花彩る春のペルージャ 天気予報はずれて厳寒戻りませぬよう

４月４日の天気と同じ天気が、その後４０日間続く

Quarto aprilante, quaranta dì durante

というイタリア語のことわざを教わったのは、わたしがイタリアで暮らし始めた２００２年４月から半年間住んだマルケ州の小さな村、ウルバーニアだったように覚えています。

　村で半年通ったイタリア語学校の授業で学んだかもしれないのですが、村の友人たちが教えてくれたように覚えています。ちなみに、こちらの辞書サイトによると、ことわざをQuartoの代わりにTerzoで始めて、「４月３日の天気は、その後似たような天気が４０日間続く」とする人や地域もあるそうです。

　「４月４日（あるいは３日）に雨が降れば、その後４０日間は雨、晴れならその後４０日間は晴れになる」ということで、要するに以後の天気は４月４日あるいは３日の天気次第ということなのですが、それでは今年のペルージャのその４月４日の天気はどうかと見てみると、

https://www.ilmeteo.it/meteo/perugia

相も変わらず北西の風が吹き続けるために朝晩は気温が下がるものの、天気がいいので日が差して、日中の気温が高くなるとのことです。
　もしそういう天気が続けばありがたいのですが、ところが、ご覧のように、来週の初めに、なんと最低気温が氷点下となる予報が２日も続けて出ています。
　すでに芽が出た植物や咲いた花の実が、このまま元気で育っていけるように、どうかそこまで気温が下がってしまうことのありませんように。
　参考までに、去年の今頃はどんな天気だったかと、写真を見ると、
Monti Sibillini 30/3/2024
シビッリーニ山脈では、高峰の高みには雪が残るものの、クロッカスの花が咲き、
Perugia, Umbria 2/4/2024
テッツィオ山の山の家から、友人たちと近くの野山を歩くと、自生の蘭が咲いていて、
3/4/2024
翌朝は山の家の２階の窓から、こんなにも美しい朝焼けを見ることができました。
Orvieto (TR), Umbria 6/4/2024
　オルヴィエートでは、崖下に緑が増えて、ひなげしがそこかしこに咲き始め、

藤の花もきれいでした。
Perugia, Umbria 7/4/2024
　いつものペルージャの市民の散歩道では、八重桜も

かわいらしい花が増えていっていました。
　今年は今日久しぶりに歩くと、この同じ八重桜の最初の花が、一つ、ふたつと開き始めたところでした。今日はカメラを持たずに歩いたのですが、おととい、うちの近所を５kmほど歩くと、
Perugia, Umbria 30/3/2025
日当たりのいいところでは、もうボラジの花が咲き始め、

道端にはキンポウゲなど、

色とりどりの花が咲いていました。

　イタリアの在来種の白い桜の花も、今が花盛りです。この花も白いのですが、夕日の光にこんなふうに染まっていました。
　こうして写真を眺めていると、また行きたいところがいろいろと出てきました。野の花や植物のためにも農作物のためにも、どうか氷点下となるほどの寒い日が戻ってきませんように。

↓　記事がいいなと思ったら、ランキング応援のクリックを♪