イタリア写真草子 ウンブリア在住、日本語教師のイタリア暮らし・旅・語学だより。

秘密のフィレンツェ ブロガー招待の思い出

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 エキサイトブログのおかげで出会えた人や機会は数ありますが、ブログのおかげで体験できたとっておきの思い出の一つは、2013年10月19日のフィレンツェへのフォトブロガー招待です。

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Firenze Segreta - Evento per Fotoblogger, Firenze, Toscana 19/10/2013
foto di Luca Becattini

 当時はまだ一般に公開されていなかったフィレンツェのドゥオーモのテラス(Terrazze del Duomo di Firenze)を歩き、

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ドゥオーモのファサードなどの外部の装飾を間近に見て、

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その場所、角度からだからこそ眺められる風景を楽しむことができました。

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 ドゥオーモではまた、やはり当時は一般公開されていなかった

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聖具室(sagrestia)を訪ね、ルネサンス時代の美しい嵌め木細工を見て、撮影することができました。

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foto di mimulus

 訪ねた先々で、ガイドつきで歴史や芸術などについて詳しい説明を聞くこともできて、興味深かったです。

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 テラスをぐるりと回って撮影をしたあとは、クーポラにも登りました。

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 さらに、洗礼堂とジョットの鐘楼、ドゥオーモを見晴らすことができるマンションの屋上にも登り、そのあとで解散となりました。

 ちなみにこの日、ブロガー招待のイベントで最初に訪ねた建造物は、上の写真でドゥオーモの前に写るサン・ジョヴァンニ洗礼堂(Battistero di San Giovanni)です。

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 洗礼堂の内部には、金色のモザイクの下に歩廊、マトロネオ(matroneo)があり、

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foto di mimulus

この日は特別に、このマトロネオを歩き、詳しい説明を聞きました。

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 マトロネオを歩くと、美しいモザイクを近くから鑑賞することができます。

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foto di mimulus

 1296年にフィレンツェのドゥオーモ建造の監督のためにフィレンツェ共和国によって創設されたOpera del Santa Maria del Fiore(OPA)は現在もその保存と運営にあたっています。

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このときわたしたちを招待し案内してくれたのは、そのOpera di Santa Maria del Fioreで、その文化遺産のすばらしさを共有し、写真を通して多くの人に伝えてほしいと、招待のメールには書かれていました。昼食はそのOperaの職員さんたちの食堂で、皆さんが食べるのと同じものを、おしゃべりを楽しみながら、にぎやかに食べたことを覚えています。

 他のフォトブロガーたちは皆大きな一眼レフを手にしていて、コンパクトのデジタルカメラで写していたのは、ブロガーの中ではわたし一人でした。招待者の側には、写真やそれぞれのフォトブロガーのブログを通してだけではなく、当時はまだ新しいメディアだったインスタグラムを通じても、フィレンツェのドゥオーモのさまざまな顔を紹介してほしいというねらいがあったようです。

 このOperaのマーケティングに協力した企業、mimulusの担当者と話していて、どうやらそのときわたしが選ばれたのは、当時は日本語でブログの記事を書くばかりではなく、しばしば記事末にイタリア語でも簡単に説明を添えて、それをツイッターやフェイスブックでも紹介していたのが目に留まったらしいという印象を受けました。



 この翌年、2016年1月28日にも、再びフィレンツェのドゥオーモへのブロガー招待があり、ドゥオーモ修復工房を訪ね、修復の重要性や難しさについて話を聞いたあとで、大規模な改装後、前年10月に再公開されたばかりのドゥオーモ付属博物館を訪ねて、ベテランガイドさんから興味深い歴史やみどころを教えてもらいました。


 
 そして、この2度のフィレンツェでのブロガー招待に協力した企業からの招待を受けて、2013年には、2012年5月にエミーリア地方を襲った地震の被災地を、やはりガイドつきで訪問し、弦楽器製作工房を訪ねたり、とびきりおいしいいラグー・アッラ・ボロニェーぜのパスタを食べたりすることができました。

 ブログのおかげで、かけがえのない貴重な体験をすることができて、うれしかったです。

 2度のフィレンツェ ブロガー招待については、次のリンク先に関連記事の一覧がありますので、興味のある方はご覧ください。

Blogger a Firenze

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Evento per fotoblogger a Firenze 19/10/2013
Per celebrare l'anniversario di 20 anni, Excite Blog giapponese chiede
di scrivere i ricordi speciali legati al blog.
Allora ho ricordato le meravigliose visite al Duomo di Firenze e
un incontro prezioso con altri blogger e persone che lavoravano per gli eventi.
Come state i compagni delle due visite fantastiche a Firenze?
Che bel ricordo! Grazie mille per l'invito e per la compagnia.
Carissimi saluti a tutti.
Oltre alle mie foto, ho utilizzato anche le foto di Luca Becattini e mimulus,
indicando certo anche i link per le pagine. Grazie.
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Articolo scritto da Naoko Ishii

