イタリア写真草子 ウンブリア在住、日本語教師のイタリア暮らし・旅・語学だより。

凛とした裸木きれいでもミモザ咲きつつあり春遠からぬオルヴィエート

 ローマ通りの菩提樹並木がきっぱりとすべての葉を落とし、オルヴィエートの中心街を頂く崖に投げかけています。

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Orvieto (TR), Umbria 1/2/2025

 昨日は、こんなふうに凛と立つ裸木がきれいだなあと思いながら、ローマ通りに出て、並木の下を歩きました。

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 昨日も、オルヴィエート郊外のお気に入りの日本料理店、Ristorante Giapponese Nihoriで、おいしい寿司と刺身を食べてから、オルヴィエートへと向かいました。寿司と刺身の盛り合わせには、ウナギとタコもあったのですが、タコが苦手であらかじめ注文の際にお願いしていたので、給仕の人に頼んで変えてもらったら、ウナギも姿を消していました。わたしはウナギも好きではないので、ありがたくはあったのですけれども。

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↑ オルヴィエートの町の観光案内看板地図の写真に、わたしが書き込んでいます

 崖下周遊コース(Anello della Rupe)の北半分は、午後は日陰になりがちです。特に北から東へと歩く道は、森の中のように木々も多く砂利道があり、雨の多い秋から冬にかけては足が滑ったり泥がちになったりする箇所もあります。

 そこで昨日は、崖の上の東の端にあるアルボルノス城塞(Fortezza Albornoz、上の地図でピンクのまるで囲んだところからの見晴らしを楽しんでから、崖下を西の端まで半周だけしてから、先の菩提樹並木のあるローマ通りへと登り、それから歴史的中心街へと入りました。

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 いつもは上の写真で右手に見える大きな門の上から風景を見渡すことが多いのですが、

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昨日はこんなふうに、いつもくぐる二つの門が見えるところまで、城塞の中を歩きました。

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 遠くに小さくではありますが、先日訪ねた雪のシビッリーニ山脈が、青い山の向こうに見えて、うれしかったです。

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 風景はまだ冬枯れの風情ですが、城塞近くに建つ家では、ミモザの花がもう咲き始めています。

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このあと、崖下へと下ってコースを歩いていたら、先のミモザの木が、上の写真中央のほぼ上、わたしが歩く道から崖の上に見えました。

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 さらに歩いてから後ろをふり返ると、アルボルノス城塞の門が見えて、水たまりにもその姿が映っています。

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 丸裸の木々が多いものの、この最近暖かい日が続いたために、崖下には緑の草が茂り、わずかではありますが、菜の花も咲いていました。

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 ホテルとなっていた元修道院の建物は、こちらのページを見ると、今も売りに出されているようです。

 この写真でも手前の葦や木々は枯れて冬の風情ですが、その向こうの麦畑は芽が育って緑色になっています。

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 前日の雨のおかげで花粉も飛ばずありがたいと思っていたら、半周を終えて、崖の西の端が近づいた頃から、目がかゆみを感じるようになりました。

 日当たりがいいために、まるで夏であるかのように茂っているイラクサの花粉のためかと思ったのですが、

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菩提樹並木のあるローマ通りへと上ってから見下ろすと、わたしが歩いていたコースの前方や周囲にイトスギ並木が多かったので、犯人はイトスギ花粉だったのかもしれません。

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 西の端付近は、日当たりがいいためか、こんなふうにタンポポによく似た花も咲いていましたし、

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ローマ通りへと上っていく坂道からは、崖上のミモザに咲き始めた黄色い花も見えました。

 あまりにも早く花が咲きすぎる、来週になってまた気温が急に下がったら花の芽が凍ってしまいはしないかと、夫が心配していますが、オルヴィエートはペルージャよりかなり南にあるので、そこまで気温が下がらないように願っています。

