イタリア写真草子 ウンブリア在住、日本語教師のイタリア暮らし・旅・語学だより。

秋を撮ろうとカメラ手に歩けばイノシシに出会うペルージャ

 日曜は土曜とはうって変わって青空が広がったので、久しぶりにカメラを持ってウォーキングに出かけました。

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Percorso Verde, Perugia, Umbria 20/10/2024

 オーク並木の下を歩くと、茶色く色づいたどんぐりや地面に落ちたどんぐりが、以前に比べてかなり増えています。

 映画館の広い駐車場の端近くまで散歩道を歩いてから、来た道を引き返します。

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 セイイヨウサンザシ(biancospino)の赤い実とオレンジに色づいた葉がきれいです。

 一本道を鉄道駅の前を通り過ぎ、さらに歩いていたら、前方から飼い主と共に近づいて来る犬が、妙に左の方ばかり見てなかなか動こうとしないのを、飼い主がせき立てています。散歩中のその人と犬とすれ違ったあとで、犬が見ていた方を見ると、

秋を撮ろうとカメラ手に歩けばイノシシに出会うペルージャ_f0234936_23591107.jpg

なんとイノシシが2頭います。背を向けて一心に地面に顔を近づけているので、地面にある何かを食べているのでしょう。これはズームを使って拡大して撮影した写真で、

秋を撮ろうとカメラ手に歩けばイノシシに出会うペルージャ_f0234936_00005126.jpg

ズームなしに写したのがこちらの写真です。

 車での移動中にも、そして歩いているときにも、イノシシをもっと間近に見たことは何度かあるのですが、カメラを持っていなかったり、近すぎてまずは安全を確保したりしていたので、写真には残せませんでした。昨日は、イノシシとわたしの間に小川が流れていて、そうしてイノシシが後ろを向いて夢中になって食事中だったおかげで写すことができました。

 イタリアでもイノシシによる農業への被害や自動車との衝突事故があとを絶ちません。けれども、本来はイノシシたちが住んでいた森や林、野を人間たちがどんどん木を切り倒して奪ってしまい、そのかつていた場所に戻ってきているのだと思うと、なんだか憎めず、狩猟解禁とはなりましたが、どうか無事でいてほしいと思ってしまうわたしです。


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Abbronzate le ghiande di querce
rosse le bacche di biancospino
cammino ancora nel Percorso Verde
tranquilli e intenti due cinghiali al pasto
Perugia, Umbria 20/10/2024
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Articolo scritto da Naoko Ishii

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Commented by nonkonogoro at 2024-10-22 07:55
六甲山には
昔からイノシシが棲息していて
山すその町にも降りてきますが
私は 近所で遭遇したことはないです。

数十年以上も前
六甲山の中腹辺りで
バーベキューしていた時に
イノシシたちに 見つめられていたのは
気づいていましたが

隙をみて 私の保冷バッグを くわえて
素早く逃げていきました。

中には 生の牛肉とビールが入ってました。

その後も
まわりから 彼らに見つめられながら
バーベキューしてました。

人間を襲ったりはしてなかったですが。

我が家の玄関先の植え込みを
掘り返されたこともあります。

熊でないだけ マシだと思わなくては。。。

この内容 以前にもしていたら スミマセン~(>_<)


Commented by sunandshadows2020 at 2024-10-22 13:09
猪が風景の中に居る、それほど自然が残っていると言うことですね。
ちょっと怖い気持ちもしますが。
まるまる太った彼らは何れ食用になるのかなと、レストランの店頭に飾ってあった猪の頭を思い出しました。
Commented by pothos9070 at 2024-10-22 17:35
こちらの六甲山にもイノシシ君がいます。
滅多に姿を現さないですが。
夜に曲がりくねった道を車で走っていて
道端に数頭のイノシシが出てきたのを見たことがあります。
ハイビームで確認したところ、子連れの数匹の群れでした。
向かって来られなくて良かったです。
イノシシ君たちはハイビームに驚いたのか逃げて行きました(´ー`)
Commented by meife-no-shiawase at 2024-10-22 20:37
なおこさん。
本当ですね。こんな可愛い姿を見てしまうと
人間の都合で痛い目にあってほしくないなって思ってしまいます。
とか言いながらですが、台湾でもイノシシをよく食べます。
特に山岳民族の先住民の人たちにとっては日常食です。

