イタリア写真草子 ウンブリア在住、日本語教師のイタリア暮らし・旅・語学だより。

崖下にバラ咲き門に白い月 井戸にプレゼーペ オルヴィエート

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 昨日オルヴィエートへとまずはペルージャから東に向かうと、トンネルを抜けたとき、元旦に訪ねたシビッリーニ山脈が、その後降った雪ですっかり白くなっているのが見えました。

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Perugia, Umbria 4/1/2025

 イタリアではクリスマスを祝う期間が明日、1月6日の公言祭(Epifania)まで続きます。

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Orvieto (TR), Umbria

 ですから、オルヴィエートの中心街の広場では、日曜もクリスマス市の露店が並んでいましたし、

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毎年異なるテーマのもとにプレゼーペを設置するカーヴァの井戸(Pozzo della Cava)をはじめ、



町のあちこちにプレゼーペが飾られていて、その場所が分かる観光案内地図ももらうことができました。

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 わたしのお気に入りの日本料理店はクリスマス休みで閉業中で、12月21日にもオルヴィエートを訪ねたばかりであったにも関わらず、昨日も出かけたのは、

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このカーヴァの井戸に設置されるプレゼーペを今年もぜひ見たいと、夫が楽しみにしていたからです。

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 わたしたちがこの井戸のプレゼーぺを初めて見たのは、上のリンク先の記事を書いた4年前のことだと思います。この年と翌年に見たプレゼーペがすばらしかったので、以後も感染下で中止となった年以外は毎年訪ねているのですが、かつて感動したときほどみごとなプレゼーペは、残念ながら近年見ることができていません。

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 昼食を食べて井戸のプレゼーペを見たあと、わたしは崖下周遊コース(Anello della Rupe)を1周しました。

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 コースに出る前に、アルボルノス城塞の門の上に登ると、遠くの青い山の向こうに、雪を頂くシビッリーニ山脈が小さく、けれどもはっきりと見えました。

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 昨日は日中は日差しが暖かく、もう壁に咲く野の花もありました。

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 きっぱりと葉を落とした菩提樹並木の枝が、青空に映えて綺麗です。

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 さらに先に進むと、大きな木の枝がくっきりとした影を凝灰石の壁に投げかけているところがあり、この季節ならではの情景だなと思いながら通り過ぎました。

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 北面の崖下にあるバラ園では、12月下旬も今も、この白いバラと赤いバラが咲き続けています。

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 崖下の一周を終えて、ソリアーナ門(Porta Soliana)から中心街に戻ろうと、長い坂道を登っていたら、

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白い三日月が門の近くに見えて、うれしかったです。

 クリスマスのイルミネーションや飾りが美しい時期にせっかくオルヴィエートまで行った上に、昨日はそれほど寒くなかったので、オルヴィエートかアッシジで夜クリスマスに彩られた町を歩いてみたかったのですが、5時半からコルチャーノの映画館で映画、『Diamanti』を見ようと、前日にすでに鑑賞券を購入していたため、午後4時過ぎにオルヴィエートを後にしたのでありました。

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ブログテーマ:年末年始の過ごし方
Commented by koito_hari616 at 2025-01-06 10:38
こんにちは

井戸のプレゼーベは興味深いですね(リンク先で見ました)
もしその話が本当ならユダは天国ですね
イエズスさまの言いつけを守ったのですから。。

白い薔薇の花弁の儚げな色は形容し難い美しさが有ります
園芸ものとは違うように思います
近ごろ、サボテンの話しで園芸ものとの違いがよく分かるようになりました
映画鑑賞、素敵ですねまた鑑賞後のお話をお聞かせ下さい♪
Commented by getteng at 2025-01-06 12:10
naokoさん
6日までクリスマスは正しいですね。
我が国は25日が終わったら全て撤去ですから、どうかと思いますよ。
Commented by ciao66 at 2025-01-06 16:40
明るい光が、冬ではないかのような、菩提樹並木の坂道もいいし、
枝が壁に影を落としているのは、まるで自然の作ったアートのようです!
バラや黄色い野の花も、明るい陽射しで綺麗ですね。
冬のさなかに春を感じるような光景でした!
Commented by katananke05 at 2025-01-06 17:39 x
このプレゼーぺは 一段と精巧で表情なども素晴らしいですね〜
最後の晩餐の絵などではユダが
イエズスから目を逸らし 直視してない構図なので
裏切りという言い伝えは信ぴょう性は 少しありますが、、
キリスト教徒でない人から
キリスト教は 何故にあんな残酷な磔の像を
拝むのか、、と問われ〜
少し答えに 窮しましたが〜
Commented by milletti_naoko at 2025-01-06 19:23
結うさん、こんにちは。聖書に関しては、聖書の中に取り込まれた
文書もあれば、採用されなかった文書もあり、採用された文書の
解釈の仕方もあって、教会の公式な見解のほかに、いろいろな説もあるようです。

このバラは、亡くなった方を偲んで崖の下に作られたバラ園に咲くバラで、
どういうわけか1か月前に訪ねたときにも寒い最中にこのバラと赤いバラが
咲いていました。夫は狂い咲きと言いますが、冬に咲くバラにはけなげさと
ともに気高ささえ感じられるように、わたしも思いました。

映画の内容については、前後しましたが前日の記事に書いてあるんです。

Commented by milletti_naoko at 2025-01-06 19:26
gettengさん、クリスマスはもともとは、冬至になって
以後は日がどんどん長くなっていくことを祝う異教徒の祭り
を引き継いでいるようで、そうすると日本のお正月と通じる
ものが大きいように、わたしは感じているんですよ。
Commented by milletti_naoko at 2025-01-06 22:14
ciao66さん、前回歩いたときに比べて、すでに少し日が長くなったように
感じました。やっぱりお日さまが照っていると暖かいですし、
野の花もバラも太陽につられて咲きはじめたのでしょう。
イタリア中部の低地にもこれから寒波と雪がやってくるという予報が
出ていますが、この日は好天に恵まれてよかったです♪
Commented by getteng at 2025-01-06 22:19
naokoさん
なるほど!
Commented by milletti_naoko at 2025-01-06 22:21
katananke05さん、人形が精巧に作られていて、おっしゃるように
すばらしいですよね。毎年新たに作られるように思う像もある中で、
今回ご紹介した像は、もうずいぶん前から毎年飾られているように
思います。
by milletti_naoko | 2025-01-06 08:01 | Umbria | Comments(9)