イタリア写真草子 ペルージャ在住、日本語教師のイタリア暮らし・旅・語学だより。

声高くアマツバメ空飛び交うペルージャ中心街

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 月曜の夕方、ペルージャの歴史的中心街を、駐車場へと急ぎ足で歩いていたら、アマツバメたちの鳴き声がにぎやかで、たくさんのアマツバメが空を飛び交い、時には歩くわたしの顔のすぐ前を飛んで行ったりもするではありませんか。

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 今から2千年以上も前、紀元前3、4世紀に古代エトルリア人が築いた大きな白い石の壁は今も残り(上の写真の左下)、後世の人がその城壁跡を礎として建てた家がその上に並んでいます。

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 雲間から差す夕日の光がまぶしく、アマツバメたちが空の高みを、絶えずかなりの速さで飛んでいるため、写真にはうまくとらえられなかったのですけれども。

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 ペルージャ郊外にある我が家では「ツバメの姿を見かけない」と夫が時々残念がっています。

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 そこで、この日うちに帰ってから、びっくりするほどたくさんのアマツバメが中心街でにぎやかに飛び交っていたと言うと、夫は「中心街ならまだ、アマツバメたちが巣を作れるところが多いからね」と言っていました。

 確かに、中世の頃に建てられた家には、積み重なった石と石の間に、ところどころに正方形の穴が空いたようなすき間がありますし、軒下もたくさんあります。

 おとといの記事で、遠い昔に旅先で見たツバメの写真をご紹介したのは、月曜日に見たツバメについて書こうとした際に、もっと近くから写したツバメの写真を添えたいと考えて探したら、タッリャコッツォのツバメの写真が見つかり、タッリャコッツォの村も村を訪ねることになったいきさつもまだブログに書いていないことに気づいて、結局独立した記事として書くことにしたからです。



 アマツバメたちが、11年前の旅を思い出して語るきっかけになってくれたのでありました。


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Allegri i canti di rondoni nel cielo e
nel centro storico di Perugia
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*追記(5月18日)
 イタリア語では、ペルージャ中心街で見かけたのがrondone、タッリャコッツォで見かけたのがrondineで、日本語ではそれぞれ「アマツバメ」、「ツバメ」だということは知っていたのですが、アマツバメもツバメの仲間だと思っていたら、種が違いグループが異なる鳥だと、SNSで教えていただきましたので、記事と題名を訂正いたしました。アマツバメは「スズメ目に属するツバメの仲間とは異なり、アマツバメ目アマツバメ科というツバメ類とは縁の遠い別のグループに属する鳥」(こちらの記事から引用)とのことです。失礼いたしました。

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ブログテーマ:鳥撮り
Commented by pothos9070 at 2025-05-17 14:54
早くも燕の季節ですね~
ほんとうにたくさんの燕が飛んでいますね。
巣をかけるのに都合が良いお家が多いんでしょうw
燕が飛ぶ空は、気持ちが良くてひと味違います。
こちらでも燕を時々見かけます。
以前はわが家の玄関にも巣を作っていたことがあるのですが
ちょっと暮らし辛いようで、このごろは来ませんね^^;
Commented by ciao66 at 2025-05-17 16:35
おぉ、上空を飛ぶ燕の姿が!
独特のシルエットですぐに判りますね。私でさえ!
以外にこういう写真は見かけませんが、
日常の光景で撮ろうとは思いつかないのかも・・・
日本野鳥の会によると、ツバメが全国的に減っていて、
その背景は、餌場の水田などの減少、巣ができる日本家屋の減少など、
ツバメの住みにくい世の中になっているようです。
ウンブリアはまだ自然豊かだということかもしれませんね。
Commented by getteng at 2025-05-18 06:42
naokoさん
そういえば、今年はまだツバメに出遭っておりません。
気になりますね。
Commented by milletti_naoko at 2025-05-18 15:01
ぽとすさん、たくさんのアマツバメの姿と鳴き声に圧倒されました。
すみません。飛んでいたのはアマツバメで、電線や巣の写真のツバメとは
種が違うのだと教えていただいて、記事を訂正いたしました。
日本でもツバメの季節なのですよね。
Commented by milletti_naoko at 2025-05-18 15:09
ciao66さん、すみません。飛んでいたのはアマツバメで、電線や巣の写真
のツバメとは種が違うのだと教えていただいて、記事を訂正いたしました。
タッリャコッツォの写真はツバメなのですが、日本でもツバメの減少が
問題になっていて、なるほど家屋が変わったばかりではなく、水田が亡くなって
いることもその理由なのですね。幸いこちらはまだ緑が豊かで、古い建物も
多く残っているので、ツバメもアマツバメも過ごしやすいのかもしれませんね。
Commented by milletti_naoko at 2025-05-18 15:11
gettengさん、すみません。飛んでいたのはアマツバメで、電線や巣の写真
のツバメとは種が違うのだと教えていただいて、記事を訂正いたしました。
広島でもツバメやアマツバメが暮らしにくい環境になってしまっているのでしょうか。
どうか見かけることができますように。
by milletti_naoko | 2025-05-17 14:07 | Umbria | Comments(6)