歩くも楽し 音声ガイド付バスツアーも便利 アッシジ観光

　火曜日は、久しぶりにアッシジ（Assisi）の丘の上に建つ大城塞（Rocca Maggiore）まで登って、

Assisi (PG), Umbria 25/3/2025. 17:42
見晴らしを楽しんだのですが、そのときには雲間から差す光が、緑の野ばかりではなく、大聖堂にも、そして城塞やその前の広場にも降り注いでいました。

　この日は大城塞前を通りかかったときに、
17:34
以前にはなかった案内看板ができていました。

　そうして、その案内看板を見て、現在ではアッシジの町を周遊できるミニ観光バスツアー、Assisi Serafica Bellezza Eco Tourがあって、イタリア語・英語・フランス語・ドイツ語・スペイン語の５言語の音声ガイドがあり、説明を聞きながらバスでのドライブを楽しみ、歩いて町の見どころを訪ねることができるようになったことを知りました。

　乗ったり降りたりできる停留所は、①コムーネ広場（Piazza del Comune）、②大城塞（Rocca Maggiore）、③サン・ピエートロ広場（Piazza San Pietro）の三つです。上の地図に写真で示された見どころの数に比べるとはるかに少ないのですが、
Assisi (PG), Umbria 17/4/2011
③のサン・ピエートロ広場は、アッシジ入り口にある大きな有料駐車場やバスの停留所、上の写真で左手に見える聖フランチェスコ大聖堂に近く、ほぼ同じ高さにあります。一方、②のコムーネ広場は、③からかなり坂道や階段を上った高みにあり、写真で左手に見える教会などを訪ねやすい場所にあります。そうして、②の大城塞はかなり高い位置にあります。
　わたしはアッシジの大聖堂や主な教会、通りはすでに何度も訪ねたことがあるので、火曜日は時間がなかったこともあり、あまり立ち止まらずにどんどん城塞へと登っていきましたが、初めて観光で訪問される場合には、聖フランチェスコ大聖堂だけでも、上部と下部に分かれた二つの教会があり、内部が広い上に見るべき絵画なども多いため、訪ねるためにかなり歩くことになります。ですから、長い距離や坂道を歩くのは難しいという方ばかりではなく、時間がない中で、大城塞も訪ねてパノラマを楽しみたいという方にも、この周遊バスは便利ではないかと思います。
25/3/2025 17:44
　このバスの周遊券には、さらに大城塞、フォロ・ロマーノ、市立美術館の入場料も含まれています。ちなみに、周遊バスの大人料金は１５ユーロで、この三つの単独の入場券はそれぞれ６ユーロ、５ユーロ、３ユーロで、共通入場券は９ユーロとなっています。
　アッシジに半日、あるいは１日しか滞在しない場合は、大聖堂など他に訪ねるべき場所が多いので、大城塞まで行ったり、こうしたあまり知られていない見どころを訪ねたりするのは難しいと思うのですが、どの場所も観光した人の評価は高いようですから、時間が許せばぜひ訪ねてみてください。
　わたしも今回調べてみて、上の三つはどこも入ったことがない上に、他にもいつか行きたいと思いつつ訪ねていない場所があり、音声ガイドでどんな案内があるかも興味深いので、いつか周遊バスを利用してみたいと考えています。ただし、今回写真を写したバスの案内看板と、このアッシジバス周遊ツアーのサイトでは、サービス内容に違いがあって、案内看板ではバスは１０時から１８時までで便数が少なく、切符１枚につき乗ったり降りたりして１周だけすることが可能とあるのに、サイトには、バスの便は１０時から１８時半まで２０〜４０分ごとに出ていて、バスが運行している間は、１枚の切符で何度でも乗り降りできるとあります。これはおそらく、もっと日が長くなって観光客がさらに増えれば、サイトに出ているように便数も増やし、何度も乗り降りできるようにしようと業者が考えているのだと思います。夏に入って好きなだけ乗り降りできるようになってから利用するか、それとも人が少ない今の時期に利用するかは、また考えて決めるつもりでいます。
25/3/2025 16:49
　ちなみに、ペルージャからアッシジへのバスや、サンタ・マリーア・デッリ・アンジェリ教会の近くにあるアッシジ鉄道駅からのバスが到着するバス停は、上の写真で左手に見える有料駐車場内にあります。
　ここは聖フランチェスコ大聖堂に近いため、公共の交通機関を利用する場合も、車で行く場合も便利だからでしょう、ウンブリア州の企業が日本から来たお客さんにアッシジを案内する際に通訳として同行したときには、この駐車場に車を駐車していましたし、買い物や食事のための同行通訳をしたお客さんは、上の写真で右手に見える門を入ってすぐのところにあるホテルに宿泊されていました。車椅子を利用されるお客さんがタクシーでご家族とアッシジを訪ねられる際に、やはり同行通訳を務めたこともあるのですが、そのとき、車椅子の方が利用されるタクシーであれば中心街にも乗り入れられることを知って驚きました。聖フランチェスコのふるさとであるアッシジは、町も皆の幸せや便利、環境や平和を大切にしているためでしょう、先のアッシジ周遊バスツアーの説明には「運動障害のある方にも利用しやすくなっています」と書かれていて、身体に障害があって介助が必要な方は無料とあります。
18:19
　先の広い駐車場の前にある門を入って少し歩くと、右手に観光バスツアーの三つ目の停留所であるサン・ピエートロ広場があります。撮影時刻が遅いのは、夕雲がきれいだからと、帰り道にだけ写真を撮ったためです。

　２０２２年１月に、東方三博士の礼拝の絵が映し出され、その像も設置されていたのは、このサン・ピエートロ広場でした。

17:10
　一つ目の停留所、コムーネ広場はこちらです。今こう書いていて、観光客が少ない今は、ひょっとしたら出発はここでないといけないのかもしれないという気がしてきました。わたしはこの日、サン・ピエートロ広場からコムーネ広場まで約２０分で歩いています。観光周遊バスツアーでも２０分かかるのは、バスが通れる道は限られているため、そして、いろいろな名所のガイドも聞きながらの移動であるためだと思います。
17:36
　一方、二つ目の停留所である大城塞には、わたしはコムーネを出てから約２５分後に到着していて、バスよりも若干時間がかかっています。
17:21
　それはきっとこんなふうに、あちこちですてきだなと思う風景を見つけては、
17:30
立ち止まって撮影していたためでしょう。
17:48
　火曜日はわたし一人で歩いたので、これまで夫と歩いたことのない道も歩くことができました。また同じ道でも季節や天気によって見え方が違うので、歩くのが楽しかったです。
LINK- Asisi Serafica Bellezza - Itinerari in bus / 音声ガイド付バスツアー情報
- Assisi Serafica Bellezza - Itinerari a piedi / 音声ガイド付ウォーキングツアー情報

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