道に迷い遠回りおかげで出会えた紅葉

　車のサイドミラーカバーを探しに歩いたおかげで見つけた長い階段を利用して、先週の金曜日は学校の帰りに、駅前のスーパーまで歩いていきました。

Perugia, Umbria 15/11/2024
　階段の上に立つ菩提樹の黄葉と、途中にあるツタの紅葉がみごとです。

　壁に残るツタの葉も、階段に落ちてしまった葉も、鮮やかな赤い色がきれいだなあと感嘆したのですが、けれども、買い物をした帰り道は、坂道を上ってすでに暑いと感じていたこともあって、この急な長い階段を上るのがためらわれました。

　上の地図で旗の印があるところに、わたしがこの日の朝に車を駐車した無料の駐車場があります。
　この日は学校からの帰り道に、いったん駐車場の車に寄って、教科書などが入った重いリュックサックを車内に置いてから、赤い矢印で示した長い階段を下り、地図に❷と書かれたあたりにあるスーパーまで歩いていって買い物をしました。
　そうして、スーパーから駐車場へと戻るときは、長い階段の手前でしばらく迷ったあと、階段を上る代わりに、上の地図に黄色い矢印で示した坂道を上っていくことにしました。

　そうしたら、その坂道の傍らにそれは背の高い、紅葉の美しいカエデの木がありました。
　ところが、このあと、わたしが上っていた坂道は、わたしの予想に反して駐車場がある通り、Via XX Settembreを通らずに、その下をくぐってしまったため、いつも通っていた道の下を別の道路が通っているとは思いもしなかったわたしは、駐車場がある道にいつかは行き当たるはずだと思い、そのままさらに道を上ってしまい、❸のあたりまで行きました。ところが、そこで道が行き止まりになり、駐車場がある通りを通り越して、かなり上まで上ってしまったことに、ようやく気づきました。そうして、自分がどこにいるかが分からず、どこに向かって歩いていいものやら判断がつかず、人に聞いたりグーグルマップを見たりして、なんとか駐車場へと戻ることができました。
　結果として、本来ならば片道１kmの道を、２km以上歩いて大回りをして駐車場へと戻ることになりました。帰宅して昼食を食べてからではウォーキングに出かけるには遅くなるだろうと思い、代わりに駐車場から歩いて買い物に行くことにしたのではありますが、思いがけない遠回りに、購入した冷凍食品が溶けてしまわないか、ヨーグルトが傷んでしまわないかとはらはらしました。

　けれども、そんなふうに遠回りをしたおかげで、歩いたことのない道を通って、

きれいな紅葉と黄葉に出会うことができたのでありました。

Articolo scritto da Naoko Ishii

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