でも本当に秋らしい風景になってきましたね。
こちらはまだ夏なので羨ましいです。
Commented by milletti_naoko at 2024-10-22 22:22
のんさん、六甲山にも昔からイノシシたちが住んでいて、
里にやってきたりするのですね。
食べ物を持ち去ってしまうというと、サルが思い浮かぶのですが、
イノシシでもそんなことがあるとは!

いえいえ、初めておうかがいしました。興味深いです。
Commented by woodlandnotes2010 at 2024-10-22 22:25
なおこさん、こんばんは。

温暖化のために雪が降らなくなって、冬眠しないイノシシでも越冬できるようになって(雪が深いと餌が取れません)、頭数が増えて困ったことになっています。畑を荒らされたり、イノシシに襲われる事故が起きて、他人事ではないように思います。田んぼの周りの畔にはイノシシ除けに電線が張り巡らされているのが秋の風物になっています。
可愛いなんて問題外です(-_-;)

                  シェーン


Commented by milletti_naoko at 2024-10-22 22:26
お転婆シニアさん、以前に比べてイノシシの出没が増えているようで
驚いています。実はかつても登山中に出会うことがあり、そういうときは
たいていイノシシの方から逃げてくれるのですが、最近では逃げない場合も
あったりします。

イノシシと言えば、先月訪ねたマレンマでも地元料理の一つにイノシシ料理が
ありましたっけ。
Commented by milletti_naoko at 2024-10-22 22:29
ぽとすさんも六甲山の近くをよく通られるんですね!
イノシシたち、向かって来なくて、と言うより、その場で
止まってしまわなくて何よりです。
夜間の車のライトが目に入ると、野生動物は何も見えない
状況になるらしく、それで飛び出してしまって事故に遭うという
ことも少なくないようですから。
Commented by milletti_naoko at 2024-10-22 22:32
メイフェさん、台湾にも山岳民族の先住民の方たちがいるのですね。
アメリカの先住民のインディアンにしても、北海道のアイヌにしても、
野生動物たちとはうまく共生ができていたのですよね。
わたしもマレンマでイノシシのラグーのパスタを食べました。
野生動物の肉は脂肪分も少なく、おいしかったです。

そちらはまだ暑いのですね! 今日もこちらは先ほどまで晴れていたのが、
空が曇ってきてまもなく雨が降るという予報が出ています。
Commented by milletti_naoko at 2024-10-22 22:41
シェーンさん、こんにちは。そちらではかなり深刻な被害が、温暖化も
あって増えてきているのですね。こちらではイノシシが人を襲うことは
まずないようなのですが、襲われる事故も起きているとは。

かつては数百年間の間イノシシが存在しなかったという対馬島が、どこかの
農家が豚と猪を交配したことがきっかけでイノシシが無数に増えてしまい、
事故や農業などの被害で大変なことになったので、その対策を学ぼうと
対馬市の職員の方がイタリアに研修にいらしたときに、通訳として同行した
ことがあります。そのときウンブリア州庁で、本来の地元のイノシシは
体も小さく、子供を産むのも年に1回だったのに、近年では豚との交雑
によって体が大きくなり、年に何度も子供を産むので頭数が増え、被害も
増えてしまっていると聞いたことがあり、それがもう10年以上前のことです。

日本でもひょっとしたらそういう意図的な、あるいはうっかりによる豚との
交雑があって、数が増えて被害が拡大しているのかもしれませんね。
by milletti_naoko | 2024-10-21 23:59 | Umbria | Comments(10)