
今年は来年のカレンダー作りも遅くなり、昨夜ようやく完成させて注文しました。送料6.99ユーロで5営業日で届くspedizione standardを選び、これで来年の初めに届くかなと思ったら、到着予定は1月8日とのことです。8日にはクリスマス休みが終わって学校の授業も再開し、帰宅が5時過ぎになりますので、どうかその前に届きますように。

久しぶりに日本に帰って家族と会えたり、姪が大学を卒業したり、夫のいとこの心温まるすばらしい金婚式と披露宴に参加したり、やりがいとうれしい出会いの多い学校の授業や通訳の仕事があったりと、2024年は充実した1年となりました。
けれども、そういうできごとの多くは写真を公開できないため、この記事では以前からブログで紹介してもいいと言ってくれている友人たちや義家族とだけ写っている写真をご紹介します。

4月と6月の写真は、長年の登山・巡礼の仲間であり、夫の幼なじみでもある親友夫婦と、ラッツィオ州ヴィテルボ県の美しい村や風景を訪ね歩く長距離周遊トレッキングコース、Via dei Tusci「エトルリア人の道」を、6月に歩いたときのものです。
「死にゆく町」として日本でもご存じの方の多い、崖の上にそびえる小さな町、チヴィタ・ディ・バニョレージョ(Civita di Bagnoregio)が、4日目は歩いている途中から前方に見え始めました。そして、バニョレージョ(Bagnoregio)の宿に到着して一休みしたあと、夕食後に橋を渡って、たそがれの空の下、チヴィタの町を散歩しました。
翌日は、朝早くに再び橋を渡り、チヴィタの中心街を通り抜けて、反対の端から下り、村のすぐ下にある岩に削られたトンネルを通り、急な崖の斜面をジグザグに下ってから、チヴィタの向かいの崖の上にそびえる村、ルブリアーノへと登っていきました。チヴィタは遠い昔に夫と一度訪ねたことがあり、ルブリアーノからのチヴィタの眺めはそれまでにも何度も見ていましたが、まさか村の下にトンネルがあり、崖の斜面に緑の中をゆく険しいトレッキングコースがあるとは思いませんでした。そして、たそがれ、早朝と異なる顔、それぞれに美しい風景を見せてくれるチヴィタを歩くことができたのも、いい思い出になりました。

日本でかつて睦月と呼ばれた1月は、現在のイタリアでも、皆が晩に集って迎える元旦や、1月6日の公現祭があって、家族や友人で集まって過ごす機会の多い月です。というわけで、来年1月のカレンダーの写真は、おととし12月に、現在エクアドルに滞在中の義弟夫婦もいっしょに、大家族皆で撮った写真です。12月の写真には、昨日ご紹介した今年のクリスマスの記念写真を選びました。
例年、年末にカレンダー用の写真選びに追われるからと、今年は途中までは、これがいいなあという写真をカレンダー用に保存していたのですが、11月から始まった学校の新しい日本語講座で慌ただしくなり、また、夫と二人でまともに写る写真がほとんどないために、最終的に写真を選ぶのが遅くなってしまいました。
普段から夫と二人で出かけることが多いため、どこかに出かけたからと言って、記念写真を人に頼んで撮ってもらうことはまれで、友人たちもいっしょだったトレッキング小旅行中の写真は別として、二人で写る写真は、わたしたちが自分で腕を長く伸ばして撮影した写真ばかりだったからです。結果的に二人で写ってはいるけれども写りが今ひとつの写真が多い中で、唯一お気に入りなのは、トラジメーノ湖で撮影した写真です。

以前であれば、どちらか一人が写っていて風景が美しい写真の方を選んでいたのですが、今では、たとえ写りが今ひとつでも、できるだけ二人が写った写真を選ぶようにしています。
7月に選んだ写真は、今年の登山の中で最もわたしが感動した山登り、8月10日にシビッリーニ山脈(Monti Sibillini)のプリオーラ山(Monte Priora、2332m)の頂上に初めて登ったときに、山頂で撮った記念写真です。シビッリーニ山脈を歩くときに目に映ることの多かったこの高峰を、夫はすでに一度いとこと登ったことがあるのですが、わたしはこの日、初めて登りました。行きは登り、帰りは下り道が長くて大変でしたが、アドリア海岸やアブルッツォ州の山まで見晴らすことができて眺めがすばらしかったです。
山と空をあかあかと染め上げて沈む夕日と、たそがれの空に険しい岩山の上に見えていた白いほっそりとした月がそれは美しく、今のところはその夕景の記事しか書けていないのですが、いつかまた、この登山中に出会った風景や花をもっとご紹介できたらと考えています。
ちなみに、カレンダーを注文できたのは、12月24日になってようやく11月分の学校での日本語の授業の報酬が口座に振り込まれて、クリスマスや年末年始を控えて支出の多い時期に、懐に余裕ができたからでもあります。11月の最後の授業が29日の金曜日だったため、請求書やメールは週末のうちに作成したものの、休み中に迷惑にならぬように、メールが12月2日月曜の朝8時に着くように予約送信しておいたというのにです。というわけで、やはり早めに請求するに限ると、この記事を投稿したあとは、今月分の授業の報酬の請求手続きをしたいと思います。実は学校の新しい講座が始まる直前、通訳の仕事もあって慌ただしかった時期に、例の支払いがおそろしく少ないのに報酬の申請手続きがめんどうな役所から、「今から報酬の請求を受け付けます」というメールも来ていたのですが、時間がなくて放置していました。そちらの請求の手続きも、古い文書を再び掘り出して、年内に終えられるように頑張ります。
旅行・お出かけ部門に応募いたします。