「悪が優勢となることはないでしょう」(Il male non prevarrà)という言葉に、今ではその権化の一人と感じられるトランプ大統領が治めるアメリカ出身の教皇が歴史上初めて選出されたのは、トランプが導く米社会や世界の動きに対峙しようという意図がカトリック教会にあってのことだろうとわたしも感じ、昨晩見たいくつかのテレビ番組で、そう語る識者がいました。
夕食が遅かったので消化できるようにと、わたしは真夜中まで起きて、テレビ各局の新教皇選出の特別番組を見ました。新教皇が聖アウグスチノ修道会(Ordine di Sant'Agostino)に属しているとは、夕食に出かける前にも知っていて、それを聞いてわたしが思い浮かべたのは聖アウグスチノと詩人のペトラルカだったのですが、うちに帰ってから、イタリアのカトリック教会のテレビチャンネル、TV2000を見ていたら、新教皇に関するニュースが終わって、昨年カッシャの聖リータ(Santa Rita da Cascia)を記念する祝祭日であった5月22日に、昨日教皇となったレオーネ14世がカッシャ(Cascia)で説教をした際の映像が放映されていて、それで、カッシャの聖リータも聖アウグスチノ修道会に属していたことを思い出しました。