イタリア写真草子 ペルージャ在住、日本語教師のイタリア暮らし・旅・語学だより。

聖金曜日 聖フランチェスコと平和への祈り

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 今わたしが読んでいる本の著者であるポッジョ・ブストーネ修道院の修道士さんは、わたしたちに本を贈ってくださったばかりでなく、

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Santuario di Poggio Bustone, Poggio Bustone (RI), Lazio 15/2/2013

修道院の中も案内してくださいました。

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 アッシジの聖フランチェスコがその仲間たちと共に引きこもって祈りを捧げたという場所を訪ねたとき、

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この大きな岩の裂け目を指さして、修道士さんが言われた言葉が心に残り、今も時々思い出します。

 主イエスが十字架の上で死を遂げたとき「地が揺れ動き、岩が裂けた」と聖書にあることから、主の苦しみをより我が身に感じたいと考えて、聖フランチェスコは、祈りや瞑想の場所として、岩の裂け目を好んだのですよ。

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 今日は聖金曜日。キリストの受難と死を記念して祈る日です。



 イエス・キリストも、アッシジの聖フランチェスコも、弱い人の側に立ち、人の痛みを分かち持つ、思いやりにあふれた人であり、宗教や生まれた国が違うからという理由で分け隔てしたりは決してしなかった、わたしはそんなふうに感じています。

 自国さえよければと、移民や異教徒を虐げ排斥する。キリスト教国であるはずの国々や、キリスト教徒であるはずのそうした国の指導者たちによって、世界の政治がそうした恐ろしい方向に向かっていることに危惧を覚えます。それではいけないと思う人が、イタリアにもアメリカにも多いはずであるのに、人々の不満につけ込み、不安を煽り、責任を移民になすりつけ、野党やそのかつての政策を非難するばかりの政治家が政権を握ってしまっている。

 一刻も早く戦禍にある人々が平和な日々を取り戻すことができて、国々が平和に向けて互いに歩み寄っていく、そういう一歩をどうか踏み出していくことができますように。

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Santuario di Poggio Bustone

In questo luogo si ritiravano in preghiera
San Francesco e i suoi compagni
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by milletti_naoko | 2025-04-18 23:23 | Lazio | Comments(0)