イタリア写真草子 ウンブリア在住、日本語教師のイタリア暮らし・旅・語学だより。

元旦は雪の高原駆け抜けて夕日照らす山登り

 元旦は雪を楽しみに、マルケ州の村、ヴィッソを通り、マルケ州側からカステッルッチョの高原を目指して、車で山を登っていきました。



 カステッルッチョの高原を高みに抱くシビッリーニ山脈は、2016年のイタリア中部地震の際に、ノルチャやヴィッソなど、いくつもの村が大きな地震の震源となり、多くの村が今も再建を待っています。そのため、地震以来、かつては冬は除雪が行われていた道も除雪が行われなくなり、雪を見たいと山に向かっても、道に雪が積もっていたり道路が凍結していたりして、途中で引き返さなければいけなかったことが、何度かありました。

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 けれども、今年の元旦は、しばらく前に低地では雨が、山では雪がたくさん降ったものの、その後晴天が続き、元旦は比較的気温が高かったおかげで、道路に雪や凍結が見られる場所はごくわずかでした。

 峠を越えると、まずはシビッリーニ山脈の最高峰、ヴェットーレ山脈が前方に見えてきます。

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 さらに坂道を下っていくと、前方の丘の上にカステッルッチョの村が見えてきます。

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 地震で村全体が倒壊してしまったカステッルッチョは、多くの家がまだ再建を待っているものの、広場や丘に食事ができる店が並び、この日も路傍に駐車する車の長い列ができていました。

 わたしたちは人や車で混雑する中心街を車で通り抜けて、

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一面を雪が覆うカステッルッチョの高原へと、車で坂道を下っていきました。

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 それから、高原の中央を貫く一本道を車で進みました。わたしは朝夫から「教会に行こう」と聞いてそのつもりで家を出たので、雪の高原を歩けるような靴は履いておらず、登山靴もうちに置いてきました。気温がひどく低かったこともあり、夫も「今日は歩きたい気分じゃない」と、朝からそう言っていました。

 道が日陰に入ると、

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気温がマイナス8度になるほど寒かったのです。

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 そこで高原は車で一気に駆け抜けて、ノルチャへと下っていく手前にある峠近くの眺めのいい場所で車を駐車して、雪のシビッリーニ山脈と高原の見晴らしを楽しむことにしました。

 ところが、峠のてっぺん付近は、路傍に雪が積もっていたり凍結したりしていた上に、駐車できそうなところには他の車がすでにあったため、峠のてっぺんは通り過ぎ、

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坂道をしばらく下った先に駐車することになりました。

 上の写真で右手に駐車された車のうち、左から2台目が夫の車です。

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 それから、車を降りて、見晴らしのいい場所へと道路を歩いて登っていきました。この頃には午後4時を過ぎて、日の入りまで40分ほどとなっていたため、影がかなり長くなっています。

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 このとき車道から周囲の山を見ると、輝く太陽に雪もきらめいていました。

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28/7/2024

 先の見晴らしのいい場所から、去年の7月28日には、一面が緑の山と高原が見えました。

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 その日はひどく暑かったので、木陰を歩こうと脇道を行くと、避暑のために訪れた人々の車がたくさん並んでいました。

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1/1/2025

 ところがその道は、冬は日陰になることが多いためでしょう、元旦には雪が高く積もっていて、歩くのさえ難しい状況でした。

 それで、このあとは車に引き返すことにしたのですが、

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このあと歩いて車に戻る途中に、傍らに日当たりがよくて、そのために雪が溶けたところが多く、登りやすそうな山があるのを見て、夫が突然「この山に登ろう」と言って、山を登り始めました。

 そこで、このあとはこちらの記事でも簡単にご紹介したように、山を登り、夕日に美しい雪の山と高原の眺めを楽しんだのですが、その写真はまた次の機会にじっくりご紹介しようと考えています。

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ブログテーマ:年末年始の過ごし方
by milletti_naoko | 2025-01-10 06:55 | Viaggi | Comments(0)