イタリア写真草子 ペルージャ在住、日本語教師のイタリア暮らし・旅・語学だより。

砂に霞む夕日と月に光の輪トラジメー湖

 サハラ砂漠から飛来する砂は、週明けには減少するどころかさらに増えたようで、

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Magione (PG), Umbria 9/6/2025

月曜の午後8時頃には、トラジメーノ湖(Lago Trasimeno)の上に輝く夕日が、空を舞う砂の向こうに白く霞みながらも、空と湖に黄色とオレンジ色の光を投げかけていました。

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 いつもの店で注文を終えたあと、灰色の雲の層に夕日が隠れてしまう前にと岸辺に向かうと、夕日のまわりに黄色やオレンジ色、淡い赤色の光の輪があり、湖面には金色の光の帯が伸びています。

 この日は久しぶりに、今年は初めてこの湖の店、GIramondo Ristorante Pizzeriaで、いつもの友人たち二人を交えて、6人で集いました。わたしの席からは振り向いても夕日は見えにくかったのですが、おしゃべりがはずんで、とても楽しかったです。

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 8時半過ぎに真っ赤な夕日が木の葉の向こうにのぞくのを見て、岸辺に向かいました。周囲の風景の色や明るさをそのままに写そうと思うと、写真の夕日は黄色くなるのですが、赤い夕日に染まる湖面と雲の上の空の色は、そのままに写っています。

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 話がはずんで、店を後にしたのが午後10時半頃となり、それからも

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しばらく駐車場で皆でおしゃべりを続けました。

 今寝しなに読んでいる『そらのふしぎがすべてわかる! すごすぎる天気の図鑑』によると、太陽がこんなふうに赤くなるのは、空気が汚れているためだそうで、今の空気の汚れはサハラ砂漠から来た砂のためだと思います。

 本には太陽や月のまわりにできる輪についても、さまざまな種類の輪とその原因について紹介しているのですが、これまで読んだページを再び読み返し、インターネットでも調べたものの、この日に見た夕日と月を取り囲んでいた光の輪が何だったのか、まだ分からずにいます。また時間のあるときにさらに調べてみたいと考えています。


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L'anello di luce arancione intorno al sole

forse dovuto alla sabbia del Sahara
Cala il sole rosso sul Trasimeno,
mentre a est brilla la luna bianca
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Commented by ciao66 at 2025-06-13 17:50
砂のせいで空気が汚れているため、太陽の色が変わったんですね!
夕方になるとはっきりするんですね。
斜めの光で通過する空気の層が厚くなるのでしょう。
黒っぽい空気がてょっと不気味な感じもします。
大きな掃除機で吸い取ってほしいような!!
Commented by milletti_naoko at 2025-06-13 21:31
ciao66さん、今週には砂が去っているかと思ったら、
以前よりも量が増したようにさえ感じています。
最近はこんな感じで、地平線近くの空は朝も夕方も
灰色なんですよ。そうですよね。どこかに風が吹き飛ばして
くれても、またその飛んだ先で困るわけですもの。
by milletti_naoko | 2025-06-12 20:36 | Umbria | Comments(2)