健康志向の夫 砂糖もグルテンもなしの菓子づくり模索中

　うちの夫は甘いものが大好きです。イタリア人らしく、朝食はたいていの場合ケーキや甘い菓子パンとカップチーノでしたし、腕を披露する機会は年に数度と少ないものの、ティラミスやパンナコッタなど菓子づくりも得意で、夫の作るデザートはおいしいと、友人たちにも好評です。

　各地を旅行するたび、その土地独自のおいしい甘いものを買って食べるのも楽しみにしていたその夫がところが、今年７月半ばにアブルッツォ旅行に出かけたときから、「砂糖の入ったものは口にしない」ようになりました。それも旅行に出かけてから、そう決めたことをわたしに言ったものだから、

B&B La Baronata, Pescosansonesco (PE), Abruzzo 19/7/2024

わたしがあらかじめ予約していた宿は、ほとんどは甘い朝食つきの宿だったため、いつも何を食べようかと困っていました。


　幸い、最後に泊まったこちらの宿だけは、旅行中に二人で決めて、かつあらかじめお願いしておいたので、

砂糖無添加のプレーンヨーグルトやゆで卵など、砂糖抜きでも朝食が楽しめるように、宿の方が用意してくれたので、助かりました。
　あんなに甘いものが大好きだった、いえ、今も大好きなはずの夫が、今でも砂糖抜きの日々を送っていることに驚いています。おなかまわりの脂肪を減らして筋肉をさらにつけたいと言う夫は、この数か月はわたしと同じように、

朝食にバナナとハチミツを入れたヨーグルトを食べていました。
　ところが、最近になって朝晩は冷え込むようになったこともあり、冷たいヨーグルトは避けたいと、砂糖なしの菓子づくりを試みるようになりました。

　こちらが夫が先週、２度目の挑戦で作ってみた砂糖なしでグルテンもないケーキです。夫はパンもピザも大好きで、小麦粉は日々食べているにも関わらず、「朝はグルテンを食べない方がいいと思う」と言って、そば粉とオートミール粉に卵とバナナ、干しブドウとブドウジュース、ベーキングパウダーを加え、砕いたアーモンドを載せて、オーブンで焼きました。

　味を見てもいいと言うので食べてみたら、おいしかったです。
　ブドウジュースは、テッツィオ山の家で実ったブドウを夫がしぼり、煮沸消毒して作ったものです。

　ただ、バナナを二つ使っていることもあって湿り気があるからと、翌々日に小さく切って、オーブンでさらに焼いて乾燥させていました。
　わたしは焼いて乾燥させてしまう前の方がおいしいと考えて、このとき一切れだけ取り分けておきました。翌日その一切れを食べたら、最初の一口だけおかしな味がしたのは、ひょっとしたらカビが生えていたからかもしれません。今のところおなかに異常はないので、わたしの丈夫な胃腸はしっかり消化してくれた模様です。
　こうやって理想の菓子づくりに励む夫を見ていたら、わたしも市販のプロテインバーを買うのではなく、自分で作ってみようかという気になりました。ただし、タンパク質の含有量が多いレシピでは、粉末のタンパク質を使っているので、まずはどのタンパク質粉末がいいかを選んで買うところから始めないといけません。

Articolo scritto da Naoko Ishii

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