イタリア写真草子 ペルージャ在住、日本語教師のイタリア暮らし・旅・語学だより。

天然の花園 登山道の傍らも花でいっぱい

天然の花園 登山道の傍らも花でいっぱい_f0234936_04071656.jpg
 昨日、6月1日日曜日にわたしが頂上まで登った山、ピッツォ・ディ・メータ(Pizzo di Meta)は標高1576mで、

天然の花園 登山道の傍らも花でいっぱい_f0234936_23475721.jpg
Pizzo di Meta, Sarnano (MC), Marche 1/6/2025

山頂からの眺めがすばらしいのですが、

天然の花園 登山道の傍らも花でいっぱい_f0234936_01441056.jpg

このあたりは近くにいくつかスキー場があるおかげで、山の高みまでアスファルトの道路が通っています。わたしたちが車を置いて歩き始めた地点は標高1465mで、山頂付近こそ傾斜が急であるものの、それまでは幸いなだらかな坂道が続いているので、花を楽しみながら歩くことができました。

天然の花園 登山道の傍らも花でいっぱい_f0234936_23584572.jpg


 上の写真の奥の方で砂利道がアスファルトの車道と接していて、そこに車が3台ほど置ける小さな駐車場があります。そこに駐車して、山道を登ると、道の脇の斜面に色とりどりの花が一面に咲いていて、とてもきれいでした。

 この写真は10分ほど坂道を上ってから、来た道をふり返って撮影したものです。

天然の花園 登山道の傍らも花でいっぱい_f0234936_00170411.jpg

 野の花は道を登っていくわたしたちの左手にも、

天然の花園 登山道の傍らも花でいっぱい_f0234936_00190840.jpg

右手にもたくさん咲いていました。

天然の花園 登山道の傍らも花でいっぱい_f0234936_00180839.jpg

 右手前方、奥に見えるフタコブラクダのコブのような山は、双子山(Monti Gemelli)と呼ばれるアブルッツォ州の山で、わたしたちはこの二つの山の間にある美しい渓谷、


サリネッロ渓谷(Gole del Salinello)を4年前の夏に歩いたことがあります。

天然の花園 登山道の傍らも花でいっぱい_f0234936_00265143.jpg

 上の写真で、坂道の右手前方にこんもりと盛り上がったところがあるのですが、手元の登山地図によると、その標高が1542mとのことです。

天然の花園 登山道の傍らも花でいっぱい_f0234936_00283982.jpg

 ピッツォ・ディ・メータは、マルケ州・ウンブリア州の2州にまたがり南北に連なるシビッリーニ山脈の北の端にあります。すぐ近くに2千メートルを超える山が多いため、これまでの週末は、そういう山の登山口にはたくさんの車や大勢の人を見かけても、ピッツォ・ディ・メータへの登山道には人が数えるほどしかいませんでした。それなのに、昨日はかつてないほど車と人が多かったので驚きました。今日、6月2日がイタリアでは国民の祝日であるため、昨日は連休の中日だったので、そのためでしょう。

天然の花園 登山道の傍らも花でいっぱい_f0234936_00392754.jpg

 忘れな草(nontiscordardimé)もあちこちで群れになって咲いていました。

 このあとさらに山を登って、ピッツォ・ディ・メータが近づいてくると、

天然の花園 登山道の傍らも花でいっぱい_f0234936_01455339.jpg

花を楽しみに訪れた自生のシャクヤク(peonia selvatica)が、まだつぼみが多いものの、もう咲く花がありました。

 「まだつぼみばかりだ。早すぎた。と夫は言いますが、

天然の花園 登山道の傍らも花でいっぱい_f0234936_03341585.jpg

歩いてみると、もう咲いている花もいくつかあります。大きな雲が空を覆ってあたり一面が日かげになると、涼しいのはありがたいのですが、思うような写真が撮れないのが残念です。