 冬の最中ではありますが春もそう遠くない、オルヴィエートの散歩道は、そんなふうに感じさせてくれました。

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Commented by katananke05 at 2025-02-02 21:38 x
本当に美しい散歩道です〜
季節季節に咲く野の花も可憐で 可愛いし、、 素敵です〜
最初の黄色の花、、なの花みたいですね〜
いま わたしは食用菜の花が大好きで ほとんど毎日食べてますよ〜
ちょっとほろ苦くて パスタにも入れたり からし和えにしたり今度天ぷらにもしてみようと、、
旬のものなので堪能したいです〜
Commented by milletti_naoko at 2025-02-03 01:48
katananke05さん、ありがとうございます。
おそらく西洋アブラナだと思うのですが、広義では
この花も菜の花と呼べるらしいので、ここでは
そう呼びました。

いいですね。こちらでもcime di rapeと言って
花を摘んで食べる野菜があるのですが、イタリアから
日本に仕事で行った生徒が、奥さんとよく似ているねと
言いながら菜の花を日本で摘んで、うちで料理して食べた
と後から聞きました。

こちらの春の旬の味と言えば野生のアスパラガス。
まだしばらく待つ必要がありそうです。
Commented by 3740s at 2025-02-03 10:07
おはようございます。

日本では見ることできない風景をパソコン前にて見学しています。

茶色の崖がむき出し、崖下の細く長い道は日本と大きく違う場所です。

空気感は何となく感じる次第です。(喜)
Commented by katananke05 at 2025-02-03 10:27 x
菜の花を食べるといっても主に
花そのものでなくて
まだ蕾の時の 蕾と茎とついてる葉っぱを 食するのですよ〜
もちろん 花になっても食べられますけどね〜
Commented by cenepaseri at 2025-02-03 10:50
ヨーロッパの春は早いですね〜
もうミモザやタンポポが咲いているのですね。
いいな〜一足早い春を実感致しました。
Commented by ririrouzu at 2025-02-03 11:42
花が咲く姿が見えると。春が近づいている感じを受けますが自然界の姿はわかりませんね
Commented by getteng at 2025-02-03 17:30
naokoさん
古都の城塞都市っていいですね。
ここに住める方って特権階級ですか?
Commented by ciao66 at 2025-02-03 19:10
寒い中にミモザの花を見かけると、
ぱっと明るい色で嬉しくなりますね!
花粉が飛ぶのは歓迎できませんが、
そろそろ光の春の訪れでしょう!


Commented by milletti_naoko at 2025-02-05 02:05
3740sさん、こんにちは。断崖の上に建つオルヴィエートの町と
その崖下は、イタリアの中でも独特だと思います。
冬は雨が多いので、崖の色が若干濃いように感じますが、その崖に
花が色を添え始めました。
Commented by milletti_naoko at 2025-02-05 02:10
katananke05さん、ありがとうございます。
cime di rapeもおんなじで、主につぼみがつく
葉と茎を食べるんですよ。
Commented by milletti_naoko at 2025-02-05 02:12
ぱせりさん、この頃は日中暖かい日が続いていたので、
野の花も木の花もこうして早く準備を始めたのでしょう。
見られて、うれしかったです。

北風が吹き続けて、また明日は最低気温が
0度と低くなり、寒い日が以後続くようなので、
どうか芽が凍ってしまいませんように。
Commented by milletti_naoko at 2025-02-05 02:19
ririrouzuさん、まさにおっしゃるとおりで、
しばらくペルージャも寒波の中にある模様です。
Commented by milletti_naoko at 2025-02-05 02:22
gettengさん、いえいえ、そんなことは決してありません。
城塞のある古都って、そう言えば、イタリアには多いんですよ。
Commented by milletti_naoko at 2025-02-05 02:24
ciao66さん、そうなんです。冬枯れの風景の中、
花を見つけるとうれしくなります。

激しい北風が吹いて明日はまた0度となるそうなのですが、
春遠からじ、春を待って冬に耐えましょう。
by milletti_naoko | 2025-02-02 19:01 | Umbria | Comments(14)