イタリア写真草子 ペルージャ在住、日本語教師のイタリア暮らし・旅・語学だより。

サハラの砂に色・光かすむ夕景もきれいトラジメーノ湖

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 5月30日金曜日にいつものトラジメーノ湖畔の店へと夕食に出かけたときには、

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San Feliciano, Magione (PG), Umbria 30/5/2025

きれいな夕日と夕焼けが見えたのですが、

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Magione (PG), Umbria 4/6/2025

この数日はサハラ砂漠から飛来する砂が空を覆い、雲とも砂の層ともつかぬ乳白色や灰色のベールの向こうに太陽が白く見えることも少なくありません。

 おとといの夕べ、車で店へと向かうと、地平線の上の空に灰色の厚い層がありました。

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 夕日が灰色の層に沈んでしまうと、その瞬間の空はオレンジ色で美しいけれども、そのあとは空が灰色になってしまうだろうからと、店に着いて注文を済ませたあとは、夫に断ってカメラを肩にかけ、トラジメーノ湖(Lago Trasimeno)の岸辺へと急ぎました。

 西の空は乳白色のベールに包まれていましたが、

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南を見やれば、ポルヴェーセ島(Isola Polvese)の左手には、青い空が見えていました。

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 今日の夕日はこれで見納めだろう、温暖化のためにかつてより頻繁に飛来するようになったサハラ砂漠の砂のためとは言え、こういう夕日にもまた独特の風情があるなと思いながら夕日を眺め、写真に収めてテーブルに戻りました。

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 わたしの席からは、木の葉の向こうで輝きを放つ夕日と、やや灰色がかったパステルカラーが美しい空と湖が見えました。

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Giramondo Ristorante Pizzeria, Magione (PG), Umbria

 料理が運ばれてきたときにも、まだオレンジ色の夕日がきらめいていました。この日はヨーロピアンパーチのフィッシュ・アンド・チップスはおいしかったのですが、夫が言うように魚もジャガイモもいつもより若干量が少なめでした。それはいいのですが、パンがひどく固かったのが悲しかったです。食後に店の人に言ったら、昼食のときに出していたパンをしまい忘れていたのだろうから言ってくれれば別のパンと交換できたのにとのことでした。ということで次回からは遠慮なく伝えることにいたします。

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 この日は夫が、ジラモンドに夕食を食べに行こうと早くから言っていたのに、出かける間際になってやはり家で食べようかと言い出し、水曜日だから予約はいらないだろうと言っていました。結局は行くことになり、わたしの説得で予約の電話をしたのが遅くなり、幸いテラス席では食べられたのですが、わたしからも夫からも夕日は葉が生い茂る木の向こうにしか見えませんでした。注文したあとに岸辺へと写真を撮りに行ったのはそのためです。

 ところが、わたしだけが食事を終えた頃になって、緑の葉の向こうに夕日の赤い光が見えるではありませんか。そこで、まだピザが少し残っている夫が「きれいだね。岸辺に行きたかったら行っていいよ。」と言ってくれたので、

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沈む間際にすき間からのぞいた赤い夕日を撮りに行きました。

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 鮮やかに赤い夕日の色が、写真では淡い色となってしまうのですけれども。

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 左手を見やれば、

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たそがれ始めた空に白い月が見えました。

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 最後には、夕日の輪郭もかなり見えるようになり、赤い光が周囲にも若干広がり、

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 少し前まで灰色がかっていた空が明るく輝き、湖もまたその明るい光と色を映しました。

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 そうして、夕日が沈みきるまでにはまだしばらくかかりそうだったのですが、その瞬間は夫と二人でテーブルで過ごそうと、店へと引き返しました。


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Il sole si tuffa nello strato grigio,

il cielo è opaco per la sabbia del Sahara
ma bello anche il tramonto così al Lago Trasimeno
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ブログテーマ:写真の日
Commented by pothos9070 at 2025-06-06 19:20
こんばんわ~⭐
そうなんですね。
サハラ砂漠からの砂が、広い地中海を渡ってくるのですね。
こちらでは春にいっぱい、お隣の中国から黄砂が飛んできて
毎度難儀しますが、そちらのサハラの砂は温暖化の影響と言えども、こちらの黄砂よりもずっとロマンを感じます。
パステルカラーの湖素敵ですね(^-^)
Commented by sunandshadows2020 at 2025-06-07 07:27
あの広大なサハラ砂漠から砂が飛来するのですね。
我が家も冬の間砂漠に住むのでその感覚が分からないわけではありませんが、何しろその規模が違いますからね。かつては日本でも黄砂が中国から飛来した5月ごろ、どんよりした空模様が苦手でした。
風向きとか気流の動きも関連があるでしょうが、美しいイタリアに砂が舞い落ちることを想像できません。
トラジメーノ湖の夕陽毎回表情を変えるのに興味一杯です。
Commented by ciao66 at 2025-06-07 16:40
なるほど地平線の上の空に灰色の厚い層が有りますね!
これがサハラ砂漠の砂だとは!
これを見て、イタリアが砂まみれにならないか心配で、
AIで調べると、
約4000年前のサハラはまだ緑の大地だったらしく、
その後徐々に乾燥し始めて、
2000~2500年前に大砂漠ができたそうです。
千年くらいはイタリアもまだ大丈夫かも?

「昼食のときに出していたパンをしまい忘れていたのだろう!」
これは災難でしたね!
Commented by milletti_naoko at 2025-06-09 00:55
ぽとすさん、そう言えばサハラ砂漠の砂の方が
運ぶ汚染物質も少ないのではないかと思います。
調べていたら、大西洋を横断してアメリカにさえ
向かうというニュースもありました!

こういう色合いや風情もすてきですよね♪
Commented by milletti_naoko at 2025-06-09 04:44
お転婆シニアさん、それがサハラの砂漠、なんと大西洋を渡って
アメリカにも飛来することがあるのだそうです。
こういう天気が続いて雨が降ると、車体も窓ガラスも砂で汚れるので、
どれだけ砂が空中にあるかがよく分かります。
季節ごとに、そして天気によってがらりと表情が違う湖に、日が長くなり
暖かくなったおかげでしばしば行けるのがうれしいです。
Commented by milletti_naoko at 2025-06-09 04:51
ciao66さん、飛来する砂の量や飛来する機会が、温暖化の
ために年々増えているようで心配です。

実は以前にも少し固いなあというパンはあったのですが、
ここまで固いのは初めてで、そういう理由があるとは思いつかず、
「普段はパンを食べずに残すからあえてこういう固いパンを置いた
のかしら」とまで考えていました。聞いてみてよかったです。
by milletti_naoko | 2025-06-06 17:48 | Umbria | Comments(6)