イタリア写真草子 ペルージャ在住、日本語教師のイタリア暮らし・旅・語学だより。

夏の夕日美しいクッコ山目指すテンプル騎士団の巡礼路

 クッコ山(Monte Cucco)はペルージャの北東約60kmに位置する、緑の豊かな山です。ペルージャから車で約1時間、標高1565mで、かなりの高みまで車でアスファルトの道を登っていけるため、夏の暑いときは、時々涼を求めてクッコ山に出かけて、

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Monte Cucco, Umbria 6/7/2024

夕日を見送っています。

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 途中からは砂利道を登るのですが、その道の右手はすぐ下が崖のようになっています。悪路なので高所恐怖症のわたしは助手席に座っているのがこわくもあり、また歩くと風景や野の花をじっくり眺められることもあって、最近では、わたしは歩いて登っていっています。

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 この日の夕日は、わたしが夫が車をとめた高い位置にたどり着く前に、山の端の向こう、雲の間に沈んでいきましたが、

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それでも、夕日の光と茜色に染まる空がきれいでした。

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20:42

 クッコ山の夕日もきっと季節を通して美しいと思うのですが、秋から春にかけては日が沈むのが早く、標高が高くて寒いために、クッコ山から夕日を見たことがありません。

 逆に夏は日の入りが遅いために、夕日を見送って山を下ると午後9時頃となり、それから夕食を食べてペルージャに戻ると午後10時を過ぎていたりすることもあって、

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Perugia, Umbria 22:13

気づいたら、この日のクッコ山の夕景については書かずじまいでいました。

 今日突然、このクッコ山のお話をするのは、昨夕Rai3の番組、Geo Geoで、このクッコ山へと歩いていくテンプル騎士団の巡礼路、Cammino dei Templari a Monte Cuccoの紹介があったからです。

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https://www.camminotemplarimontecucco.com

 クッコ山自然公園にかつてテンプル騎士団の拠点が二つあり、その活動が終わりを告げることとなった宗教裁判が行われたのがグッビオであったことから、この巡礼路ではグッビオからクッコ山を目指します。

 上のリンク先にある巡礼路紹介の動画には、巡礼地となる町や村の画像があるだけです。一方、1日目の行程を紹介する動画では、最初にこの巡礼路についての簡単な紹介があり、そのあと、巡礼で通る道が映し出されます。その巡礼路を見ると、グッビオを出て最初の宿泊地であるコスタッチャーロまでは、時折建物はあるものの、ほぼ緑の中を風景を楽しみながら歩いていく道となっています。



 昨年6月にいっしょに長距離周遊トレッキングコース、Via dei Tusciを歩いた友人たちと、今年も同じ頃に巡礼、あるいは長距離トレッキングを予定しているため、それで、昨夕は夫と二人、興味を持って番組を見ました。ちなみに、この昨年わたしたちが歩いたコースを、わたしの日本語の生徒たちは今年11月にパリのいとこたちと4人で歩く予定で、もうすべて宿も押さえたそうです。

 テンプル騎士団については、夫も以前から関心を持っていて、数年前にペルージャのゆかりの教会をいっしょに訪ねたことがあります。

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Gubbio (PG), Umbria 2/10/2015

 また、わたしもグッビオ(Gubbio)で開催される中世祭り(Festival del Medioevo)で、

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1/10/2015

2015年にテンプル騎士団についての講演を聴いたり(詳しくはこちらの記事)、

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28/9/2018

2018年に、Il mondo dei Templari「テンプル騎士団の世界」と題する展示を夫といっしょに見たりしたこともあり、興味があります。

 というわけで、このクッコ山を目指して歩くテンプル騎士団の巡礼路を、今年歩くことができるかどうか、それはまだ分かりませんが、いつか歩くことができたらいいなと考えています。

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Commented by koito_hari616 at 2025-04-08 21:34
こんにちは

確か高校の時に世界史で習ったような「テンプル騎士団」名前だけ出てきたと思うような
曖昧な記憶だけど頭の片隅に残っていました
とても興味が有るのでもう一度ネットでも読んでみようと思います♪
Commented by PochiPochi-2-s at 2025-04-09 06:42
美しい夕陽ですね!
見せていただいてありがとうございます♪

テンプル騎士団。
久しぶりにこの言葉を聞きました。
十字軍、マルタ島などを思い出しました。
確か一時流行った「ダ・ヴィンチコード」にもでてきたような。
Commented by getteng at 2025-04-09 20:29
naokoさん
昨日、さしぶりに宮島に行きました。
イタリアの国旗を持ったガイドさんを見かけましたよ。
外国人観光客で賑わっていました。
インド系がずいぶん多かったです。
あと、リトアニアからも。
リトアニアのガイド曰く、原爆資料館には誰も入りたくないと拒否された由です。
Commented by ciao66 at 2025-04-14 08:17
茜色に染まる空とシルエットになった山影がいい感じで撮れましたね!
昔に思いを馳せまがら、テンプル騎士団の巡礼路を歩くというのは、私もしてみたい気がします。
きっとワクワクするような体験でしょう。今年も行けるといいですね♪

Commented by milletti_naoko at 2025-04-15 23:00
結うさん、こんにちは。興味を持ってくださってありがとうございます。
わたしもテンプル騎士団については、以前から夫が関心があっていろんな
催しに参加しているのですが、最近読んでいたフェデリーコ2世の人生を語る
本にも頻出するので、なおさら興味深く感じています。
Commented by milletti_naoko at 2025-04-15 23:03
PochiPochi-2-sさん、こちらこそコメントをありがとうございます。
クッコ山のかつて載せていなかった写真をといろいろ探してみて
選んだ写真なので、お言葉ありがたいです。
十字軍や騎士団が登場する映画も時々ありますよね。
Commented by milletti_naoko at 2025-04-15 23:17
gettengさん、わたしもぜひいつか広島で原爆資料館と宮島を
訪ねたいと考えています。世界中から多くの方が来られているのですね。

日本を旅行したと学校の校長先生から聞いてどこを訪ねたかおうかがいしたら、
広島と原爆資料館について真っ先に挙げられていました。
Commented by milletti_naoko at 2025-04-15 23:20
ciao66さん、ありがとうございます。
尾根道がかなり長く続いていて、夕日が山の向こうにいったん隠れても、
少し歩くとまた見えるので、移り変わっていく夕空の色や光を
風景と共に楽しみながら撮ることができました。
いつかきっと歩くことができる日が来ますように。
by milletti_naoko | 2025-04-08 20:51 | Umbria | Comments(8)