イタリア写真草子 ウンブリア在住、日本語教師のイタリア暮らし・旅・語学だより。

専用の鉄のフライパンで夫焼く栗もおいしい秋の夜

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 おとといの晩は、この秋2度目の焼き栗を楽しみました。

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Perugia, Umbria 31/10/2024

 ナイフで栗に横に切れ目を入れて、


栗を焼くために底にたくさん小さな穴がある専用の鉄のフライパンで、夫が慣れた手つきで時々かき混ぜながら、じっくりと焼き上げてくれます。

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 夫の家族が長年使いこんだ柄の長い鉄のフライパンが重いこともあり、栗をこうして食べる夜は、夫が栗を焼いてくれるのがありがたいです。わたしも傍らで、サラダなどを作りました。

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 栗は、数年前までは栗が取れる季節になるとトスカーナの栗の里まで遠出をして、農家から購入していました。

 それが昨年からか、ウンブリアの栗の産地の栗が楽に手に入るようになり、その栗がとてもおいしくて、焼いただけの栗なのに、甘い特別のお菓子を食べているようで、焼き栗を食べる夜は「なんておいしいのだろう」と夫と二人で喜んでいます。



 その栗がおいしい産地はテベレ川が流れるトーディに近い山あいの小さな村、モッルッツェ(Morruzze)です。今では大きくなった姪がおつきあいしている若者がこのモッルッツェに住み、毎年今の季節には家族で栗やオリーブの収穫に忙しいそうで、そのおかげで、こうしておいしい栗を安く購入したり、村人が演じる風情ある幼子イエスの生誕場面、プレゼーペを訪ねたりすることができています。



 栗と言えば、今年は10月末だったので終わってしまいましたが、ルネサンスの巨匠、ミケランジェロの生地、カプレーセ・ミケランジェロ(Caprese Michelangelo)も栗の産地で、これまで何度か訪ねて、栗を使ったいろんなお菓子や料理を楽しみました。



 カプレーセはトスカーナのアッペンニーニ山脈の山中にあり、わたしたちが山歩きでよく訪ねる聖フランチェスコが聖痕を授かった聖地、ラヴェルナ(La Verna)があるキウーシ(Chiusi della Verna)の隣村です。そのため、ラヴェルナやキウーシにはミケランジェロがその作品の背景に描いたとされる岩や山があります。(詳しくは上のリンク先の記事を参照)



 ラヴェルナのあるカゼンティーノ森林国立公園は、紅葉がとりわけ美しいことで知られています。ラヴェルナの森も、秋にはブナの黄葉やカエデの紅葉がみごとです。ただ、車で1時間半ほどかかる遠方でもあり、紅葉の季節は年によって違うので、行ってみたらまだ早すぎたり、逆にもう季節が過ぎていたりということもあります。

 今週末は久しぶりに紅葉を楽しみにラヴェルナに行きたいと夫に言っているのですが、さて行くことができるでしょうか。そうして、紅葉の季節はラヴェルナにはもう来たのでしょうか。過ぎてしまったのでしょうか。

Articolo scritto da Naoko Ishii

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ブログテーマ:今日いち「ハピネス」だった事
Commented by yuta at 2024-11-03 06:08 x
栗がよく焼けてて美味しそうです。♪
聖マルティーノ記念日は、
焼き栗と新ワインで祝うのですね。^~^
Commented by milletti_naoko at 2024-11-03 06:15
yutaさん、今年のこの栗は実も大きくて甘くて本当においしいです♪
そうなんです。まだ聖マルティーノには早いのですが、今日新ワインを
買いましたので、また近いうちに焼き栗と新ワインを楽しめることになると
思います。
Commented by nonkonogoro at 2024-11-03 08:17
焼き栗専用の穴あきフライパンというものが
あるのですね~
焼き栗 おいしいですよね~(#^^#)

兵庫県の丹波篠山市では
何度か 焼きたての焼き栗を食べたことがあります。
熱々を ふーふーして食べるのは 楽しいですよね。

今年は 夫が 篠山で剥き栗を買ってきてくれたので
栗ご飯を作りました。
Commented by pothos9070 at 2024-11-03 16:39
私も鉄のフライパンを持っていますが
もっとずっと小さいサイズです。
こんな大きなフライパンで栗を焼くのは
なかなか豪快な感じがします^^
一度やってみようかなぁ…
でもなかなかテクニックが要りそうですね(^-^)
Commented by milletti_naoko at 2024-11-03 20:49
のんさん、焼き栗、おいしいですよね。
イタリアでも昔は庶民の間で栗が冬の間の大切な食料
だった時期があるらしく、栗は人気があって、今は店先に
栗や専用のフライパン、新ワインが並んで売られています。
栗ごはんもおいしいですよね。夫は米があまり好きでは
ないこともあり、自分一人ようには作らないのですが、
懐かしい味を思い出します。

Commented by milletti_naoko at 2024-11-03 21:55
ぽとすさん、お宅にも鉄のフライパンがあるのですね。
でも栗をうまく焼くにはフライパンにたくさんの小さな
穴があって火が通る必要があるんです。

このフライパンの柄が長いのは、もともと
火が燃え盛る暖炉や薪の火の上で焼くことを想定して
作られた古いものだからです。義父の代か、さらに遡って
夫の祖父の代のものかもしれませんし、もっと古い可能性
もあります。おかげで底に栗も落ちかねない穴が開き始めた
こともあり、ガスコンロの上ならこんなに柄が長い必要が
ないので、夫は最近スーパーでもっと柄の短い小さなよいフライパン
を安く買おうと見比べているところです。
by milletti_naoko | 2024-11-02 17:14 | Gastronomia | Comments(6)