イタリア写真草子 ペルージャ在住、日本語教師のイタリア暮らし・旅・語学だより。

夫作るいちごケーキ パオリーニ勝って大坂なおみを称賛 夜はピザ屋へ

 昨日の日曜日の大家族の昼食でのデザートには、夫がいちごをたっぷり使ってケーキを作りました。

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 ナイフで切り分けたいちごに砂糖とレモンの果汁をかけてできたいちごの果汁を、溶かしたホワイトチョコレートと混ぜ合わせて、ケーキを包んでいます。2週間前にわたしがミモザケーキを作ったときと同様に、ウンブリア伝統のリングケーキ、トルコロを焼いて、土台としています。

 2段に切り分けたケーキの下の層の上には、溶かしたブラックチョコレートを塗り、その上にレモンと砂糖をかけておいたいちごを載せています。ホワイトチョコレートの部分はいちごの果汁でピンクにはなっているけれども、ホワイトチョコレートの味と甘さが強くて、思ったほどいちごの味がしないと夫は言うのですが、とてもおいしいと皆に好評で、おいしいです。

 イタリアのジャスミン・パオリーニ選手と日本の大坂なおみ選手の対戦は、イタリア時間で午後4時に始まりました。今朝は「今日は昼食は職場で食べるから、夕方会おう」と言って家を出た夫が、昼前になって「昼食に家に帰ることにした」と言うので、わたしはてっきり午後4時からの試合を観戦するためだと思っていました。

 ところが、帰って昼食を食べながら、「うちでいっしょに観戦したら、二人とも落ち着いて楽しめないだろうし、今日はいい天気だから山の家に行って農作業をする」と言うではありませんか。試合が午後4時という早い時間から始まることを知らなかったのも、そう決めた理由ではあったようです。一方、わたしは、夫もいっしょに食事をするとなると昼食のしたくや片づけに時間がかかり、洗濯物も干さねばならず、ウォーキングに出かけるのが遅くなったため、試合を観戦できたのは、午後4時50分頃からでした。



 イタリアのテニスチャンネル、Supertennisの解説者の言葉によると、その第1セットの初めは二人とも自分なりに調子をつかむのに苦労をしたようなのですが、その後はどちらも時にミスを重ねつつもみごとないい試合を見せてくれました。わたしもはらはらしながら、最後の最後まで大坂なおみ選手の逆転に期待しながら、そして、ジャスミン・パオリーニ選手のねばり強さと底力に感心しながら、試合を見ました。大坂なおみ選手の惜敗は残念でしたが、Supertennisの解説者も、落ち着きも力量、そしてプレーの正確さと着実さがすばらしいと称え、再び上位へとのぼりつつある実力ある選手であると言い、バプティスト選手との対戦のときにはあまり言わなかった「元世界ナンバーワン」(ex campionessa、ex numero uno al mondo)という言葉を、今日は大坂なおみ選手を評する言葉として何度も使っていました。

 上に引用した記事ではジャスミン選手も、「テレビで見たことしかなかった大坂なおみ選手は、粘り強く戦い抜くすばらしい選手で、勝つことができて満足しています。そうして、そういうすばらしい選手を相手に試合をすることができてうれしいです。」と語っています。

 試合が終わってまもなく帰宅した夫は、試合結果を車内で聞いたラジオニュースで知ったそうです。

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 先週水曜日に湖畔で食べたピザが今ひとつだったためか、それとも畑仕事で疲れたからか、「ピザを食べに行こうよ」と夫が言うので、今度は最近ピザがおいしいからと行くようになったコルチャーノのAl Battibeccoに行きました。

 ケーキを食べてカロリーをすでに摂りすぎていたものの、今日は筋トレもウォーキングもしたからかおなかがすいていたため、わたしは鶏の胸肉のグリル焼きとローストポテトを注文しました。夫はピザを食べておいしいと満足していたのですが、山から帰宅してすぐにケーキを一切れ食べた上に、この店はパンもおいしいからと、ピザが来る前にパンやグリッシーニも味見をしたため、夫には珍しいことに、ピザをすべて食べきれず、わずかですが残していました。

 どういうわけか、今日はわたしの料理が運ばれてくるまでに時間がかかり、それで、その間に空腹を紛らわそうと、夫といっしょにパンやグリッシーニも食べました。運ばれてきた鶏の胸肉にはサラダも少し添えられていて、ローストポテトの量があまりにも多いので、これはポテトは注文しない方が良かったかと思ったのですが、油と風味の効いたローストポテトは、さっぱりとした鶏胸肉と相性もよく、結局難なく食べ終えることができました。

 もし大坂なおみ選手が勝っていても、こんなふうに二人で穏やかに食事ができていたかどうか、それは知るよしもありません。食事中、夫は今夜のマッテーオ・ベッレッティーニ選手の試合を気にしていました。わたしも、まだ女子ダブルスの加藤選手の応援が残っていますし、これからは大坂なおみ選手の分も、マイアミ・オープンでは、女子シングルはパオリーニ選手を応援します。

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ブログテーマ:旬を食べる:春
Commented by ciao66 at 2025-03-26 10:12
いちごをたっぷり使ったケーキ、美味しそうです♪
カロリーは気にせずに食べてしまいそうですね!
テニスの応援する選手が違っても、二人で穏やかに食事ができて良かったですね!
逆の結果ならそうではなかったかも、というところを考えると、微妙では有りますが・・・
まだテニス観戦の楽しみが続きますね!
Commented by meife-no-shiawase at 2025-03-26 10:57
ご主人のいちごケーキ、とてもおいしそうですね!
いちごの果汁とホワイトチョコレートの組み合わせ、
彩りも美しくて、見た目もそうですが、味もかなり凝っていて
とーっても美味しいのだろうな~私も食べたみたいです♡

今回の試合は観ていないのですが、
なおこさんの記事から緊張感ある展開が伝わってきました。
日本の選手が海外の選手から称賛されているのを読むと、
日本人としてやっぱり嬉しくなりますね。

そして何より、ご主人様は本当にお優しい方だなと感じました。
テニス観戦が大好きなのに、気まずい空気になるくらいなら…
とあえて一緒に観ることを選ばなかったんだろうなと思うと、
あたたかい気持ちになります。

なおこさんが一緒にイタリアの選手を応援して、今度は盛り上がるといいですね!
Commented by milletti_naoko at 2025-03-26 20:23
ciao66さん、ケーキ、とてもおいしいです。
カロリーを気にしつつ、少しずつ楽しんでいます。
加藤/ブクサ組の準決勝進出が決まりました。昨日の試合は
イタリアでは放映されなかったのですが、土曜は見られる時間帯に
放映がありますように。
Commented by milletti_naoko at 2025-03-26 20:36
メイフェさん、そうなんです。いちご果汁とホワイトチョコレートの部分と
ブラックチョコレートの部分をいっしょに食べると、懐かしいアポロのイチゴ
チョコの味がしたのもおもしろかったです。

大坂なおみ選手のプレイは、バプティスト選手との試合のときは、時にミスが
目立ったのですが、パオリーニ選手との対戦では、お互いに粘り強く打ち返し、
すばらしいプレイを何度も見せてくれて、イタリアの解説者も感嘆していました。
試合を見て、パオリーニ選手や解説者の賛辞を聞いて、とてもうれしかったです。

夫は優しいからというより、天気がいいので家にいるより農作業に励みたいという
気持ちもあったかもしれませんが、おかげで夫に気兼ねせずに応援することができました。
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by milletti_naoko | 2025-03-25 07:00 | Gastronomia | Comments(4)