夕日と仮名と額田王

　今日、午後４時半に授業を終えて、学校から車を置いていた無料駐車場へと坂道や階段を下っている間じゅう、オレンジ色に色づくきれいな空が、高い建物の間に見えていました。

　ようやく夕日が見えたときには、けれども太陽はもう山の端にかなり近づいてしまっていました。

　駐車場の近くは公園になっているので、公園からならば夕日が見えるのではないかと思い、先を急いだら、


沈む間際の夕日を何とか目とカメラに収めることができました。


夕日の光を帯びた雲がとてもきれいです。

　１日に８時間連続の日本語の授業では、生徒の方も大変です。というわけで、ひらがなについてはすでに昨日から学習を始めているのですが、今日はひらがなとカタカナがどんなふうに生まれたかを説明する前の段階として、万葉仮名についても説明をしました。
　万葉仮名の使用例としてプリントに載せていたのが、「紫草のにほえる妹を憎くあらば」という大海人皇子の和歌だったので、ついつい額田王をめぐっての天智天皇との三角関係についても説明したりしました。「君が袖振る」という額田王の歌についても話したので、大海人皇子の左腕には長い袖がついていたりします。中学校の古文の授業で、袖を振るのが愛情の表現だと学んで、友人たちと互いに袖を振り合って楽しんだことなどをふと思い出したりしながら。

　最近は毎晩真夜中直前に翌日の授業の準備を終えて、それからブログの記事を書き、翌朝は６時頃に起きていたので、睡眠不足気味です。今日は少し早く眠れそうなのでありがたいです。

Articolo scritto da Naoko Ishii

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