後なのです。さて、どうなることやら。今から保険会社に行って談判してみます。そうやって迷える期間の終わりが迫りすぎていることを反省しつつ。

Articolo scritto da Naoko Ishii

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Commented by ciao66 at 2024-10-08 10:33
ポンドもずいぶん高いですね。1 GBP=194.00 JPYとはびっくりですが、
昔のエリザベス女王の紙幣がもう使えないとは!それもびっくりです。
私はコインが残っているだけなので助かりました。どこへ行っても残りの紙幣はさっさと処分して、ユーロだけは使い道もあろうかと持っています。
イギリスにまた行けば、その飛行機代は古い紙幣の両替で賄えるかも?
時間切れにならないうちに、自動車保険はさっさとネットで、お得なのに切り替えるのが得策かも!
Commented by Penta-02 at 2024-10-08 11:39
2000年にイタリアに行った時、当時はまだリラだったので円をリラに変えたんですが、帰国してもまだ余ったリラを持っていました。
でも、ユーロになってしまい両替しそこなって価値がなくなってしまいました。
ひょっとして今でもイタリアで両替すると変えてくれるんでしょうかね。(笑)

それと米ドルでも、トーマスクックのトラベラーズ・チェックでもっていたんですが、この会社が破産してしまったので果たして円に交換してくれるのか不安だったんですが、大きな駅にある両替店舗で聞くと出来ると言われたので、全部にサインをしてチェックの写真を撮られてから、少し期間をおいて連絡があり本物と認められたので円に変える事が出来てホッとしました。
Commented by milletti_naoko at 2024-10-09 18:29
ciao66さん、わたしも驚いています。
ユーロに対しては価値が2012年12月と変わって
いないのですが、ポンドに対する円は当時に比べて
かなり下がっています。
そう昔のものでもない紙幣がもう使えないということにも……

インターネットではやはり不安なので、郵便局や他社のサイトで
見積もりを出した上にさらに担当者と話せるよう予約を取ったり
電話してくれるよう頼んだりしたのですが、結局いつもの会社との
契約更新となったので、予約は取り消し電話依頼も不要ですと
メールを書きました。これを機にいらない補償を取り除いて
料金をかなり下げることができてよかったです。 
Commented by katananke05 at 2024-10-09 22:04 x
アメリカでもすぐに肖像画を変えたりして まあ 銀行などでは代えてくれそうですが
小さな店では 偽札と怪しんでつかえない、、と 息子がいう取りましたよ〜
偽札というわけでなくて使えないというのがびっくり〜
Commented by milletti_naoko at 2024-10-09 22:25
Penta-02さんはリラをお持ちだったんですね!
次のリンク先によると、残念ながら、リラをユーロに両替できたのは、
2011年12月6日までである模様です。
Banca Centrale Europea - Dove cambiare le vecchie valute - Italia
https://www.ecb.europa.eu/euro/exchange/it/html/index.it.html

やっぱりいつか使えるかと思って外貨をいつまでも手元に持っておくことって
ありますよね。トラベラーズ・チェック、よかったですね!
Commented by milletti_naoko at 2024-10-09 22:30
katananke05さん、アメリカでもそんなに頻繁に
あたらいい紙幣が出て、古い紙幣だとなかなか受け取って
もらえないとは! 困りますよね。
by milletti_naoko | 2024-10-07 23:26 | Altro | Comments(6)