イタリア写真草子 ペルージャ在住、日本語教師のイタリア暮らし・旅・語学だより。

清流を渡り野の花愛でて登るネローネ山

 今日はオルヴィエートに行くつもりが、朝友人たちから電話があって、マルケ州の山中にある村、ピオッビコ(Piobbico)で待ち合わせ、

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Piobbico (PU), Marche 5/4/2025

村を流れる清流を眺めながら昼食のパニーノを食べてから、

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すぐ上の写真で向こうにそびえるネローネ山(Monte Nerone、1525m)を登ることとなりました。わたしたちの方が先に着いたので、観光案内所で登山地図について尋ねていたら、友人から電話があり、「分かりやすい道だから地図は必要ない」と言います。

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 友人から目的地を聞き、そのBalza Forataへの道が分かる地図を観光案内所で尋ねると、見せてくれた地図が上のような大ざっぱなものだったので、友人の言うように買う必要はないと判断し、参考までに壁に張ってあった地図の一部をカメラで撮影しておきました。

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13:54

 こちらの教会、Santuario di Santa Maria in Val d'Abissoの駐車場に車を置いて、トレッキングコースを登っていきます。

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14:05

 渓谷を川を遡るように登っていき、時々川を渡りました。

 教会を出発してしばらくは、春咲きのシクラメンやミスミソウを時々見かけたのですが、

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14:19

今日あちこちに一面に咲いていてきれいだったのは、ピンクのアネモネの花です。

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14:20

 かなり急な登り道が思いがけず続いたので、登るのが大変でした。前方に見える岩壁の形にご注目ください。

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 来た道をふり返ると、奥の方にピオッビコの町並みが見えます。

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15:01

 スミレやプリムラもあちこちに咲いていました。花に励まされながら、登っていきます。

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15:06

 行く方向やトレッキングコースの番号がはっきり分かる案内がほとんどなかったのですが、ここには、Balza Forataと目的地が記された道しるべがあります。ここでもまた川を渡り、左手に見える滝をしばらく眺めてから、さらに山を登っていきます。

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15:14

 右手前方に見える岩の左手に、白い月が見えます。左手下方に見える岩は、1時間前に前方に見えていた岩ではないかと思うのですが、また時間のあるときに調べてみたいと思います。

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15:25

 かつて別の友人たちといっしょに、他の道から登ったことのあるフランコが、目的地がどのあたりにあるかを説明しています。このあたりですれ違った、すでに目的地に到達して下山中のグループに尋ねたら、あと30分ほどでたどり着けるはずだと言います。

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15:36

 こんなふうに月が見えて、きれいです。

 このあとしばらくさらに山を登り、再び川を渡り、対岸へと川をさらに渡るために、急斜面を下りました。

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15:47

 ところが、綱を手に向こう岸へと渡らなければいけない上に、濡れて黒く見える細い岩の上を、やはり綱を手に長い間進んでいき、

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15:50

それからさらに、上へと登っていかなければいけないようです。

 ここまでですでに4、500mの標高差を登ってきて、疲れてもいたため、今日はここで引き返すことにして、山を下りました。それでも、約5.5kmを2時間半かけて歩き、600kcalを消費し、予想以上の運動となり、フランコはまだまだ元気そうでしたが、わたしたち3人はすっかり疲れ果ててしまっていました。

 思いがけず厳しい登山をすることになり大変でしたが、久しぶりに友人たちに会い、清流の美しいピオッビコを久しぶりに訪ね、花と風景を楽しみながら山を歩くことができて、よかったです。


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Straimpegnativo ma bello salire il Monte Nerone
risalendo e attraversando il torrente tra i fiori
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Commented by getteng at 2025-04-06 19:14
naokoさん
再登頂は近々やるのですか?
しかし、貴姉もなかなかの健脚ですね。
老生なんて、今日広島港まで約1万歩歩きましたが、脚の疲れがひどく、帰りは途中まで電車に乗りました。
Commented by katananke05@ at 2025-04-07 20:59
修道院がちょっと高いところにあるにしても そこからあまり道が整備してないような1500メートルの山に登るのは大変ですね〜
トレッキングがお好きな友人がおられ 一緒に行けるのは 楽しいですね〜
わたしも もう一度2000メートルくらいの山に登りたいけど
、もう夫は無理だわ〜 残念です〜
Commented by milletti_naoko at 2025-04-15 22:49
gettengさん、再び登るとしてもおそらくこの秋以降になると思います。
一万歩も歩かれて遠出をされたとは、かなり歩かれましたね!
Commented by milletti_naoko at 2025-04-15 22:54
katananke05さん、どこを通っていいのか分かりにくい道で、
やはり登山地図が必要だったなあと思いましたが、買っていたとしても、
おそらく皆についていくのに必死で、地図を広げるひまがなかったことでしょう。
この山は実は、かなり標高の高いところまで登れる車道もあるんですよ。
by milletti_naoko | 2025-04-06 07:04 | Viaggi | Comments(4)