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ブログテーマ:エキサイトブログの思い出
Commented by yumechiyan at 2024-10-12 07:25
おはようございます
遠い昔新婚旅行でフィレンツェの街歩きました いい街ですね
2枚目の写真見るだけで怖くなってしまいます 私高いところ
全くダメです・・・ 懐かしい光景見せて頂きありがとうござ
います
Commented by getteng at 2024-10-12 08:49
naokoさん
貴姉はイタリアを内外に伝える(それも二か国語で)貴重なブロガ-という存在なんですね。
今、AIで画像生成することを少し覚えましたが、イタリアのどこをロケ地(?)にするかと考えおります。
登場人物は若いイタリア男性と日本女性がいいかな、季節は、服装はなどと考え中ですが、
何かヒントなどあればご教示ください。
Commented by pothos9070 at 2024-10-12 18:19
素晴らしい企画ですねw
建物の中を撮影されているのもすごいけど
上からこのたくさんのオレンジ色の屋根が写った
風景を見るだけでも感動ものです(^-^)
Commented by milletti_naoko at 2024-10-12 21:51
ゆめさん、こんにちは。
新婚旅行でフィレンツェを歩かれたんですね!
ゆめさんにとって大切な思い出の多い、特別の場所なのですね。
わたしも高いところは苦手なのですが、なんとか登って
撮影することができました。
どういたしまして。こちらこそコメントをありがとうございます。
Commented by milletti_naoko at 2024-10-12 21:52
gettengさん、あらあら、最近は皆さん、
AIの画像生成を楽しまれていますね。
AIも認識して画像を出せる場所には限りがあると
思いますので、まずはご自身がご存じの場所の中から
試されてみたら間違いがないのではないかと思います。
Commented by milletti_naoko at 2024-10-12 22:02
ぽとすさん、フィレンツェのドゥオーモはすでに訪ねたことが大昔に
あったので、もしもこういう機会でもなければ再訪しなかったように思います。
OPA専属のベテランガイドさんの説明つきで、一般には行けない場所まで訪ねて
写真を撮ることができて、美しさや歴史の興味深さや修復の難しさなどを知って
驚き、かけがえのないすてきな思い出ができました。

高みから見るフィレンツェの町並み、美しかったです♪
Commented by Penta-02 at 2024-10-13 11:42
たまに、都市に観光客を誘致するために、世界からYouTuberたちを招待してその都市のPRをしてもらっている記事を読みますが、それと同じ企画ですね。
今朝も香港から鳥取に就航する航空会社があるので、鳥取を取材している記事を読んだところでした。

昔なら各国の本を読んでその国を調べるとか、少ない観光パンフレットを読んだりするだけでしたが、今はネットで直ぐに情報を得ることが出来て、更には質問をすると直ぐに答えを教えてくれたりするので、本当に便利になりましたね。
Commented by katananke05 at 2024-10-13 13:57 x
珍しい企画のご招待で行かれたのですね〜普通は入れないところも
説明付きでいけて
貴重な体験でしたね、、
わたしも イタリアではベニスとフィレンツェが 一番印象に残っていて
特にフィレンチェで買った銀の指輪 今も毎日使ってますよ〜
Commented by cenepaseri at 2024-10-13 14:25
20年くらい前に友人と1日フィレンツェを彷徨った事がありました。
ガイドブックだけで、迷子になりっぱなし、それでもなんとは教会や宮殿に辿り着きましたよ。
ウフィツィ美術館確か月曜日で休館中で残念でした。
フィレンツェのドゥオーモは登れませんでしたが、
その昔ミラノのドゥオーモは工事中でしたが登りました。
Commented by milletti_naoko at 2024-10-14 23:07
Pentaさん、招待してもらえて特別に訪問ができる方もうれしいですし、
町もそうやって皆に世界へと発信してもらえて、双方がありがたい
企画だなと思います。

おっしゃるようにいまは昔に比べて旅行情報が格段に手に入りやすく
なっていますよね。
Commented by milletti_naoko at 2024-10-14 23:13
katananke05さん、行ってみて本当によかったです。
ペルージャ・フィレンツェ間は、快速の普通便だと2時間で行けるので、
すぐに行こうと決めました。
思い出のお気に入りの指輪をフィレンツェで購入されたのですね!
Commented by milletti_naoko at 2024-10-14 23:16
ぱせりさん、慣れない外国でガイドブックを片手に迷子に
なったこと、わたしもあります。
お目当ての教会や宮殿、訪ねることができたようで何よりです。
ミラノのドゥオーモの屋上からの眺めもすばらしいですよね。
フィレンツェは見どころも多いので、限られた時間の中ではやはり
訪ねる場所の取捨選択を迫られてしまいますよね。
Commented by kirafune at 2024-10-15 16:36
なおこさん、こんにちは!

30年以上前、新婚旅行で憧れのフィレンツェに行ったときのことを思い出しました。
いま、漫画家のヤマザキマリさんの「ヴィオラ母さん」「ムスコ物語」を読み終わったところで、やはり、フィレンツェに住んでいたヤマザキマリさんの本によく出てくるので、なおさら、興味深く今回の記事を拝見しました。
また、訪れてみたいです。
なかなか見られない内部の様子を見せてくださり、嬉しいです。
Commented by milletti_naoko at 2024-10-16 16:26
雲母舟さん、こんにちは!

なんとフィレンツェは新婚旅行でも行かれた思い出かつ憧れの地であったのですね!
ヤマザキマリさんがフィレンツェに住んでいらしたとは初めて知りました。
同じ場所をいろんな角度や観点、視点から知ることができると、またおもしろいですよね。
いつかまたぜひ訪ねられる機会がありますように。
そう言えばフィレンツェの写真というと、確かに外の風景や建造物の外観であることが多いですね。
わたしもコメントをいただけてうれしいです。ありがとうございます。
by milletti_naoko | 2024-10-12 07:19 | Blogger a Firenze | Comments(14)