今年は11月1日から5日間だったペルージャ恒例の死者の市の間は、会場となる広場付近で通行止めや片側通行になる道が多く、中世から続く大規模な市に大勢が押し寄せるため、周囲の道路も大渋滞となります。
Perugia, Umbria 10/11/2024
ミニメトロ最終駅のある広大な無料駐車場に設置された移動遊園地や射的小屋や露店は、今後も11月17日日曜日まで営業が続くのですが、それでも通行制限と周囲の渋滞はかなり改善されました。上の写真は昨夜夫の車から撮影したものです。ちなみに今日はサッカーの試合、それも長年ペルージャの宿敵であるテルニのチーム、テルナーナとの試合が午後3時から予定されているため、移動遊園地や店はその試合終了後に営業を開始するとのことです。
水曜までは朝の通勤時に死者の市や移動遊園地の会場近くを通るのを避けていたわたしも、11月8日金曜日は、もう渋滞もなかろうと久しぶりに通ってみました。月曜から水曜の間に通った別の道が毎朝ひどい渋滞だったからです。
ところが、金曜の朝、移動遊園地の会場近くを通り、鉄道駅の周囲を通る長いながい片道3車線の道路に入ると、かつて見たことがない大渋滞となっています。それでもなんとか徐々に3車線の左の車線から右の車線へと移動することに成功し、比較的すいていた右の車線を走っていたときのことです。バスやトラックなどの大型車との接触を避けようと、隣の車線の車がこちらの車線ぎりぎり、あるいは少しはみ出して走ることが時々あり、そういうときはわたしもその車を避けて道の反対側の端を走るようにしているのですが、おとといの朝もそんなふうにやや右に寄って走っていたら、突然バンと大きな音がして、右のサイドミラーが閉じてしまいました。とは言え、大渋滞で後ろから次々に車が迫ってくる上、右手の歩道の端には歩行者を守るための鉄の棒がいくつも並んでいるため、歩道に車を寄せて止めることもできません。
きっとうっかり道路標識の柱か何かにサイドミラーをぶつけてしまい、それでサイドミラーが閉じたのだろう、後で元に戻せばいいだけのことだとも考えていました。ところが、学校からは少し離れた無料駐車場に車を置いて車から出ると、
サイドミラーの内部がむき出しになっています。この状態のミラーを見たときは、あの衝撃で壊れてしまったのだろう、修理代が高くつくだろうなあ、そう言えば、右手の坂道からバックしてきた車があったけれど、あの車がぶつかってきたのだろうかなど、あれこれ思いつつも、ただでさえ渋滞で到着が遅れたため、とりあえずは車を後にして学校へと歩き、坂道と階段を登っていきました。
仕事を終えてから、ミラーカバーの修理はいくらするのだろう、本来不要なはずの出費が痛いなあと思いながら、駐車場の車に戻って再び車を見て、けれども、これはひょっとしたらミラーカバーがぶつかったときの衝撃ではずれただけで、まだそのあたりに落ちているかもしれないと思い当たりました。
問題の地点へと急カーブを描いて曲がっていく車道脇の歩道を歩いていこうと思ったら、カーブの前方、歩道の左手に下方へと下っていく階段があることに気づき、その階段を下っていきました。そうして、サイドミラーのカバーを探しながら道路や歩道を見て歩き、すっかりあきらめかけていたときに、落ちていた無傷のミラーカバーが見つかりました。
カメラは手元になかったのですが、貴重品を入れたバッグは肩からかけていて、その中にスマートフォンもあったので、先述の階段を上る途中に足を止めて、上の写真を撮影しました。
ミラーカバーが見つかって本当によかったです。学校で休み時間に校内を歩いたり階段を上り下りした上に、この日はさらにミラーカバーを探して歩いたおかげで、夕方の散歩中、ウォーキングに出かけることなしに1万歩を達成できました。
ちなみに、この日のペルージャは、朝ばかりではなく昼も夜も大渋滞だったそうで、夫もそのためにテニスの練習を1時間遅れて始めたそうですし、収穫したオリーブを搾油場に持っていこうと夕方に走ったスーペルストラーダも渋滞していたそうです。この日学校を出たとき、同僚の先生から「いつも通勤に使っている電車が今日はストで使えないので、夫に車で迎えにきてもらったんですよ」と聞いて、この日は公共交通機関のストがあったことを知り、車に乗り込んで聞いたラジオでは、さらにこの日は、普段のストでは運行が保証されている通勤・通学の時間帯のバスや電車の運行も保証されていなかったと聞きました。というわけで、この日の大渋滞はこのストが原因ではないかと思います。
わたしが学校での仕事の際に利用する無料駐車場は、おそらく夜間は近所の住民が駐車しているため、朝早く着きすぎると空きがないという問題はあるのですが、月曜の朝は渋滞も考慮して、もっと早めに家を出ることにいたします。土曜だった昨日は、午後7時過ぎまでかかりましたが、来週の月曜と火曜の2日分、14時間の授業の準備を終えることができましたので、今日と明日は早く床に就くことができるわけでもありますし。 Articolo scritto da Naoko Ishii
↓ 記事がいいなと思ったら、ランキング応援のクリックをいただけると、うれしいです。↓ Cliccate sulle icone dei 2 Blog Ranking, grazie :-)