 そろそろ昼ごはんにしようと夫が言うので、この山に来るときはいつもその下で昼食を食べる

天然の花園 登山道の傍らも花でいっぱい_f0234936_03450820.jpg

大きなブナの木へと向かったのですが、近づいてみると、2本並ぶ大木の一本の枝の下で寝そべっている人がいます。そこでわたしは、寝そべる人がいるブナの隣の木の、しかもその人から最も遠い枝の下へと斜面を登っていきました。そのときには写真を撮らなかったので、上の写真のブナの大木は、昼食後に山頂へと登ったあと、山を下っていたときに撮影したものです。

 閑話休題。ところが、わたしがリュックを下ろして昼食を食べるしたくをしようとすると、はるか下方で写真を撮っていた夫が、「こっちの木の茂みの中で食べよう」と、トレッキングコースのかなり手前近くにあるブナの木々の方を指で示すではありませんか。

天然の花園 登山道の傍らも花でいっぱい_f0234936_03521388.jpg

 せっかく重いリュックを背負って暑い中登ったところなのにと思いつつも引き返して夫の後を追うと、緑のブナが立ち並び葉が優しい影を落とす、確かに食事によさそうな場所がありました。そこで、いつもピクニックシート代わりに使っているわたしのレインポンチョを地面の上に広げて、二人並んで腰を下ろしました。そうして、うちで用意してきたお弁当を食べました。

 夫は昨日は歩き出した頃から「今日はピッツォ・ディ・メータの山頂までは登らない」と言っていたのですが、わたしはできれば登ってみたいと考えていました。そこで、昼食のあと、夫が「30分ほど休んでから、シャクヤクが群生していたところを見に行こう」と言ったとき、「だったらわたしは、その間山頂まで登ってくる」と言いました。



 と言うわけで、今回も2年前同様、ピッツォ・ディ・メータの山頂へはわたし一人で登ったのですが、眺めがすばらしかったので、登ることにしてよかったです。夫が森に残ったおかげで、リュックサックを森に置き、カメラやスマートフォンが入った小さなバッグだけ肩にかけて、身軽に登ることができました。そうして、家を出る前に書きかけていたブログ記事の下書きに書き足して、山頂から昨日の上のリンク先の記事を投稿することもできたのでありました。

↓ 記事がいいなと思ったら、ランキング応援のクリックをいただけると、うれしいです。
↓ Cliccate sulle icone dei 2 Blog Ranking, grazie :-)
にほんブログ村 海外生活ブログ イタリア情報へ  

ブログテーマ:写真の日
Commented by getteng at 2025-06-03 09:02
naokoさん
これって山頂から投稿の記事ですか?
というと、スマホから投稿ということですか?
器用ですね。
Commented by ciao66 at 2025-06-03 14:33
リュックを置いて山頂ピストン!なるほどこれは楽ちんですね。
時には別行動もいいかもしれません。
自生のシャクヤクは野に有る花だけに美しいですね♪
残念だとおっしゃる、雲の下の写真もお花畑の雰囲気がどこまでも広がって綺麗ですし、
緩やかな登山道も、眺めが良くて、お花畑が有って、
いい山行きになりましたね♪
Commented by ririrouzu at 2025-06-03 18:18
体が健康ですと
いい思い出がたくさんつくれますね~
登山と、トレッキングとは違うのですねだからいつもゴルフ場のようなところを歩いている写真がのっていたのですね
Commented by milletti_naoko at 2025-06-04 00:05
gettengさん、山頂から投稿したのは前日の記事
なのですが、うちに帰ってから写真をカメラのものと
差し替えて書き直してあります。
Commented by milletti_naoko at 2025-06-04 00:17
ciao66さん、弁当箱が食べ終わったあとも重いので、
リュックなしに登ることができて助かりました。
自然の花をたくさん見られると心が弾みます。
ありがとうございます。
Commented by milletti_naoko at 2025-06-04 00:22
ririrouzuさん、自然の美しい場所をあちこち
いっしょに訪ねることができて、ありがたいことです。
by milletti_naoko | 2025-06-03 04:11 | Marche | Comments(6)