退職しバンド活動楽しむ従兄の演奏聴きにマルケに遠出して親戚の皆とおしゃべり

　グッビオで没入体験型ゴッホ展を見たあと、コンソリ宮殿擁する市立博物館を急ぎ足で訪ねたのは、午後５時からマルケ州の小村で行われたバンドの演奏を聴きに行くためでした。

　夫のマルケ州カメリーノに暮らす従兄は若い頃からバンドを結成したりして演奏を楽しんでいたのですが、しばらく前に退職してから新たなバンドに参加して、そのバンドの初めての演奏会が５月１日にレストランの庭であったからです。
　わたしたちが午後５時に着いたときには、義弟夫婦と従兄の奥さん、そして、従兄の長男と昨年結婚したお嫁さんのスペイン人であるお母さんとその息子や友達がすでに到着して、テーブルについていました。Sirius Bandには、お嫁さんの父君も参加していたからです。この新しい遠い親戚とは、昨年の結婚式とその翌日の昼食会で顔を合わせていたので、いろいろとおしゃべりを楽しみました。

　地方の小さい村というのは、日本でもイタリアでも時の流れがゆっくりのんびりとしていて、演奏が始まったときには、午後６時を過ぎていたように思います。
　今年のサンレモ音楽祭の歌、多くの人が知っているイタリアの歌や英語の歌を聴き、時におしゃべりも楽しみました。

　屋内にはレストラン用のメニューがあるけれども、屋外席で食べられるのは前菜やパニーノ、ピザなどに限られていると聞いて、７時前にまずは大きなピザを注文して、義弟夫婦４人と食べました。

　演奏と食事、おしゃべりを楽しむうちに空がたそがれて、空にきれいな三日月が見えました。
　軽くピザだけ食べておいて、演奏が終わったら従兄といっしょに食事をしたいと義弟は考えていたのですが、７時半頃に演奏の休憩があって、バンドの人たちはレストランから招待を受けて別のテーブルで食事を始めました。

　そこで、わたしたちも、従兄の奥さんや、スペイン人の奥さんといっしょに、それぞれがピザや前菜、ポルケッタのパニーノを注文して、食事をしました。
　昼食にチーズが入ったラビオリを食べた夫は夕食にはポルケッタ、昼食に子羊の肉を食べたわたしは、夕食にはソラマメとペコリーノチーズを食べました。

　午後９時前になってもまだ演奏は続いていたのですが、ペルージャまでは車で１時間以上かかることもあり、
従兄や遠い親戚たちにあいさつをして、帰途につきました。

　駐車場に着くと、塔の上、紺碧の空に白い月がきらめいていました。
　この従兄は、夫の母方の数少ない親戚の一人です。その従兄や奥さん、息子夫婦ほか、さらに遠い新しい親戚たちとも久しぶりに会って話をすることもできて、よかったです。
↓　記事がいいなと思ったら、ランキング応援のクリックを♪