ツタ赤くシクラメン咲く秋のオルヴィエート崖下周遊コース

　昨日は秋を探してオルヴィエートの崖下周遊トレッキングコース（Anello della Rupe）を歩きました。

Orvieto (TR), Umbria 26/10/2024
　空は晴れていましたが、前日までに幾度も降った雨のために、

トレッキングコースに水たまりが残り、その小さな水面にアルボルノス城塞（Fortezza Albornoz）の門が映っています。

　黄葉した木々とその落ち葉が道を彩るところが、そこかしこにあります。

　黄葉も紅葉もまだ本番はこれからというところですが、近くの丘にも秋の装いを始めた木々があります。

　楽しみにしていたローマ通りの菩提樹並木は、まだ緑の葉が多いものの、すでに落ちてしまった葉も多く、

葉全体が黄葉するのではなく、周囲が枯れてしまっている葉が目立ちます。

　一方、さらに少し先へと歩き、崖の北面へと曲がる手前に立つ大きな菩提樹では、

緑から金色のハートへと、黄葉が進んでいます。

　近くに木が見当たらないものの、激しい風に吹かれて、どこかから飛んできたであろう葉が色づいたオークの枝が落ちています。

　日当たりが悪いので、地面が今も濡れた崖の北西面の下を歩いていると、鮮やかに赤い葉がいくつも落ちているところがあります。
　この赤い葉はどこから来たのだろうと、上を見上げ、周囲を見回しながら先に進むと、

凝灰石の崖を、紅葉が美しいツタが覆っています。
　このツタの紅葉はこれまでにも見たことがあったのですが、

崖のさらに上、おそらくは中心街の家や庭があるであるところにも紅葉するツタがあることには、このとき初めて気づきました。種が上から崖に落ちてこうして育ったのでしょう。生命力のたくましさに驚きました。

　さらに少し先でゆるやかな坂道を下ると、ヨウシュヤマゴボウも紅葉がきれいです。

　このあと、さらに道路を渡って、道を下っていくと、栗のイガや実が落ちるところがあり、

秋咲きの自生のシクラメンの花が、前回見た時よりもさらに増えていて、うれしかったです。
　オルヴィエートでも少しずつ少しずつ秋が進んでいます。

Articolo scritto da Naoko Ishii

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