白雪の高峰も 眺めすばらしいペンナ山 今日は夕日見送りにトラジメーノ湖へ

　日曜日は、標高１１２８mの高みにあるラヴェルナ修道院から、久しぶりにペンナ山（Monte Penna）の山頂へと登りました。

Monte Penna, Chiusi della Verna (AR), Toscana 29/12/2024
　すぐ近くに、石でできた小さな礼拝堂があるのですが、

いつ行っても閉まっているので、こんなふうに鉄格子越しに小さなガラス窓から中をのぞくことができるばかりです。

　修道院の裏手にあるイタリア山岳会（Club Alpino Italiano）の５１番トレッキングコース、Sentiero CAI 51を登っていくと、

登山道や山の斜面に積もる雪が少しずつ増えていきました。

　休んだり風景を楽しんだりしながら、１時間ほどかけてゆっくりと山を登り、午後３時過ぎにペンナ山の山頂（Vetta del Monte Penna、1283m）に到着しました。
　この日の日の入りは午後４時４０分で、その頃にはもう日が傾き始めていました。岩間に積もった雪が凍っていたので、足元に注意しながら登ります。

　青空が広がっていたおかげで、遠くの山まで見晴らせて、眺めがすばらしかったです。

　東を見やれば、石の断崖がそそり立つ二つの岩山、Sasso Simone e Simoncelloもはっきりと見えました。上の写真のやや右手奥に小さく写る山です。
　ふだんはいつも誰かしかいるこの山頂も、日曜は雪が積もっていたためか、わたしたちがいる間じゅう誰も訪れず、夫がすでに山頂から下り、わたしがそろそろと足元に気をつけながら岩を下っているときになってようやく、他の登山者が二人やって来ました。

　山頂から下ってしばらくすると、岩の上に礼拝堂が建つ様子がよく見えるところがあります。

　このあといったんは、急傾斜をしばらく下っていくのですが、

しばらくすると、再び上り坂となります。
　ラヴェルナがあるカゼンティーノ森林国立公園は、２００９年にラヴェルナ修道院を目指して北から南へと縦断し、巡礼路、Il Sentiero delle Foreste Sacreを歩いたことがあるため、わたしは古い登山地図を持っています。その地図をよくよく見ると、その地図には１２８８mと書かれ、今はどうやら１２８９mとされているらしいペンナ山の山頂は、先の一般に山頂とされる礼拝堂と鉄柵がある標高１２８３mの場所よりもやや東となっています。と言うことは、上の写真の雪が積もる登山道の左手の上に、おそらくはその真の山頂があるはずなのですが、おそらく切り立った崖になっていて危険だからでしょう、その山頂への道しるべはいっさいなく、今この登山について書いたサイトを調べてみても、先述の小さな礼拝堂が建つ岩が山頂とされているようです。

　その本来の山頂と思われる場所のあたりから、トレッキングコースは再び急傾斜を下っていくのですが、その途中、道のやや左手に、白雪を頂くシビッリーニ山脈を見晴らすことができる、それは眺めのいい場所があります。
　よく訪ね歩く山脈の美しい姿が遠いラヴェルナの山から見えて、感動しました。

　そのあとは、修道院を目指して、ひたすら山を下っていきました。

　修道院では土産物屋に立ち寄ったあとで、

　大きな木の十字架の立つ広場から、沈む夕日を見送りました。

　このとき南の空を見やると、ペルージャのテッツィオ山が茜色の空の下にくっきりと見えて、うれしかったです。上の写真でほぼ中央、奥に写る青い山がテッツィオ山（Monte Tezio）です。
　今日も、今年最後の夕日を見送りに、まもなく久しぶりにトラジメーノ湖に向かいます。空は曇っているのですが、きれいな夕景が見られますように。
　皆さん、どうかよい年をお迎えくださいね。　Felice Anno Nuovo! 　　　　　　　　　　　　 　

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