イタリア写真草子 ペルージャ在住、日本語教師のイタリア暮らし・旅・語学だより。

暖かい陽気に野の花咲き花粉に目を腫らし引き返すペルージャ散歩道

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 同僚の先生が日本から戻られて、最近は日の高いうちに授業を終えて、帰宅することができるようになりました。

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Perugia, Umbria 30/1/2025

 沈む夕日と競って歩く必要がなくなったので、朝は息を切らして登る長い急な坂道や階段を、昨日ゆっくりと下りていたら、こちらの猫の君に遭遇しました。

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  すぐに逃げたりはせずに、こちらの様子をじっとうかがっていたのですが、わたしが写真を撮っている間に、近くの家に入ってしまいました。

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 昨日、名詞修飾節の作り方を説明したときに、「人は パソコンで えいがを 見ます」という文を使ったのは、授業の初めにお互いに昨日何をしたか話したときに、わたしが「昨日は授業のプリントを作ったり映画を見たりしました」と切り出して話をしたら、「パソコン」と「映画」の2語の聞き取りに、生徒が苦労していたからです。

 板書の右下にかいたように、昨日は久しぶりに朝から快晴でした。今となっては昨日の天気は確認できないのですが、そういうときは、北風が吹いて雲を吹き払っていることが、ペルージャではよくあります。


 学校では、時々換気のために窓を開けても、教室の窓が南向きだったので花粉症の症状はなかったのですが、昨日はうちに帰ったら、台所で昼食を食べている間にどんどん目のかゆみがひどくなり、とても辛かったです。

 昨日は在宅勤務だった夫が、朝暖かい日差しが差し込むからと、台所の窓を開け放ったのでしょう。台所のすぐ外にはテラスと庭があるのですが、その向こうの道路沿いに大きなイトスギの木が何本も立っているのです。スーパーで買い物をして帰ったら、夫が昼食のしたくを終えようとしているところで、ありがたかったのですけれども。

 けれども幸い、昼食後に他の部屋に移り、目薬を差したら、目のかゆみも治まりました。

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 ところが、それでうかうかといつものペルージャ市民の散歩道、Percorso Verdeにウォーキングに出かけたら、入り口付近にこそイトスギ並木があるものの、約1km先にあるサッカー競技場までは、道沿いの木々は松やオーク、カエデ、ポプラなどの落葉樹なので、花粉症の症状はほとんどなかったのですが、

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上の地図にSで示したサッカー競技場付近から、さらに南へと歩くうちに、少しずつ目がかゆくなり、最後には、かゆみと痛みで目を開けていられないほどになったため、いつもの到達地点である印で示した駐車場の端まで歩かずに引き返しました。

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 この数日は日中暖かいので、道端にはもうヒナギクがちらほらと咲き始め、写真は撮り損ねましたが、タンポポも数輪咲いていて、

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イヌノフグリが咲くところもありました。

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 天気予報で湿度を確認して、晴れていても花粉はそれほど飛ばないだろうと考えて出かけたのですが、イトスギの雄花も、野の花同様に、春めいた天気を感知して、花粉を放出したのでしょう。

 サッカー競技場の手前に、ペルージャ歴史的中心街を一望できるところがあるのですがその駐車場にもイトスギがたくさん並んでいます。

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 サッカースタジアムの前も然りです。

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 この数日に降った雨やあられでできた大きな水たまりに映るイトスギ並木も、

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 サッカー競技場から道路を渡ってすぐのところにあって、

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近づいて観察すると、かたく閉じた雄花も多い中、もう開きかけている雄花もありました。

 イトスギ並木が散歩道の後半、南側に集中している上に、北風が吹いていたために、サッカー競技場から南へ向かってから、症状が悪化したのだと思います。

 帰り道、スタジアムを通り過ぎればイトスギも少ないから大丈夫だろうと思ったのですが、すでに体が花粉に反応していたためか、あまりにも目が痛んで開けられないので、薄目を開いてウォーキングを終えて、帰り道もそうやって運転して帰りました。

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 薬草療法のクロスグリの芽の液は、体に優しいけれども即効性はないので、1か月ほど前から服用していなければいけなかったのに、うっかりして服用せずにいました。

 今日の夕方には雨がちらつき、来週の火曜日以降には再び寒波が襲って、最低気温が零度、氷点下となる日々が戻ってくるようなのですが、明日からしばらくは晴れた日が続くようですので、花粉症対策に気をつけたいと思います。

 ずいぶん前にイタリアの記事に、午前10時から午後4時頃までは花粉の飛散量が多いので、できるだけ外出や窓を開けるのを控えるとよいとあるのを見て、その時間帯を避けてウォーキングをしていたのですが、昨年だったか日本の記事で、朝方と夕方は花粉が大気中から地面へと下りてくるので、その頃の外出や窓を開けての換気を避けた方がよいという記事を読みました。

 それもあって昨日は、まあ午後6時20分からうちに個人授業の生徒さんが来たためでもあるのですが、昼食後まだ日の高いときに歩いたのですが、イタリアではひょっとして、花粉はやはり日が傾いてからの方が少ないのか、その頃の方が花粉症に苦しまずに歩けるのかどうか、時間があるときにまた調べてみたいと思います。

 今日は1日同僚の先生が授業を担当してくださるので、こうしてうちにいて記事を書くことができます。掃除も洗濯も学校の文書作成も昨夜のうちに終えなければならず、それで昨日は慌ただしかったのですが、おかげで今朝は一息つくことができて、ありがたいです。

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Bel tempo, fiorite le margherite,
però volano anche i pollini dei cipressi...
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Commented by getteng at 2025-02-01 08:24
naokoさん
日本も今週は花粉が多いとかで、もう身構えております。
老生は通年性アレルギ-性鼻炎なので、この季節だけではないのです(´;ω;`)ウッ…
Commented by milletti_naoko at 2025-02-02 06:35
gettengさん、なんとそれはお辛いですね。
どうかくれぐれもお大事にお過ごしくださいませ。
Commented by nonkonogoro at 2025-02-03 22:00
夫も花粉症ですが
今は市販でもアレルギー用の目薬があるので
それを使用したら だいぶ楽なようです。
花粉症用のメガネ~とかは 効果ないのかな?

私は 軽く鼻水が出る程度です。

糸杉 素敵な形ですが
花粉症の方には この時期大敵ですね。。。



Commented by milletti_naoko at 2025-02-05 02:00
のんさん、なんと花粉症用のメガネもあるんですね!
ステロイドを利用した点眼薬を、日本に住んでいた頃は
わたしも利用していたのですが、もう10年以上、ステロイド
なしに対処するべく、薬草・食事療法を続けています。
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by milletti_naoko | 2025-01-31 18:54 | Fiori Piante Animali | Comments(4)